大学に入るまで、英語が大の得意でした。
二年間浪人していたのですが、その間、アメリカから来た日系二世の男の子の世話係を高校の先生から依頼され、数週間お世話したことがあります。
その彼は日系とはいえ日本語はほとんどダメ。
ということで英語だけで彼と話ができるほどだったのです。
それが、中国語を学び始めてからというもの、英語を話そうと思うとなんと中国語が出てくるようになったのです。
それはさておき、ということで英語についての本も、かなり読んだのですが、その中で、特に印象的だった著者に中津遼子さんがいます。
著者紹介
…中津燎子 なかつ りょうこ…
1925年10月、博多に生まれる。
ノンフィクション作家・英語発音訓練研究の「未来塾」顧問。
3歳から12歳まで旧ソ連のウラジオストックで過ごし、戦後すぐに占領軍の特別電話局で英語と出合って格闘し、56年から65年まで米国で留学生活をするという、まれな経歴をもつ。
74年に『なんで英語やるの?』で第5回大宅賞を受け作家活動を始めるとともに、「言葉の後ろにある文化を理解することなしに、言葉を学ぶことはできない」という考えから、異文化コミュニケーションを訓練する未来塾を始め、現在に至る。著書には他に、『母国考』『風のシカゴ』など多数。
『なんで英語やるの?』そして『続なんで英語やるの?』も読んでいます。
そんな中津遼子さんがしばらくぶりに出版された本が:
三五館という出版社から出版 されています。
アマゾンでは購入できないようです。
この三五館のサイトに次のように紹介されています。
本書のセールスポイント
本書を読むにあたり
下記の「6点セット」を何度も反すうしつづけてください。
①はにかみ
②ためらい
③人見知り
④解決の先送り
⑤決断の後回し
⑥様子待ち
すると、日本人がいつまで経っても英語が上達しない本当のワケ、
そして日本人が21世紀を生き抜く道が見えてくるはず……
―――――・―――――・―――――・―――――・
2005年の11月に出版されています。
この「6点セット」は、確か中津遼子さんのお兄さんが日本人の特長として挙げたものだったと思います。
最近の若い方は当てはまらないでしょうが、中年より上の年代では心当たりがあると思います。
そしてそのことが外国語学習の妨げになっていることも。
とてもいい本です。
外国語教育関係者には是非読んでいただきたいです。