カレー探偵、やみちゃんです。
最近は少しだけ足を延ばして北陸(富山・石川・福井)各地のカレー店を訪れています。
或る日の マハク Mehak
「マハク Mehak」
〒920-0334 石川県金沢市桂町イ75-1
そんなわけで、射水からクルマで約1時間強。
金沢のマハクさんに初訪問です。
(客人第83000号ぐらいかも?ぶわ)
えっ?
「こんな人気店に初訪問とは珍しい」ですって?
もう~!
そんなぶわぶわなことを言わないでよー。
店内風景。
まあ、たしかにオープンしてから随分たってるけどさぁ。
ちゃんと理由があるんだからいいじゃん!?
ディネス・チャンドゥ(Dinesh Chand)総料理長(近影)
実はディネスさんのカレー自体は10年ぐらい前からちょいちょい食べていたんですよ、私。(遠い目)
あまり人の過去の経歴がどうだこうだいうのは好きじゃないので詳細は省略しますが、彼は弟さんとともに石川県内で、
R→A→S→M(マハク)
という風に数店舗を経て現在に至っているので、この過程の中、具体的にはR時代とA時代でそれぞれカレーを食べているんです。
(※この随筆の過去記事にもそのときどきのレビューが残っていたりします。にゃはは)
そんなわけで、マハクに行く前からディネスさんの料理は知っていたのと、私が未知の味を優先する好奇心旺盛な性格の持ち主ゆえに、ついついマハクの調査が後回しになっていたってわけ。
そんなわけで、個人的には、
「ディネスさーーん! お久しぶりでーす!」
って感じで”アノナツカシキ味”を求めていろいろオーダーしましたので順に見ていきましょう。
探偵の食卓
ゴゴゴゴゴ・・・
大喰いキャラ、
スキンヘッドにサングラス姿の巨漢、
新湊の荒くれ漁師、
ロティ、ナンを83枚食べるやばい男、、、
そんな噂が流れる私の豪快な喰いっぷりをたっぷりご覧ください。
まずはサラダが出てきて驚いた。
このトッピングは、、、梅干だよね?
♪ダヨネー
♪ダヨネー
これってやっぱり梅DAYONE !!
ディネス「これは店の常連さん(そのときもたまたま来店中)にもらった梅干です! 私は梅干が大好きなんですよ」
めっちゃおもろいやん!
或る意味、タマリンドの代わりに味変アイテムとして使えるちゃ!
そして漆器の盆と椀、陶器の皿、コッパルコルティングされたハンディを組み合わせた重量感あふれるゴージャスなセットがきたーーー!
店内の装飾もだけど、盛り付けにも品があるねえ!
まあ、ディネスさんは、けっこう日本人の常連のお客さんからアドバイスをもらってるそうだし、メニューも日本人に作ってもらったそうだから、日本人の感覚に合う感じなんです、いろいろと。
これが「カシミリカンティ」です。
カシミール地方のマトンカレー。
イメージ的にはマトン・ドピアザです。
マトンは骨なしですが、ほろほろに柔らかく、量もたっぷり。
このサイズ(250-300ml)ですが、肉が少なくて惨めな気分になるようなことはありません。
高級なホテルで食べるタイプの仕上がり。
油も、スパイスも、ハーブも惜しみなく使う系。
いろんな意味で毎日は食べられないけど、ハレの日に食べたいご馳走系です。
「チキン鉄火1P+シークカバブ2P」
ちょっと焼き物も食べたかったのでディネスさんに交渉して個個の数を減らして2種組み合わせて焼いてもらいました。
ちょっと塩が強いのは昔からなんです。。
しっかりとした味わい。
ミントチャトニーの香りが素晴らしい!
訊いたら、店の庭で栽培したものだそうです。
さすが!
壺がきたーー!!
これ、マティキ・ハンディというそうです。
では、中を覗いてみましょうかね・・・
ぐいーーーーーーん!!
或る意味、リッチな「チキン・ドピアザ」ですちゃね。
偶然にもドピアザ系(タマネギが原形のままたくさん入っている系)の2連チャンになってしまいました。にゃはは。
”無限のグレイビー©”
或いは、
”グレービーの海©”
よりは私的には全然好印象です。
(※上記2つの用語は、どちらも材料費をけちるために具材を減らし、その分をグレービー増量でごまかしているカレーを揶揄したもの)
カレーはどちらも、ディネスさんがちゃんとシェフとしての修業を積み、実務経験も長いってことがよく分かる料理ですちゃー。
過去のお店時代と大きな違いは無いですね。
強いて言えば、オーナーからの要請が少なくなった分、いまは自由に作っている印象を受けました。
ちなみにディネスさんはリシケシ(リシケーシュ Rishikesh)出身だけど、リシケシの郷土料理とかは店には無いですし、そもそもリシケシはヒンドゥー教とヨガの聖地でベジ食が83%超だそうです。
プレーンナーン
魔法の粉で無理やり膨らませたりはしていない。
ラッチャパラタ
アタで焼いたぐるぐるパン。
酒糟ナーン
オリジナル!
彼の前任店で見たことがあったけど!ぶわ。
いうほど酒糟臭はしないので苦手な人も大丈夫でしょう。
トッピングのダニヤと松の実が嬉しい楽しい大好き!
ターメリックライス
ジーラ(馬芹)がガン入り。
手喰い証明図。
ってか、最近、指のササクレがやべいにゃ。
ササクレの乱れは心の乱れ。
日日、精進せねば。
Mango Pista Kulfi
ピスタチオスキーさんが大歓喜するスヰーツがきたーー!
濃厚、激甘でした。
一流ホテルで修業した人はスヰーツまでしっかりと作られるんです!
・・まあ、現代日本人の感覚からしたら、糖度を83%減してくれたらもっと美味しいと思うかな。。ぶわ。
(※まあ、あくまでも私見なので)
こうして久しぶりのディネスさんの料理を愉しませてもらった私。
インドのこともいろいろ教えてもらうなど、カレー談義も弾みました。
とにかくこの店はシェフの顔がよく見える店なんです。
誰がつくっているのかわからない店よりは、分かる店の方がまた行きたくなるのが人の心です。
それゆえ、マハクさんにはコアな常連さんや、ディネスファンの客が多いように思われました。
私もまた定点観測に行きたいと思います。
***
Mehak (インドカレー / 大河端駅、三ツ屋駅、北間駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.9
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