こんにちはyanagi(Big Spoon)です。 (・∀・)
私の関心をひくような心理学ネタについても、ちょっと前か
らこのブログで取り上げるようにしています。
(⌒・⌒)ゞｲﾔｧ
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今回取り上げたいのは、放射線医学総合研究所の研究チーム
の知見です。（以下、毎日新聞web版による）。
この研究チームによると。アルツハイマー型認知症の原因の
一つとされる「タウたんぱく質」が患者の脳に集積する様子
を画像化することに成功した、とのことです。
これはアルツハイマー型認知症を直接治すものでもないです
し、また直すために必要となる同症の発症機制に関する知見
が得られたというわけでもありません。
ではこれがどのように有用であるかというと、早期診断や症
状の進行度合いに関する把握、という面で有用なのです。
アルツハイマー型認知症では、症状が進行していくにつれて
「タウたんぱく質」や「アミロイドベータ（Ａβ）」といっ
たたんぱく質がより多く蓄積されていく、ということことが
見出されています。
しかし、これらを非侵襲的（体とか精神に影響を与えづらい、
という意味です）に調べることはできませんでした。
患者の死後に脳を解剖することによってしか、「タウたんぱ
く質」や「アミロイドベータ（Ａβ）」の蓄積度合いを知る
ことはできなかったのです。
でも、これを生きている患者に対して用いる検査方法があれ
ば、症状の進行状態を知ることができますね。
さらに、現状では症状を呈していなくても、将来この認知症
になる可能性が高い人を特定することもできます。
というのも、アルツハイマー型認知症では「タウたんぱく質」
や「アミロイドベータ（Ａβ）」が脳に蓄積され始めるのは
発症の十数年前から、とされています。
症状が現在では表れていない人であっても、この方法による検
査を行えば、認知症を初期の段階から把握することができます。
ということは、認知症を遅らせる手段を前もって講じることが
できるかもしれないわけです（現状のところこの認知症を根治
させる方法は見出されていません）。
（アルツハイマー型認知症患者の脳に集積したタウたんぱく質
の様子（上）。健常者の脳（下）に比べて集積領域が広がって
いる）
ところで、認知症を抱えた方に対する対応はとても大変なよ
うです。
そういう意味で、この知見は認知症の軽減あるいは予防にと
って、少なからず役立つのだと思います。
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