波自加彌神社
こちらが波自加彌神社です。
森本駅から本津幡行きのバスに乗り、八幡バス停で下車、そこから徒歩3分ほどでした。
遠かった(´Д` )。
同じ金沢市内なのに遠かった(´Д` )。
波自加彌神社には、ご覧のとおり用水に掛かる橋を通って入ります。
この用水は河原市用水と言いまして、森下川から取水し、金沢市森本の薬師谷地区や花園地区を流れる灌漑用水です。
今から三百年以上前、森下川から津幡川にかけての地域はちょっとした日照りでも水が不足するという有様で、水争いが絶えませんでした。
そこで津幡・浅田村の口廻り十村役・中橋久左衛門の力を借りて用水開削に乗り出しました。
しかし、いざ取り組もうとした時に用水の線引きに悩むことになりました。
思い悩んで、波自加彌神社に祈願したところ、白狐の足跡が神社から山麓を迂回して隣の村へと残されていました。
久左衛門は、その足跡に従って用水の開削を進めるようにとのお告げだと解釈し、三十年の歳月を費やして苦心の末、この河原市用水を完成させたということです。
波自加彌神社前に架かる橋は「瑞狐橋」と言い、これは「豊かな恵みの狐の橋」という意味だそうです。
波自加彌神社 参道
階段を登ります。
緑が濃い参道ですね(´Д` )。
波自加彌神社 二の鳥居
二の鳥居まで来ました。
ここで参道は折れ曲がっています。
波自加彌神社 参道
二の鳥居をくぐると、さらに参道が続いていました。
木漏れ日が綺麗ですね(´Д` )。
緑深い参道ですが、木漏れ日のおかげで明るいです。
波自加彌神社 三の鳥居
三の鳥居まで登ると、ようやく拝殿が見えてきました。
ここで波自加彌神社の基本情報を載せます。
◯御祭神:
・波自加彌神
・一国一社護国正八幡神
◯鎮座地:石川県金沢市花園八幡町
◯創建年:養老二年(718)
当社は日本唯一の香辛料の神であり、生姜の古名を名乗る神社です。
はじかみの神に参れば料理の腕が上がり、薬功もあると言われています。
八幡山という小高い山の頂に鎮座し、波自加彌神と一国一社護国正八幡神を主祭神とする一千三百年の歴史を誇る延喜式内の古社です。
旧社格は郷社であり、神社下の旧北国街道が連なる街中には、里宮遥拝殿があります。
「はじかみ」は「薑」「椒」とも書き、生姜や山椒・山葵などのように、歯で噛んで辛いものを指します。
生姜は香辛料や薬味として用いられる他、様々な薬功があるため、当社も調味・医薬・健康の神とされ、江戸時代には加越能の料理屋や医師・薬屋などが多く参詣したと言います。
毎年六月十五日には、はじかみ大祭(通称・しょうが祭り)が行われ、参拝者に清められた生姜湯が振舞われているそうです。
波自加彌神社 境内
境内は緑豊かです(´Д` )。
金沢市指定の波自加彌神社保存樹林はスダジイ・ケヤキ・クヌギ・ヤブニッケイ・アオキなどの高低木約四百本で構成されています。
境内林には山椒も多く自生しているようです。
波自加彌神社 手水舎
こちらは手水舎です。
看板に神武天皇御製の歌が書かれてました。
みつみつし 久米の子等が
垣下に植ゑし はじかみ
口ひゞく 我は忘れじ
撃ちてし止まむ
波自加彌神社 狛犬
狛犬さんですね。
丸っこい(´Д` )。
玉を持ってます。
波自加彌神社 狛犬
もう一体の狛犬さん。
これまた丸っこい(´Д` )。
波自加彌神社 拝殿
拝殿です。
御祭神は前述のように、波自加彌神と一国一社護国正八幡神です。
波自加彌神社 正一位八幡山稲荷社
境内には稲荷社も鎮座してました。
五穀豊穣・商売繁盛・作業安全の神様であると記されておりました。
波自加彌神社 正一位八幡山稲荷社
陶器のお狐様がいますね。
かわいい(´Д` )。
波自加彌神社 境内
あれ(´Д` )?
鳥居・参道・灯籠・手水があるのに、その先に何も無いですね。
不思議な空間(´Д` )。
調べてみたら、どうもここには摂社・諶兵堂があったようです。
諶兵堂では、神功皇后の三韓征伐の際に朝鮮半島から医薬としての生姜を我が国に初めて伝えた武内宿禰を祀っていたようです。
なんで今は無いのかな(´Д` )?
波自加彌神社 境内
これは歌碑でしょうか(´Д` )。
ぱんだには読めませんでした。
以上、日本で唯一の香辛料の神様を祀る波自加彌神社について紹介しました。
医薬・健康は御神徳としてよく聞きますが、調味まで司る神様は珍しい気がします。
料理上手になれるかな(´Д` )。
と思いましたが、ぱんだはそもそも料理をしないんでした(´Д` )。
とはいえ、香辛料大好きなぱんだ。
香辛料の神様にお参り出来て、大変光栄でした。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
参考:波自加彌神社内の各案内板
河原市用水案内板