こちら、チャコガエルの智彌子さん()
顔が体高の半分をしめていて可愛いですね
智彌子さんの毎日のルーティーンは、一晩中風呂に入って
朝になるとシェルター(奥に写ってる茶色い穴)に戻って寝る
そしてまた、夜になると風呂
です
こんなルーティーンが今年1月下旬から行われなくなりました
2022年1月24日にコオロギ1匹を食べたのを最後に、シェルターから出てこなくなりました
ご飯はもともと毎日ではなかったのでさほど気にしていなかったのですが、1月28日にシェルター前にコオロギを見せてあげても出てこない
あれ流石にお腹空いてるはずなのに
と思い、シェルターを開けて見てみたら、休眠状態になっていました
『コクーン』という状態らしいです
白目を剥いてるのが何とも恐ろしいですが、ちゃんと生きてます
身体全体を半透明な白い膜が覆っている状態
パリパリとした感触で、水分を含ませる前のオブラートのよう
正にコクーン=繭ですね
ポケモン好きの人はこのコクーンを思い浮かべるかな
埼玉に住んでる人はこれかも
(この施設も繭がモチーフです)
チャコガエルは乾季と雨季という季節性のあるボリビアが原産のカエルです
乾季は水が乏しく、それに伴い餌である昆虫類も数を減らします
そんな厳しい環境を生き抜くには、土に潜って寝てしまえという訳ですね
日本の熊やうさぎが冬眠をするのと同じです
昨年同時期の智彌子は育ち盛りの子供だったため日々モリモリご飯を食べて活動していましたが、すっかり大人になった今年は休眠に入ってしまいました
いやいや、毎日自ら水飲みに来てたし、霧吹きもしてたやん
なのに何で乾季やねん
とツッコミたくなりましたが、DNAに刻まれた習性のようなもので、いくら気をつけて飼育していても休眠してしまう子はいるそうです
休眠中も1日1回の霧吹きをしつつ、自然に起きてくるのを待つことにしました。
が、その日は突然やってきます
2月16日の朝、パリパリの皮を被ったままシェルター外で仰向けにひっくり返っている智彌子を発見したのです
予定では皮を破りつるんとした状態で目覚めると思っていたのに、パリパリのまま、足は伸びきり、ピクリとも動かない状態の智彌子
慌てて持ち上げてみたらキュイッキュイッという可愛い鳴き声が微かに聞こえて来ます
まだ生きていることを確信し、ダメ元で常温くらいの水にドボンッと浸けてみました
表面の皮はすぐにふやけたので優しく取り除いてあげると智彌子はみるみる給水し膨らんでいきました
そしてコロコロの智彌子に
スポンジか
少し見にくいですが、白いモヤモヤのが取り除いてあげた皮
給水しみるみる膨らむ智彌子
何とか大丈夫そうだったので、ケージ内のいつもの水入れの中に智彌子を移し出勤しました
帰ってきたらまだ浸かってた
ただ、乾燥の影響からか、少し出血が見られたので、感染症防止のためにケージ内の苔や流木などレイアウト品は撤去し、ソイルも新品に総入れ替えをしました
そこから更に半日以上給水して、こんなブヨブヨな姿に
今ではすっかり以前のルーティーン生活に戻っています
ハラハラしましたが、無事に約4週間の休眠生活を乗り越えた智彌子
目覚める時に同じトラブルが発生しないよう、来年は湿度の見直しが必要ですね
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