善良なるカレー市民の皆さん。
カレー探偵、やみちゃんです。
2013.7/31-8/2に実施したカレー遠征記、
「カレー遠征2013ミッドサマー・漢(おとこ)たちの挽歌(信州・北関東編)」
つづきます。
<ここまでのあらすじ>
ある日、富山カレー王国(カレー首都・射水)に北関東カレー共和国(カレー首都・伊勢崎)からカレー使節の派遣要請が届く。
そこには南方の脅威(帝国)に対する共同戦線への思惑が隠されていた。
元老院からの派遣命令を受けた特命全権カレー大使やみちゃんは直ちに北関東に向けカレー遠征を開始、伊勢崎で共和国・最重要人物、S卿と邂逅。
熱いカレー外交を経て、ここに富山カレー王国と北関東カレー共和国はカレー国交を樹立。
意気投合した2人は”打ち上げ”と称してカレーの2連チャン、3連チャンを敢行。
やがて夜も更け、伊勢崎の長い一日が終わった。
帰宅の途につくS卿。
その背中を目で追いかけながら、探偵はいつしか自分の心に芽生え始めた”ある淡い感情”に気づかされるのだった・・。
<伊勢崎の朝~伝説の再開~>
やみ「・・あ~よく寝た~!今日もカレー活動がんばらんなんー!」
私は寄宿舎の入口で、S卿を待っている。
***
S卿との邂逅。
そして、カレー国交樹立。
カレー界にとって記念すべき重要な一日が明け、私はS卿のことをぼんやりと思い出していた。
ちゃんと無事に帰れたのだろうか?
今日は一人でカレー活動をしなければならない。
もう充分カレーは食べたけれど・・死のうは一定。
忍び草には何をしよぞ?
もちろんカレーを食うだけさ。
やみ(・・今日は足利市まで足をのばしてみるかな・・)
そのときS卿から、カレーDMが届いた。
『・・今日もご同行できそうです。境駅にて待つ』
・・是非に及ばず。
ここにも自分と同じ、かぶき者がいたわ・・。
***
そんなわけで、私は自分の宿泊したビジネスホテルを後にして境町駅に急行し、駅北の寄宿舎前でS卿の登場を待っていたのであった。
S卿「・・だーれだっ?」
やみ「えー? 誰けぇ~? 後ろから目隠ししてもバレバレなんやからねー?」
S卿「あははっ、バレちゃったかぁー。昨日のお返しだよっ☆」
やみ「・・も~っ、S卿ったらぁー。そんなことされたら、”海岸の砂浜で追いかけっこしたり、水をかけあってキャッキャッ”したくなるねかぁ~」
・・なーんて、妄想しながら待つ私。
なかなか来てくれない、カレーすれ違い。
そんな自分が、いじらしい。
<13.探偵、サファイアでスリッスリなランカカリーを喰らう>
その後、颯爽と登場したS卿と再会を喜び合い、白いボルシェ弐号(※豊田製)で約30分、北関東カレー共和国の北端、栃木県足利市に移動。
「サファイア」は、S卿オススメのスリランカ料理店である。
なお、森高千里の歌で有名な「渡良瀬橋」が近くにある。
それ以外は目だったものが無いかも。(※EXシリーズには不適)
マスターはスリランカ人、奥さんは日本人とのこと。
よくあるパターン。
新しい店で、清潔&開放的。
アウェー感は無い。
日本人の奥さんがいるので納得。
平日の昼。
先客がいなかったので円卓を2人で貸切り。
やみ「・・ねぇ、となりに座ってもいいけ?」
たまには甘えてもいいよね?
・・S卿の了解を得て、隣りに座って仲良く調査開始。
<メニュー、オーダー>
・メニュー1
スリランカ料理とインド料理を明確にジャンル分けしている店はむしろ少ない。
ここ「サファイア」でも、ナンやらシークカバブなど一般的なインドカレー屋の人気メニューを揃えつつも、その中に自らのアイデンティティであるスリランカらしさを忍ばせている感じ。
逆に言えば、スリランカン指数=100のスリッスリを求めるプロたちにとっては、いったいどれを選べばよいのか戸惑うかもしれない。
そんなあなたには、こちら。
「スリランカ式 ライス&カリー」である。
さらには、メニュー表の中にひっそりと載っている「ブリヤニ」または、「エッグロッテイ&カレーセット」もよいだろう。
これはスリランカ人のマスター(めちゃくちゃ物腰が柔らかい優しい人)にいろいろ質問して教えてもらった結果である。
また、辛さは0から50まである。
今回、私たちは「スリランカ人の食べるのと同じからさで作ってください」とオーダー。
後から聞いたら、その場合「辛さ8」になるとのこと。
(※わっ、けっこう辛い!と思うが美味しくハアハア言いながら食べきれるレベルだった)
やみ「ヒヨコ豆??・・新メニューにチャナがあるチャナ!」
S卿「・・その新メニュー、もう半年前から貼ってありますね」
チャナは我慢したチャナ。
<食べる>
チキンカレー、サンバル、日替わりカレー(ツナ&ジャガイモ)の3種類のおかずに、パパダン(揚げせんべい)がついた一品。
まあ、ステキ。
順に見ていこう。
これら3種の神器を・・・。
別にオーダーしたこのココナッツミルク入りのランカ式マトンカリーと・・。
やみ「ごめん、S卿、写真に撮りたいから、申し訳ないけど中の具材をスプーンで持ち上げてそのままホールドしててくれんけ?」
S卿「・・こんな感じですか?」
パチャリ。
やみ「・・あっ、ついでにこっちのエッグロッティの中の具材も撮りたいから、皮をめくって”チラリズム状態”のまましばらくホールドしててくれんけ?」
S卿「・・こんな感じですか?」
パシャリ。
『ちょっとずついろんなものを食べたい乙女ゴコロ』を炸裂させながら、なんでもかんでもカチャカチャにミキシング。
こんな風に二人の心もミキシングされたらいいのにな。
(※なお、このとき、S卿は『ちょっとずついろんなものを食べたい乙女ゴコロ』を探偵から伝授されたらしいのだが、それは後日に判明する)
S卿がオーダーした「ランカ式 ブリヤニ」。
僕らの前に道は無い!
僕らの後ろに道はできる!
昨日のカレー活動は過去のこと。
時は今。
下天のうちをくらぶれば 夢幻のごとくなり。
さあ、ともに食おうぞ!
是非に及ばず!
忍び草にはwhat should I do?
レッグにかじりつくキミ!ボク!
何かもう分からんのよ!
これとね、えっとね、
バスマティをね、まぜまぜして食べたのー。
わっ。
パパダンの下に隠れキャラおるし!
・諸行無常
・・どんなに美味しいカレーでも、食べたら無くなるのが世の常である。
二人の愛それ以外に、
滅せぬもののあるべきか?
S卿「・・・???」
<まとめ>
・一般的なインドカレーメニューの中に、本格的なスリランカメニューが紛れ込んでいる。マスターにオススメを聞いてみよう。
・スリランカ式のブリヤニ、ライス&カリー、エッグロッティ&カリーなどはかなりのハイレベル。スリッスリ。(※私の経験上、上位に位置する)
・なぜに知名度が低いのか。もったいない。
・近くにあればヘビロテする店です。
***
やみ「次のカレー活動は、あなたの街のあの店です」
(※随筆には一部、フィクション(妄想)が含まれております)
***
サファイア (スリランカ料理 / 山前駅 )
昼総合点★★★★☆ 4.2
***
※ブログの人気ランキング参加中です。
記事が参考になりましたらポチッとお願いします。
↓ ↓ ↓