12人産んじゃった助産師さんの視聴者無料相談動画。30分超えの長尺です。
編集して30分。収録は40分近いんじゃないかな。有料相談なら2枠、10,000円!
刮目して見よ。
【公開Web相談】自己肯定感の低い5歳児、私は何をしてあげたらいいのだろう?
いろいろ興味深い違和感ポイントがありました。今回は自己肯定感についてつっこんでみます。
相談の内容。
来春小学生になる双子の姉妹と小さい弟、3きょうだいのお母さん。
障害のある姉は支援級が決まっていて、心配なのは定型の妹。年中くらいから「でも私なんて」と口にするようになり、自己肯定感の低さが感じられる。
障害がある子のきょうだいに、助産師さんはどのようなフォローをしているのか知りたい。
助産師さんの回答を要約します。
きょうだいへのフォロー。
助産師さんが実行しているのは、一日にひとり5分ずつ、その子とだけ話す時間作り。
どんな小さなことでも、褒めるところを見つけ、そこを集中して話す。
自尊感情は、こども自身が見つけて育てるもの。その材料を提供する。
褒め方にもテクニックがある。
無理に褒めてみせても見透かされる。
自分が嬉しいと感じている、その感情を伝える。
そのためにまず、自分で自分のいいところを見つける。
このあと、後半は助産師さんのお子さんたちの学校生活にまつわる話が続きました。
ぐずる赤ちゃんをあやしながら、相談者さんが助産師さんに傾聴する展開。
質問とはあまり関連を感じられないので、今回はごっそり割愛します。
ツッコミどころはありますのでまた後日触れます。
まずはじめに思ったのは、相談者さんも助産師さんも、自己肯定感とかHSPとか、言葉にとらわれすぎているのでは?
ということでした。
HSP。
本人が世間とのズレを客観視するのにはわかりやすい概念だろうけど、5歳のこどもに対して貼るレッテルではないでしょう。定義らしい定義もない。
自己肯定感。
未就学児の「でも私なんて」は自己肯定感以前、まだやわらかく、大人の関わりで変えられる段階のような気がします。
この点については動画のコメント欄に興味深い指摘があるとママスタで知りました。ありがとうママスタ。
「自己肯定感は、愛着形成の上に成り立つ」という指摘です。
助産師さんの回答は、「ひとり5分ずつでもその子とだけ話す時間を作る」←愛着形成
「小さなことでも褒める」←自己肯定感を育てる養分
この二つが混じっているのかな。
相談者さんのお子さんに今必要なのは、愛着形成の部分。
わたしはあなたを見ているし思っていますよと、大人が全身で伝えることなのかな、と思いました。褒め方のテクニック以前に。
助産師さんのきょうだい児フォローかつ自己肯定感()を育む取り組み、5分間のお母さん独り占め。
その間は他の子が話しかけても排除するくらい、きっちり向かい合うそうです。
意識してその時間を作るのは、とても良いと思います。
過去の発信では、助産師さんが何かしている時に話しかけられると「うるさいっ」と突き放し、ひとりの時間に没頭している料理やブログを書くときは「子どもが周りでギャーギャー騒いでいようと、それはBGMにできちゃいます」ということでしたので、助産師さんちのお母さん独り占めタイムは、ほんっとに必要だと思います。
用語について。
助産師さん、物事を深く掘り下げて分析するのがお好きだとご自分で語られています。
専門用語も積極的に使われます。
第7子さんの育ちに関しては当事者。母親。プロフェッショナルな「第7子さんのお母さん」です。たくさんの情報に触れ、勉強されているでしょう。
でも、人に対して何か言える専門家ではないですよね。
母親としての経験値はもちろん貴重です。
その立場から語るときは、専門用語は避けて、いち母親の立場で話した方が良いのではないでしょうか。
生兵法は怪我のもとと申します。自分の子に有効だった武器、聞きかじりの戦術をやみくもに広めたら、怪我する人も出るでしょう。
助産師さんのことを「なにもかもの専門家」と思っている方は多いようですから、誤解のない伝え方は大事だと思います。
例えば褒めるということ。
ペアレントトレーニングでの「褒める」と混同しているように思いました。
それとこれとは同じはずなんだけど、あれ?
これも長くなりそうなので次回。