アラ80の母、父の死後マンションに引っ越したいと言い出した。
身の回りの事も外出も自力でできるので、老人ホームや高齢者住宅ではなく普通のマンション。
1人で暮らすには戸建ては広い、防犯面が心配。
気持ちはわかる。
アラ80が借りられる賃貸物件はないか、あるとしてもボロ屋?
借りられないなら買うしかない。
具体的に話し合った結果、とりあえず引っ越しはナシに。
以下が理由である。
①費用
地方都市の中古マンションでも結構高い。
実家近く(駅近ではない)の築30年以上のマンションの売り物件があったが、価格を見せたら母も驚いていた。
引っ越し直後に1人暮らしが不可能になったら、高齢者施設に入る費用、なくない?と話した。
②大量の断捨離が必要
6LDKの戸建てから2~3LDKのマンションに引っ越すとしたら、多くの荷物を手放す必要がある。
実家には大きな食器棚が2つあるが、マンションで暮らすとなると食器棚1つ分の食器も収納できないと説明。
③部屋の設備を新しく覚える必要がある
電気のスイッチの場所1つにしても、全てが変わる。
給湯や冷暖房の使い方、慣れれば問題ないが、忘れっぽい母にはストレスかも。
ちなみに母は、家の建て替えでマンションに3か月仮住まいした時以外、集合住宅で暮らした経験がない。
④近所の人に会わない
マンション住まいの私達夫婦は、今年に入ってから隣人に1度も会っていない。
最近では母も近所の人と偶然会う機会は減ったそうだが、会わなさは戸建ての比ではない。
⑤現在のご近所さんとの別れ
実は私が費用と同じ位心配したのが、この点。
昔から住んでいる家が数軒あり、良い人達ばかりだ。
母が引っ越しをやめたのも、この点に気付いたのが大きいと思う。
父の生前より、母は何度か将来はマンションで・・・と言っていた。
しかし父は戸建て派だったので、引っ越しには至らなかった。
環境を変えるなら、1人になってからより2人のうちが良い気がする。
一応現状維持となったが、母の中で「戸建てかマンションか問題」は父の死後、幾度となく発生している。
ここしばらくは落ち着いているので、健康面含め、このままキープできるよう願う。