カレー探偵、やみちゃんです。
ナマステー!!
2020年1月2日から14日までの約2週間、北インドとネパールへカレー遠征(ひとり旅)をしてきました。
◆◆ カレー遠征 2020 新春
『北インド&ネパール遠征』 編
[18] KASTURI
コルカタの夜をリキシャで往く!ガチベンガルきたー!
コルカタでの宿舎
今回の随筆から「第3部 コルカタ編(全8回)」に入ります。
予約した宿舎はバックパッカーが集う安宿街”サダルストリート”から約1km離れた場所にありました。
宿舎の外
”魔都”コルカタ。。
ムンバイ、デリーに次ぐインド第3のメガシティ。
市域の人口密度はデリーやムンバイ以上であり、英国領時代は首都だったこともある混沌の街。
今回の遠征先の1つに「コルカタ」を選んだ理由は、地元・富山にいるインド人シェフにベンガル人が多かったから。
インディラのアンサーさん(および30名のインディラスタッフ)、
KHUSHIのアジャさん、
ザイカのカトゥ君、サミール君、
ホットスプーンのシェークさん(および旧スタッフのウキル)、
セン・インディアンストアのセンさん、
インディアンハットのモーシンさん、、他
富山でカレー探偵を続けるということは、パキスタン人と仲良くなると同時に、彼らベンガル人と仲良くなるということ。
私にとってのインド人は、ベンガル人のイメージなんですよね。
彼らと親しくさせていただき、郷土の味(ベンガル料理)を食べる機会も多い中で、大好きな魚や海老を使うことも多いベンガル料理の魅力にとりつかれていった私は、どうしても今回のインド遠征でコルカタに寄り、現地の味(=ガチベンガル©)を食べてみたいという思いがあったのです。
↑ 【動画】 夜のコルカタをリキシャで往く
リキシャのおじさんの足元が寒そう
晩飯を求めて繁華街まで移動です。
狭い路地にはタクシーは来てくれません。
夜になると10℃を下回り、リキシャは肌寒かったのですが、ルンギー1枚で裸足のリキシャーマンは探偵を乗せて元気に路地裏を往くよ。
ゴミをあさる牛
そういえば飛行機で隣りに座ったインド人富裕層の女性と雑談になったとき、
「インドは初めて? そこら中、牛だらけで嫌じゃなかった?」
と訊かれたことがありましたが。
インド人はそういうことに無頓着で、むしろそれを好ましいと思っているのかと思っていたけれど、その女性は肩をすくめてそれが不潔なことであり、恥ずかしいような表情をしていたのが印象的でした。
まあ、インド人といっても境遇も宗教も人それぞれであり、価値観も様様なのでしょうが。
謎の商談?
ベンガル親父たちの夜会
約10分で目的の店に到着!
こちら、ちょっとイイお店です。
飲食店といっても4つのグレードに分類できて、
1.一流ホテルの中のレストラン
2.(この店のようにガイドブックにも載る)老舗の名店
3.地元の人人が集う大衆食堂(マニアが喜ぶやつ)
4.ストリート系の屋台メシ屋
上に行くほど値段と安全性が高まります。
※美味しさは必ずしもこの順番とは限りません。
とはいえ、高級ホテルばかりハシゴしていても、旅の醍醐味は半減してしまうでしょう。
バランスが大事ですちゃね。
店内風景
KASTURIはさすがの名店、接客も素晴らしかったです。
↑ 【動画】 料理のサンプル説明風景
その日のお勧め料理を紹介してくれました。
見ながら選ぶ
ガチベンガルきたーーー!!
伝統的ベンガル料理がずらり。
日本ではあまり馴染みのないものも。
あれもこれも食べてみたい衝動に駆られましたが、無駄にたくさんオーダーして豪快に食べ残すような行為は恥ずべき行為。
なんとか3品に絞って注文しました。
探偵の食卓
スケール感が分かりにくいのですが、けっこうなボリュームです!
