発達障害のクラスメイト | 助産師さんの観察ブログ

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12人産んだ助産師HISAKOさんを観察しています。いつかいいね数を越えるのが夢 だったのに閉鎖されちゃった

12人産んだ助産師さんには、発達障害のあるお子さんがいらっしゃいます。

理解を求めてクラスメイトにこんな話をしたと動画で再現されていました。

【図解・発達障害】ストレスとリラックスを切り分けできない!?特徴と対処法は?

クラスメイトへ、学校ではなく保護者がこれらの説明、要望をすることの是非はわかりません。

 

でも、個別の事象を、一般化せず、視聴者へ生のまま投げ渡してしまう助産師さんの発信スタイルには、いつもモヤモヤします。

 

それはありのままじゃない。

剥き出し。

 

現在進行形の学級運営に関わることを、一方の立場から発信してしまう。それも、「クラスメイトに優しさが足りない」論調で。

ただでさえ繊細な年頃です。良い影響だけを与えるとは思えない。

 

私がクラスメイトだったら思うこと。

 

島の小さな学校。小学校から持ち上がりの狭い人間関係。

こどもたちは2年近く、お子さんの障害による行動を学校生活の一部として体験し続けています。

こどもたちが体験してきたこと、少なからず衝撃を受けたであろう出来事は、保護者の1人によって、全世界に発信されている。

クラスメイトもまた、助産師さんがつくる特殊な環境に巻き込まれています。

 

「みんなもストレスあるやろ?嫌いな先生とか」

ストレスとリラックスの切り替えができない。という説明に、ストレスの一例として特定の先生を想起させる一言。わざわざ板書まで。

クラスメイトの心を掴むために利用する、嫌いな先生という共通の敵。

そんなもの使わず、信頼関係は正面から築けばいいのに。

この一言だけでも、保護者たるあなた、大人であるはずのこの人に、クラスメイトへの甘え、媚びを感じる。

 

障害のためにしない当番や受けないテスト、

「それをズルいとかひいきとかっていう考え方は」

そう思う方が悪い!と言わんばかりのキツい言い方。

 

そう思うな!と言われるよりは、

「なぜ給食当番が地雷なのか」

「なぜテストが苦痛なのか」

理由を知りたい。

 

班行動の圧力とか、一定時間座り続けることとか、なんらかの耐え難いポイントがあるんだと思う。それがなんか知らんけど。

 

「このポイントが無理、だから避ける」がわかれば、しないことがあっても納得できるし、他の類する行為も、あの子は避けた方がいいんじゃないかなと配慮につながる。

と思う。

 

「本当は仲良くしたいと思ってる。怒って殴られるかもしれないけど、話しかけてあげて」

無理すぎる。

 

そのとき、殴られる私のことは誰か守ってくれるのか。

 

「みんな自分の身は自分で守れ」

それしかないなら、いつ殴られるかわからないのに話しかけるなんて無謀なことは、しない。

 

「いまクラスであんまり喋らないけど、それは話すことで自分がストレスを感じちゃってまた爆発するんじゃないかって思うから。

ほんとは仲良くしたいと思ってます。うまくできないのでとても苦しんでいる」

教えてくれるのは、それだけでいい。

 

私のことが嫌いだから話さないんじゃなくて、仲良くしたいから話せないんだと、わかるだけでいい。

 

それなら、変に怖がらず、嫌わないでいられる。話す空気も生まれるかもしれない。

 

「みんなちょっと、やさしい気持ちで」

モノを壊されても、手を出されても、暴言を吐かれても、それは障害のせいだと理解するよう求められて来た。

 

だけど、「障害のせい」で我慢するしかない私のストレスは、どうすれば良いのか。

 

周りのこどもが抱えてしまうストレスを、おとなは、どんな「やさしい気持ち」で受け止めてくれるのか。

 

私がお子さんのクラスメイトなら、そこが不安になります。

私がお子さんのクラスメイトの親御さんなら、

「殴られるかもしれないけどやさしい気持ちで話しかけて」

ちょっと何言われてるのかわからない。

 

我が子を守ろうとするなら、周りの子どもも同時に守る術を、ともに考えて欲しいです。

 

13歳。

まだ13歳です。

大人に求めるような配慮を押し付けていい歳じゃない。

と、私は思います。

 

実際の空気も人間関係もわからないし、綺麗事かもしれません。

いつか当事者になる日がきたら、その時、あらためて考えます。