写真下のように校内OJT設備が整っており、エアライン・空港関係、外資系ホテル、旅行代理店を主に目指している学生のための専修学校で、公式に短大卒と同等の資格が得られる上、求人や就職もかなり充実しています。中には一旦大学を卒業して出直したり、帰国子女が安定した就職を狙って入学するケースも目立ちます。担当したクラスに実際に見受けられました。校名の通り、同じ校内にはパティシエを目指す製菓科もあります。
海外ビジネス科グローバルコースでは「マーケティング」の講師を務めています。学生たちがエアラインや外資系のホテルや企業などを目指すにあたり、これらの企業から有望視される人材を育成し優良企業への就職実績を重ねていくことが我々講師陣への課題です。
4月から7月末の15時限(コマ)はその目標に沿ったカリキュラムを組み立てました。
基本的に講義前半30分、ワークショップ30分、講義後半20分、レビュー10分の計90分の構成です。この授業は全員パソコン1台が使えるネット環境が整った特別教室で実施します。
1~4コマはSWOT分析を徹底的に学びます。
マーケティング戦略を構築する前に、
S : Strength(強み)
W: Weakness(弱み)
O: Opportunity(好機)
T: Threat(脅威)
の4方向にわたり、自社の立ち位置、ライバル社の動向、置かれている環境をしっかり分析する習慣の重要性, そしてその結果に基づき何が足りないのか、何ができるかを考えることを徹底的に教えます。ここでは「福岡」と「東京」の違い、福岡市内主要ホテル、福岡ー東京に路線を持つLCCを含む国内航空会社、の3つのパターンにわたって、議論させました。
5~9コマでは、実例を取り上げ実務に関する知識を教えます。
販売促進と営業活動、広告とパブリシティ&広報活動の違い、WebやSNSの活用などを体感させます。
10コマから14コマでは、実例を取り上げて、1~9コマで学んだことを踏まえた
「ブランディング」、「危機管理の広報」。さらにはインバウンドビジネスに向けて、「今後成長する海外のマーケット」や「中国市場の現状とこれからの変化」、「ハラル市場への対応」などに触れました。
最後の15コマでは、
各自によるプレゼンテーションです。
最近話題になっている業務提携実例について3つのテーマから選んで、
SWOT分析、各社のねらい(業務提携の目的と理由)、独自のアイディアなどを発表しました。
与えたテーマは
1:JAL(日本航空)とUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)
2:DoCoMo と Ponta(ローソン系ポイントカード)
3:Yahoo Japan と Tカード (カルチュア・コンビニエンス・クラブ、TSUTAYA系列)
さて、プレゼンテーションに挑んでくれたのは12名なんと全員女性のみでした。
能力差はあるものの、学生なりにしっかり調べて分析し、懸命の発表でした。
なかには、採用したらおもしろいと感じるアイディアも飛び出し盛り上がりました。
終了後、プレゼンテーションを終えて笑顔いっぱいの12名と記念撮影しました。
全員の採点&評価を先日学校へ提出し、無事前期が終了しました。
来年の就職に向けてみんな頑張って欲しいです!