日本の歯科医療の歪み | 岡山駅前の歯科医院:柳デンタルクリニックのブログ

日本の歯科医療の歪み

マイクロスコープの日本での

設置率は、10%程度と言われています。
日本の9割の歯科医師は
マイクロスコープなしで、
歯の治療を、していることになります。

残念ながら、
保険治療では、
マイクロスコープを使って治療しても
ケースによって加点がある程度なので、
保険治療では、
マイクロスコープを使った治療を
する義務は特にありません。

ただし、この歯科の保険治療の
ガイドラインは、ほぼ40年前のものです。

ただ、
日本では、歯科の保険医療機関が
90%以上なため、
マイクロスコープが世界的にみて、
全く普及してないのが
現実です。

それは、仕方ないとして、
保険治療をしていたとしても、
歯科医師として
マイクロスコープの必要性や
重要性すら
分からず、
さらには、
患者さんに、マイクロスコープのことを
聞かれても、
必要ないだの、見えすぎも良くないとか
わけのわからない
説明をする保険医も多く
存在するのが
日本の歯科医療の現実です。

医科の分野では、
先端医療を、保険医療になるべく
組み込むように、
先端技術や、先端機器を
積極的に使い、その環境にない場合は、
紹介したり、連携をとることにより
最先端医療の拡大を行い、
保険適用に持ち込むという流れが
出来て、国民の健康を維持しています。

歯科は、個人経営が多いためなのか、
40年変わらないのです。

自分が出来ない、設備がないでも、
患者さんに正しい情報を
与えることも医師として
大事なことと思います。

日本の歯科は、医科と違って
とても狭い世界なので、
新しいものを取り入れようとすると
横や縦の繋がりで、なかなか
難しいのでしょうが、
良いものは良いと、
保険治療ではここまでと、
言えることが、
ホントの医師だと
思います。

僕自身、親が歯医者でもなければ
保険医も辞めて、
なんの学会も所属もしてない、
ただの歯科医師の思うこと。