前回の『理由?4』の続きです。
私がかかえていた離人症状も、強迫行動も、攻撃性の強さも
生活をさまたげない程度なら、「まー、いいか~」
ととらえられるようになった理由のもう一つについて書きます。
それは、ユング派の大家である故河合隼雄が書いていたことを読んで、
「あ~、オレってそのままでいいんだ、このままでいいんだ、ありのままの自分でいいんだ」って思えるようになったからなのです。以下に長いですが引用します。
(ちなみに、これから引用する文章と同じようなことを、その膨大な著書群の中で同氏は何回ものべているはずですが、以下に引用するのは私にとって記憶に新しく、かつすぐに見つけられたものです。)
![yanagi(Big Spoon)のブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20130626/07/yanagisaw/7a/cb/j/t02200138_0256016012588714396.jpg?caw=800)
(故 河合隼雄)
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がんこな幻聴に悩まされているという芸術家の方が来たこともありました。「先生(※筆者注 河合隼雄のこと)、この幻聴を、なんとかしてくれませんか」というわけです。そこで私はこう言いました。
「幻聴を取ろうと思えば取ることはできるでしょう。ただ、幻聴はなくなったけど、それによってあなたの芸術家としての独創性もなくなってしまったということになる可能性もありますよ」
そうしたところ「しばらく考えさせてください」と言って、その日は帰っていかれました。そして、数日後に連絡があって、「よくよく考えてみましたが、もう少しこいつ(幻聴)とつきあってみることにしました」とのことでした。
河合隼雄著『人の心はどこまでわかるか』(講談社+α新書 p84)
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こういうことを言える人だったってことですね。さすが名人といわざるをえません。
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