トラムウェイ製8620の脱線対策 | 16番ゲージレイアウトのこと..など

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16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

 川正線とメルクリン線、二つのレイアウトの工作を進めるため、レイアウトルームの片付けを急がねばなりません。
 とは言え、重い腰が上がりません。
 自分を鼓舞して、レイアウトルームに入ってはみたものの、ついついレイアウトで遊んでしまいました。
 
駐泊所に憩う8620
 
 入線したばかりのトラムウェイ製8620は、今日も絶好調です。
 エンドレスを快調に走った後、バックで留置線に入れようとすると・・・。
 衝撃とともに、列車が止まってしまいました。下図の青丸の箇所で脱線発生です!
 
 青丸部分のポイントは、PECO の組線路である SETRACK のもので、直線から半径438ミリの曲線が分岐します。フレキシブルレールと合わせる他のPECO製ポイントに比べると、急曲線の分岐となっており、玩具的な構造です。
 
 脱線の様子です。
 どうやら、8620のテンダーがカーブを曲がり切れず、ポイントのフログを乗り越えたようです。
 機関車の次位は、ボギー車のスハニ31です。戦前は「燕」にも連結されましたが、今は、川正線で余生を過ごしています。
 
 
 何回やっても同じ個所で脱線します。
 留置線を駆使してダイヤ運転を楽しむ川正線では、絶対に解決しなければならない問題です。
 原因究明のために、いろいろ試すうち、機関車の次位に2軸貨車を繋ぐと通過できることがわかりました。
 
 
 カーブ上の連結状態で、2軸貨車とボギー車が大きく異なる点は、カプラーの首振りです。
 おそらく、脱線の原因はカプラーです。
 そこで、8620のカプラーをケーディーカプラーに交換することにしました。
 
 下写真は、ノーマル状態の8620の後部カプラーです。
 ケーディーカプラーと連結可能なナックル型です。個体の特性かもしれませんが、触ってみると、復元バネが非常に強く、連結相手のカプラーの動きを阻害しそうです。
 説明書に書かれている交換部品は、バックマンのE-Zカプラーです。
 私の手持ちは、ケーディーNo.5しかないのですが、交換することができるでしょうか?
テンダーの床下とカプラー
 
 車輪押さえ板を外してから、車輪とカプラーを外しました。
 この形状なら、何とかなりそうです。
 
車輪押さえ板と車輪を外したところ
 
 ケーディーNo.5のカプラーポケットを収めるため、開口部をヤスリで削りました。ほんのちょっと削っただけですが、ダイカストは、なかなか手強いです。
 
カプラーポケットを削ったところ
 
 さらに、ケーディーNo.5の取付穴を広げると、何とか収まりました。
 
ケーディーNo.5装着!
 
 下写真は、車輪押さえ板の裏側です。
 カプラー押さえを兼ねるボスを、少しずつ削って、高さを合わせていきます。
 
 
車輪押さえ板の加工
 
 加工完了! 連結も支障なしです。
 
新装のケーディーカプラーで連結完了
 
 ドキドキの試運転です。
 
 
 まだ前部カプラーの交換が残っていますが、これで、8620も川正線の仕業に就くことができそうです。あぁ、良かった!
 
 本日も、ご訪問ありがとうございました。