『脳に悪い7つの習慣』
第5章 脳に悪い習慣⑤――やりたくないのに、我慢して勉強する
「勉強」は我慢してするもの。
ほとんどの人はそう思っておられるのではないでしょうか?
中国語の“勉强 miǎnqiǎng”は「無理やり」という意味がありますから日本語の「勉強」無理やりするものなのかもしれませんが、脳のしくみを考えると、やりたくないのに、我慢して勉強する。というのは脳のパフォーマンスを引き上げることはできず、反応を鈍らせてしまうそうです。
これまであまり触れていませんでしたが、脳が記憶するプロセスについて次の説明があります。
脳では、まずA10神経群で、情報に感情のレッテルがはられ、前頭前野で理解し、自己報酬神経群を介して海馬回・リンビックを包含する「ダイナミック・センターコア」において思考し、記憶が生まれる。
首先,信息在大脑的A10神经群中被贴上情感的标签,然后进入额前区进行理解,通过自我报酬神经群进入包含海马体・边缘叶的“动态中核”中进行思考,接着记忆就产生了。
Shǒuxiān , xìnxī zài dànǎo de A10 shénjīngqún zhōng bèi tiēshang qínggǎn de biāoqiān , ránhòu jìnrù é qiánqū jìnxíng lǐjiě , tōngguò zìwǒ bàochou shénjīngqún jìnrù bāohán hǎimǎ tǐ ・ biānyuányè de “ dòngtài zhōnghé ” zhōng jìnxíng sīkǎo , jiēzhe jìyì jiù chǎnshēng le .
(パペッツの回路とは大脳辺縁系をめぐる閉鎖回路である|髙岸悟の研究より)
A10神経群
前頭前野
自己報酬神経群
海馬回
リンビック
「ダイナミック・センターコア」
と専門用語がありますが、
脳に、目や耳などから色んな情報が入ってきます。
まず初めてその情報に好きだとか嫌いだとかいう感情のレッテルが貼られる。
(ある情報は好きだとかこの情報は嫌いだとか)
その感情のレッテルが貼られた情報が脳の前の方に送られ、そこで理解される。
そして脳の中の「ダイナミック・センターコア」と呼ばれる場所で思考し、記憶が生まれる。
情報が入ってきてそれを好きか嫌いかに分けて、理解して、考えることで記憶が生まれる。
この「考える」というのがポイントです。
林先生の本をくり返し読むとわかるのですが、「くり返し」考えることで記憶が作られるのです。
その過程(記憶が作られる過程)では、「好き」な情報をよりはっきりと記憶が作られますし、自己報酬。つまり、自分にとって「うれしい」「たのしい」という快感や満足感で脳は活発に働く。
とくに「自分にとってうれしい」というのが重要ですが、これは自分勝手なものではなく、仲間のためになる。というのがいいとのことです。
さて、そんな記憶ですが、資格試験などの勉強をしようとすると、特に記憶しなければならないとなると嫌々ながら勉強をすることが多いと思います。
でも、「嫌々ながら」の勉強では脳はしっかり働きません。
興味をもち、主体的に取り組むことで記憶力がよくなるのですが、そのためにどうすればいいかというと、「試験に合格すること」がもくてきではなくて、「その資格に合格し、よりよい仕事をするため」が本当の目的のはず。
そのために記憶をするのなら、
「自分にとって必要であり、役に立つから覚える」
“背这些东西对自己来说很必要,因为有用所以要记住”
“ Bèi zhèxiē dōngxi duì zìjǐ lái shuō hěn bìyào , yīnwèi yǒuyòng suǒyǐ yào jìzhù ”
ということ。
これなら前向きに、興味を持って勉強し、脳がしっかり働き、記憶力もよくなる。
そういうことなのです。
私たち中国語学習者は楽しいから学んでいるという方が多いと思います。
中国語が好きだからという方も多いでしょう。
ですから記憶力もいいとは思いますが、それでも感情に左右される時もあるでしょう。
落ち込むこともあるでしょう。
そんな時、この脳のしくみを知っていたら、脳の力を十分に発揮するためには、
好きなこと、感動したこと、主体的に取り組んだこと、心を込めたことは、記憶に深く残せます。
大脑能够牢牢记住其喜欢的事情、让其感动的事情、主动去做的事情以及用心钻研的事情。
Dànǎo nénggòu láoláo jìzhù qí xǐhuān de shìqíng 、 ràng qí gǎndòng de shìqíng 、 zhǔdòng qù zuò de shìqíng yǐjí yòngxīn zuānyán de shìqíng .
このことを覚えておいて、うまく脳を活かしましょう。



