こんにちはyanagi(Big Spoon)です。 (・∀・)
前回の記事でも、フロイト派に対する世間からのご意見について書きました（前回の記事はこちらからドーゾ）。
そこでは『クライエントが取り組むのは、母子関係における問題点でした』、と書きました。
ま～、これ自体は事実なのですが、フロイト派の知見は思わぬかたちで、それも意図しなかったかたちでのあつれきを生むことになりました。
それは何かというと、母子関係を過大なまでに重視するような観点です。
フロイトは自らの理論構築にあたって、幼児期における母子関係が人間のこころの発達に重要な役割を果たすことを見い出しました。
これは当時かな～り独創的な考えでした。それ以前では、幼児期の母子関係というものにを考慮する視点（少なくとも体系的な視点）はなかったはずです。
フロイトのこの視点が提示されることによって、幼児期における子育てが重要なものだという認識が広まったことは、彼の大いなる貢献だと思います。
『功罪』の『功』の方ですね～。
さらに、フロイトが重視した幼児期における発達に加え、それ以前の乳児期もふくめた乳幼児期の発達に関する様々な、そして有意義な研究が各地で行われるようになりました。
（私にもこんなカワイイ時代があった・・・のかもしれません）（苦笑）
フロイト的な視点に直接的な影響を受けた研究者としては、ボウルビー（母性的愛情の剥奪に関する研究など）、スピッツ（愛着行動に関する理論など）クライン（乳児期の精神状況に対する解明など）などがいます。
また、フロイト的な視点には直接的な関係がない研究者としてピアジェ（乳幼児における認知的発達に関する研究など）、ハーロウ（針金でできた母ザルの実験で有名）などもいます。
そんなこんなで、乳幼児期における母子関係の重要性がドンドン解明されてきました。
(*>ω<) ｷｬｯﾎｰｲ!!
しか～し！
ものごとにはすべからくメリットとデメリットがあります（って、こればっか？）。
すんばらしいフロイト的な視点にも、デメリットのようなものが残念ながら生じてしまいました。
それは・・・
人間が発達していく上で生じた問題などを、ぜ～んぶ母親のせいであるとみなすような風潮ですっ。
続きま～す。
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