金沢回転寿司 輝らりで北陸地酒三種飲み比べ〜吉田蔵・羽根屋・紗利〜 | 金沢徒然日記

金沢徒然日記

日々金沢中を徘徊している暇人ぱんだが、つれづれなるままに加賀百万石の文化都市、金沢のことを書き綴ったブログ。金沢の観光スポット、神社仏閣、文化施設を深く深く掘り下げて紹介していきます。

お仕事終わりでふらふら、早く夕ご飯を食べたいのに開いている店が少ない!
というわけで、金沢駅の金沢港口(西口)から出てすぐのところにある「金沢回転寿司  輝らり」に行ってきた。
こちら、回転寿司屋なのになんと24時までの営業なのだ。ビジネスマンに優しい営業時間である。お値段の設定がちょいと高めだが、すでに我が胃袋は臨戦態勢、これはもう入るしかない。

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まずは酒だ!酒!
こちら北陸地酒三種飲み比べセット。
北陸三県、すなわち石川県・富山県・福井県のお酒が飲み比べできるセットである。回転寿司で飲み比べセットがあるのも珍しいように思う。

石川県からは「吉田蔵  大吟醸」。
こちらは石川県白山市安吉町の吉田酒造店のお酒だ。吉田酒造店は明治三年(1870)の創業と石川県の酒蔵としては比較的新しいが、「手取川」という有名なお酒を生み出している。
ほのかにフルーティーな香りが立ち上るお酒を口に含めば、きりりと引き締まった旨味がくる。お米の旨味が研ぎ澄まされたような味わい。キレも抜群にいい。料理を引き立てながら、見事に酒の旨味も味あわせてくれるお酒である。

富山県からは「羽根屋  純米吟醸」。
こちらは富山県富山市百塚の富美菊酒造のお酒である。創業は大正五年(1916)だ。
香りは穏やかで控えめ。口に含むと、まろやかな甘みに加えて瑞々しい酸味を感じ、フレッシュな印象を受ける。後には辛味と苦味が控えめに余韻を残す。この余韻と料理の余韻が合わさって、見事なマリアージュとなるのだ。

福井県からは「紗利  純米大吟醸」。
こちらは福井県福井市東郷二ヶ町にある毛利酒造のお酒だ。毛利酒造は昭和十三年(1938)の創業である。
「サリ」はサンスクリット語で「米」を意味し、日本語で寿司飯を意味するシャリの語源であるとする説がある。いかにも寿司に合いそうではないか。
香りはこれもやはり控えめ。口に含んだ感じは淡麗で軽快な印象。しかし、徐々に甘みと旨味がぐぐっと前に出てくる。飲み込む直前に爽快な酸味が一気に来たかと思えば、辛味と渋み、苦味も感じる不思議な余韻を残す。凛々しいが、深みもある味わいのお酒だ。

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あじ。
もっちりとした身の中に青魚特有の旨味がある。この旨味を日本酒でさっぱりと流す。幸せ。

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つぶ貝。
コリコリとした食感と硬質な旨味。

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炙りえんがわ。
普通のえんがわもあったが、炙りを選択。じゅんわりとした脂の甘みがたっぷりと味わえる。あぶってあるため、香ばしくなっているのもよい。

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甘えび麹漬け。
こちらは完全に酒のアテとして注文した。なにしろ甘えびを麹漬けにしてあるのだ。酒に合わないわけがない。
せっかく軍艦にしていただいたのに申し訳ないが、最初はえびを一匹ずつちびりちびりといただいた。どの日本酒にも合って最高。最後は残った甘えびをまとめて軍艦としてパクリ。日本酒をぐびり!あゝ、生きててよかった。

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ほたるいか沖漬け。
これも酒肴として注文。ほたるいかの内臓系のコクが日本酒に合うこと!特に富山の羽根屋が見事にほたるいかのコクを引き立てていた。最高のマリアージュをありがとう。

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真鯛昆布締め。
淡白な味わいだが、昆布締めらしい旨味がしっかりと味わえる。

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最後はぶり。
旨味と脂の甘みが最高。やはり金沢はブリがうまい。日本酒も進む。

やはり日本酒とともに味わうお寿司は最高である。いただいたお酒はどれも寿司に合う味わいだった。ごちそうさまでした。

参考:吉田酒造店のホームページ
http://tedorigawa.com/item-category/yoshidagura/
富美菊酒造のホームページ
http://www.fumigiku.co.jp