驚きの治療費 | 岡山駅前の歯科医院:柳デンタルクリニックのブログ

驚きの治療費

先日来られた患者さんが、

他の医院でジルコニアクラウンを
勧められて、治療費が14万円といわれた
というのを聞いて、
ちなみに、その歯科医院、
口腔内スキャナーを持って
いるのか聞いたところ、
持っていなかったらしいのです。

患者さんの懸命な判断で、
無駄な費用を払うことなく、
終われたのですが、
何がおかしいのかというと、
ジルコニアクラウンなど
ジルコニアを加工は、
CAD/CAMシステムでないと
加工出来ません。

オールセラミックなどは、
技工士によるワックスアップ
鋳造法で出来ますが、
ジルコニアは、
CAD/CAMシステムでないと
つくれないのです。

なので、普通に考えて、
型取りをデータ化しないといけないので、
当然、口腔内スキャナーがないと
ジルコニアによる修復は
出来ません。

なのに口腔内スキャナーがない
歯科医院でも、
ジルコニアをしている場合、
型取りして、石膏模型にした
模型をスキャンしてデータ化
しているのです。

すなわち、
石膏模型による誤差プラス
スキャナーの誤差が加味され、
さらに技工士による
微調整も出来ないため、
理論上は、
技工士が模型上でつくる
銀歯より精度がわるくなります。

高いお金を払って、
銀歯より精度の悪い
ジルコニアを入れる意味は
ありません。

ジルコニア修復には、
必ず口腔内スキャナーが
必須です。

日本の歯科治療は、
当たり前のことが、
当たり前でないことが
多々あります。