Shorshe Ilish (イリッシュのマスタードカレー)
まずはこれ!!
日本でもアンサーさん(インディラ)やシェークさん(ホットスプーン)に作ってもらって私の大好物になったベンガル料理の代名詞みたいな人気メニューです!
イリッシュ
生のイリッシュを日本で入手することは不可能。
こればっかりは現地で食べないとね。
ああー、生のイリッシュを使うとこんな味がするのかーー!!
マスタードソースをぶっかけて
日本で同じニシン目ニシン科の魚(生ニシン)を使ってこの料理を再現してもらったことは先日の随筆でも記したところです。
イリッシュに特有の”或る風味”があるといえばあるのですが、83%同じものといってよいと思います。
イリッシュ、脂が乗りまくりですちゃ!
グレービー
グレービーはマスタードオイルの風味が強く、サラッサラ。
油多め。
マスタード感は思っていたよりも弱めでした。
Kochupatta Chingri Bhappa (コチュパッタ・チングリ・バッパ)
そして私は海老スキー活動も忘れない!!
海老が83匹
ぷりぷりの小海老が死ぬほど入ってました!!
ぐいーーーん!
オンザライスで
この料理もベンガル料理のレシピ本にはたいてい載っている有名なものですが、なかなか日本ではお目にかかれないものです。
”コチュパッタ”とは、タロイモの葉のことで、えぐみと苦味がけっこう強いです。
こりゃ通の食べ物やちゃ!
ところで、タロイモの葉ですが、タロイモっていうのは総称で、日本では里芋が代表種。
だから、どうしてもこれを日本で再現したければ里芋の葉を使えばよいでしょう。
ただし、えぐみと苦味がある料理なので、飲食店で一般客にウケるかといえば微妙でしょうねえ。ぶわ。
手喰い証明図
Alo Posto (アルポスト)
3品目は、これもまた有名なベンガル料理、「アルポスト」です。
今月の初めにインディラ小杉店さんで開催した「Ansar 雛祭り会」でも出てきました!!
ご飯が進みまくり君©
ケシの実のペーストを大量に使う料理なので、アンサーさんから、
「食べ過ぎたらヤヴァいことになりますよ」
と釘をさされているやつーー。
異世界にぶっ飛んでキメまくりの探偵になったらあまりに危険!
コルカタに沈んでしまうことになりますからー。
味わいは、砂糖も入ってほんのり甘く、
「ジャガイモだけでこんなに美味しいの?」
って感じちゃう料理です。
青唐辛子
ベンガル人はみなこれをかじりながら山盛りのライスを平らげます。
スヰーツ男子活動
これだけ腹いっぱい食べたのに、甘いものは別腹活動!
Mishti Doi (ミシュティドイ)
そう、ベンガルのスヰーツといえば、ミシュティドイ!!
甘ウマヨーグルトです。
表面を割りながら
あまー!!
肌色。中トロり。
次から無理して頼むのやめよう。。ぶわ。
甘過ぎてやべいよ。
ミルキーとか練乳とかを83倍した甘さじゃん。
久しぶりに甘さで頭痛がしたし!
帰路
そんなわけで、コルカタ到着、
そのままガチベンガル活動した私。
再びリキシャーマンを捕まえて宿舎に戻ったわけにゃ。
■ 次回予告(Next Yummy)
[19] コルカタ・ニューマーケット
宿舎の朝食。からのー、マーケットをブラヤミ!
***
■ 北インド&ネパール遠征編 2020年 新春 テーマ曲
「Wind Climbing~風にあそばれて」
■ おすすめ書籍
※このカレー遠征に際し、貴重なアドバイスをたくさんいただいたアジアハンター代表・小林さんの著書です。必読の書。
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日本の中のインド亜大陸食紀行
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※富山県のカレー界について22ページも取り上げられています。
(やみちゃんも登場!) 必読の書。
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スペクテイター〈40号〉 カレー・カルチャー
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「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」
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