■カレー遠征2013ミッドサマー[02]■アラム(長野県上田市)■遠い目をしたベンガル人の巻。 | ☆やみちゃんの世界食べ歩き☆

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富山県射水市在住のカレー研究家、ブロガー。ブログは14年継続中。カレーの聖地イミズスタンの命名者として、各種新聞・雑誌、テレビ、カレーイベントでイミズスタンをPRしています!イミズスタンのzineも出版!「ROTI circle」を主宰。


善良なるカレー市民の皆さん。


カレー探偵やみちゃんです。


2013.7/31-8/2に実施したカレー遠征記、

「カレー遠征2013ミッドサマー・漢(おとこ)たちの挽歌(信州・北関東編)」

はじまります。


<カレー勢力図>


北陸の雄、富山カレー王国


雄大な立山連峰を背後にし、北方は荒ぶる日本海が守りを固める難攻不落の要衝である。


この地では、かねてより、おそろしあ大帝国との中古車貿易で財をなしたパキスタン人の豪商たちが独自のコミュニティを形成していた。


そんなパキスタン人コミュニティの中心都市が、射水市(いみずし)。


その射水市の古都・新湊(しんみなと)で漁師をしていた少年がいた。

その名をやみちゃん。

・・・のちのカレー探偵である。


射水市のパキスタン人らが提供する激ウマカレーは、やみちゃんはもちろん、富山のカレー市民たち、および古くからの同盟国で金沢カレーの発明をしたことでも知られる無類のカレー好き、”石川の民”(いしかわのたみ)たちの舌をもうならせた。


こうして北陸のカレー市民たちは、持ち前の粘り強さ、真面目さで日夜、”正しきカレー道”を極めんと研鑽しているのである。


やがて、やみちゃんは漁師からカレー探偵になり、一念発起してカレー探偵事務所を設立。

初代の所長に就く。


ある日、そんなやみちゃんの元に北関東カレー共和国のある人物(=S卿)から、カレー遠征の依頼が届く。


それは他ならぬ、南方の脅威に対する共同戦線への打診であった。


富山カレー王国・元老院は、直ちに特命全権大使としてのカレー探偵やみちゃんの派遣を決定。


・・北関東の現状は?

・・帝国の脅威とは?

・・S卿とはいったい誰なのか?


やみちゃんは愛車・白いポルシェ弐号(※豊田製)のドアを開けた。


■カレー勢力図
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<1.探偵、アラムで遠い目をしたベンガル人に出遭う>


・外観
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はやる気持ちを抑えつつ、私は物資の補給と偵察をかねて、かねてより気になっていた東信州カレー公国の「アラム」(長野県上田市)に立ち寄った。


ベンガル料理。。

あまりそれを前面に出す店は聞いたことが無い。

地図を見れば分かるが、ベンガル地方はインドの北東部、コルカタ(カルカッタ)の傍にある。


ちなみに富山のカレー店、「デリー」のコックたちはコルカタ出身者が多いので、カレーはデリーの味とどう違うのか。

はたまた、近隣のバングラデシュの流れを汲む味なのか。

とりあえず食べてみようと思ったのだ。


・店内風景
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悲しいかな、お昼のゴールデンタイムに客がゼロ。


店員は日本語がたどたどしいインド人1名のみ。

(コック兼、ウエイター兼、フロア係)


・メニュー
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昼はこれを前面に推しているようだった。


いつもならこれにしたかもしれないが、私には”ある考え”があり、この店で大量に食べるわけにはいかなかったのだ。

そのため、これは転進。


・グランドメニュー
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他にドライタイプのカレーやチョウメンなどの麺類、ビリヤニなどもあった。

しかし、前者だとナンやルティ(ロティ。300~400円で全4種)が欲しくなるだろう。

チョウメンやビリヤニも、それだけで腹がいっぱいになってしまう。


そこで私はある格言を思い出した。


「カレーはダールに始まり、ダールに終わる」


そうだ、スープカレーのダール(豆)

それなら腹への負担も限定的だし、この店のレベルも分かるのではないだろうか。


<オーダー、食べる>


・チョラールダール 600円
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オーダーをしようとインド人スタッフを見ると、彼は遠い目をして店の外をじーっと眺めていた。


意識は乖離し、私への注意もない。


まるで、ぼろぼろな駝鳥(高村光太郎)のごとく、遠きベンガルの空を思い描いていたのかもしれない。


なぜか私は優しいきもちになり、3分ほど彼の時間を共有したのだった。


やみ「チョラールダールください」


インド人「??・・・ランチ?」


やみ「ランチではなく、チョラールダールください」


インド人「ナン、ハ?」


やみ「要りません。カレーだけで」


インド人「ランチのナンは要ラナイノ?」


・拡大図
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そんなやり取りも、また愉快だった。


カレーは焦げ付いた味がして、塩分もやや気になる。

チャナダル(ヒヨコ豆の剥き割り)の含有量は、少なめ。

これでは私の持病、チャナ欠乏症への薬効は限定的だった。


・諸行無常
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全体としては、ベイリーフ(ローリエ)とシナモンが効いていた。

ナンにもライスにも合うような、合わないような。


・販売物
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スパイスが小売りされていることからして、真面目にスパイスを配合して独自の味を追及していることは分かった。


また、内装もアウェー感が皆無のきれいなものだったし、背後には日本人女性の存在が感じられた。


<まとめ>


・ダールだけではやっぱりよくわかりませんって。

・客が少ないのはなぜ?

・昼は異常にランチを推す感じです。

・上田の自作派はここでスパイスを購入しましょう。

・ベンガル料理はバングラデシュやネパールにも影響を受けているっぽい。


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やみ「次のカレー活動は、あなた街のあの店です」


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インド・ベンガル料理レストラン アラム インド料理 / 上田駅 信濃国分寺駅 城下駅
昼総合点★★★☆☆ 3.2


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