先日、ご縁日にお引き立ていただいた名刹(寺内鎮座のお諏訪さまにて奉納披露)の、ご住職先生から川越名物が届き、恐悦しております。(雪之介 正佐。 総代さんや地元自治会の皆さん、お子さん方にも大いにウケて喜んでいただきました。 来年六月(旧暦端午の節句)の町廻り行事を心待ちしている、とのうれしいお言葉までありましたよ)。

 

ご住職は大学教授を退任されて、遊行上人(ゆぎょうしょうにん 時宗開祖・一遍お上人さま)門徒、檀家、信徒の導師であります。

 

わが宗家も同門であり、開祖の民衆とともに在り、との教へをいただく大神楽の伝道者、即「遊行宗教者(ゆぎょう しゅうきょうしゃ)」(わが学兄・北川央先生による現代の大神楽師の呼称です)たりえんと精進しているところです。

 

きょうは大勢の方々の前にて、「ひとり高座」を務めました。撥も和傘も、皿も輪も、玉子も上々の披露でした。わが宗家では、大衆との弘通(ぐつう)を重んじる「布教」活動でもある、との位置ずけです。

 

水戸藩の学者・藤田東湖先生に心酔していたかの西郷南洲翁は、「命もいらず名もいらず・・・官位も金もいらぬ」との人生を貫きました。

 

まさか伝統文化において巧みに「政治」を行い「金」まで利用すれば、(あってはならないことですが)国レベルの「名誉」を手にすることが叶うことなど現実にあるのでしょうか?(長年にわたってもあるはずないですよね)。

 

わがご先祖さま、そして雪之介、正佐、雪杜、雪道はじめ一門。伝統文化において「政治」を行うことを潔(いさぎよ)しとせず、「名誉もあらず富あらず」でも、己の信念を愚直に曲げぬ不徳な師匠で申し訳ないと思います。

 

・・・猛暑も一休み、というところでしょうか。気候不順のおり、わが宗家一門、体調管理に心配りましょう。