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夢見がちな3人
最後まであきらめず成果
お盆休みの一夕、元塾生から飲み会に誘われた。小学校高学年から中学にかけて塾に通っていた男子3人、といっても、いまやアラフォーの働き盛りだ。
塾を離れて20年以上、一度も会ったことがなかった。往来ですれ違っても、誰が誰やら分からないだろう。それでも、一人ひとり話を聞くうちに、当時の面影がよみがえった。
A男はスポーツのノンフィクション・ライターになりたいと言っていた。沢木耕太郎や山際淳司が、ボクシングや野球の名シーンを鮮やかに描いてみせていた頃だった。
鉄道マニアで絵が好きだったB男の算数のノートには、運行間もない寝台特急「北斗星」の精密な平面図が余白を埋めていた。
C男は集中力はあるのだが、授業中はいつもうつろな目をしていて、暇さえあれば携帯プレーヤーを聞いている生徒だった。進学後、「ギターの腕前はプロ並みですが、全く勉強しません」と母親が嘆くのを聞いて、妙に納得した。
3人はいつも夢みたいなことばかり考えていた。そのくせ、それに向けて何か努力をしているようには見えない。親や先生に、何度もため息をつかせるような子供だった。
3人の歩んできた人生を聞いて驚いた。
A男は何度かの転職を経て、今はウェブ関連のCMディレクターをしているという。「人の心に感動を届けるという点では、やりたかったことをやっていますね」と胸を張った。
B男は、大学受験で2度失敗した学部に、3年生の特別募集で転部した。卒業後は鉄道会社に就職して、現在は、豪華列車の企画立案に携わっているという。
C男の話はもっとすごい。大学進学後に、父親が経営する会社が倒産した。財産のほぼすべてを失い、母親が引きあてた公営住宅に転居した。ここで本人は、今が正念場だと猛勉強し、公認会計士試験に一発合格を果たした。
私は、最後まであきらめなかった3人のつかんだ「夢」に乾杯した。
日本経済新聞 8/31の記事より

やはり「夢
目標」を
持つことが とても大事ですね
今日もお読みくださり






















」とか
」みたいに



