なぜ保険医を辞めたのか | 岡山駅前の歯科医院:柳デンタルクリニックのブログ

なぜ保険医を辞めたのか

日本の歯科医師のほとんどは、保険医です。

保険医だと、保険医療を行い、
請求すれば、患者負担ではない
部分の収入が入ります。

保険医自体は、
歯科医師なら基本的に
誰でも登録すれば
なれますので、
あえて、辞める人は
ほとんどいません。

そんななか、
僕自身、保険医もやめ、
病院自体も、保険医療機関自体
辞めています。

正直、何か金銭的に
徳があるかというと、
全くありません。

保険医療機関にして
間口を広めて、
自費治療を進める方が
もし、自費治療にならなくても
保険治療の売り上げが
あるので、
必ずマイナスには
ならないからです。

あえて、間口を狭める必要は
経営的には
ないのです。

それでも、
地域の皆様のためだとか、
色々言えば良いのかもしれませんが、
これだけ
保険医療機関の歯科医院が
あれば、
特に一つや二つ
保険医療機関がなくなっても
困る人はいないと思います。

もちろん、離島や過疎地などで
歯科治療に向き合っている
先生方は違います。

保険医である以上は
基本的に、40年以上まえに
定められた歯科治療が
基本となります。

マイクロスコープもない、
ラバーダム防湿もしない、
口腔内スキャナーも使わない、
歯科治療を
しなければなりません。

患者さんが、金銭的な理由や、
価値観で、
当医院の自費治療を
受けなかった時、
保険医療機関であれば、
マイクロスコープもない、
ラバーダム防湿もせず、
口腔内スキャナーも使わず、
精度の悪い銀歯を入れて、
また、虫歯になるやろーなーと
思いながら、
人の歯を、削るなんて
出来ないので、
保険治療を行なっていません。

ホントに、
マイクロスコープや、
口腔内スキャナー、などなど
使いこなせるようになると、
日本の保険治療の水準が、
医療行為とかけ離れているかが
わかります。

なので、歯が悪くなるような
保険治療は
絶対に行っていないのです。