夜番人(YABANJIN)
the desire for revenge
第3部・・・復讐編!
八夜 「悲劇と再会?」
蔵と土佐犬が班分けし・・・
行動も別々に過ごす中・・・
土佐犬チームに異変が・・・
いつものように・・・
蔵が出勤すると・・・
土佐犬と攻と陸が居ました!
蔵「よぉぉぉ~土佐犬!来てたんや!」
土佐犬「おぅ~!」
蔵「んっ?どないしてん?ケンカでもしたんか?
顔面が・・・ボコボコやんけ!
あれ?陸も少し腫れとるやん!
お前らケンカでもしたんか?
仲良くせんとアカンやろ!」
土佐犬「あほぉ~なんで俺が陸とやるねん!」
蔵「じゃ~どないしたんや?その怪我?」
土佐犬「あほぉ~!男を磨いとるんじゃ~!
だから生傷が絶えないんや!」
蔵「なにが男を磨くやねん?何しとんや?」
土佐犬「あほぉ~!わしの班は出勤前に・・・
その辺のヤンチャな奴とバトルやんけ!」
蔵「何がバトルじゃ~?よう分からんわ!
陸!説明しろや!」
陸「いやね!ジャンケンで順番を決めて・・・
その辺の兄ちゃんとバトルするだけです!
まぁ~弱いのに当れば楽なんやけど!
今日のように手強い相手に当ると・・・
ちと大変かな?」
蔵「なんじゃ~それ?」
陸「まぁ~・・・なんぼでも居てるでしょう!
この辺にはヤンチャな奴らが!
まっ!それにケンカを売るだけですわ!
まぁ~やる気の無い奴とは・・・
やらないけどね!」
蔵「なんや連太郎の真似みたいなもんやんけ!
でも・・・攻だけ無傷やのぉ~!
やっぱ攻は別格なんか?」
陸「いや!攻君がケンカを吹っかけても・・・
皆・・・無視して逃げるんですわ!
だから今の所・・・0勝0敗です!」
蔵「まぁ~のぉ~!攻は厳ついもんなぁ~!
じゃ~陸!お前は何勝何敗やねん?」
陸「俺は2戦2勝です!昨日は・・・
攻君の相手が皆逃げたから・・・
だから俺だけが男を磨いたんや!
でっ!昨日の相手は・・・
楽勝で勝てたんやけど・・・
でも今日の相手は手強かったよ!
俺と土佐犬君とで2対2で・・・
やり合ったんですわ!」
蔵「ほぅ~陸は昨日と今日で2勝か・・・
じゃ~土佐犬の戦績は?」
土佐犬「・・・・・・」
蔵「よぉぉぉ~陸!土佐犬は何勝なんや?」
陸「土佐犬君は今日の奴らに負けたから・・・
0勝1敗です!」
蔵「がはははは!何が男を磨くじゃ~あほぉ~!
なんや負けとるんやんけ!」
土佐犬「ボケェ~!さっきの相手は・・・
きっと連太郎より遥かに強いわ!
だから負けたんじゃ~!」
蔵「なぁ~陸!マジか?」
陸「ん~・・・なんとも言えないけど・・・
今日の相手は二人やったんやけど
まぁ~俺が自分の相手を・・・
潰した時には土佐犬君は・・・
やられてたしなぁ~!
その土佐犬君をやった奴は・・・
攻君が軽くイワしたから・・・
どうなんやろね?」
蔵「アホやのぉ~!どこが連太郎級やねん!
ほんま見栄を張りやがって!
そない連太郎級と交える事は・・・
奇跡に近いんじゃ~!
俺のように戦士の血を持つ者のみが・・・
その奇跡的な戦いに出会えるんじゃ~!」
土佐犬「だっ黙れ!今日は負けたけど・・・
明日から連戦連勝じゃい!」
蔵「えっ?まだ・・・やるつもりなん?」
土佐犬「当然やんけ!男磨きとは・・・
そない甘いモンでも無いんや!」
蔵「あらら・・・土佐犬班も大変やのぉ~!」
攻「いや!これはこれで面白いですよ!
のぉぉぉ~陸!」
陸「まぁ~ね!」
蔵「まぁ~やるのはいいけど・・・
黒川との決戦も近いんやで!
その前に潰されるなよ!」
土佐犬「あほぉ~!俺が潰されるかい!」
こうして・・・
生き込んでた土佐犬でしたが・・・
でも・・・
このアホな土佐犬の男磨きが赤川にバレて・・・
土佐犬らは赤川からメチャメチャ叱られ・・・
この男磨きは禁止されました!
こうして・・・
平和な日々が続くコブラクローに・・・
一本の電話が入りました・・・
その電話の相手は・・・
オナベの中からでした!
電話は中から蔵にでした!
蔵「はい!」
中「くっ蔵か!たっ助けてほしいんや!
もう・・・どうしたらいいのか?」
蔵「何が・・・助けてやねん?」
中「いや・・・小が・・・」
蔵「んっ?小が・・・どないしたんや?」
中「一昨日から行方不明なんや!」
蔵「行方不明?なんで?」
中「ここ二日ほど無断で店を休んでるから・・・
小の家に電話したんやけど出ないんや!
それで家に行ったんやけど・・・
誰も居てないようやったし・・・」
蔵「マジかい?何があったんやろな?
なんか知らんのか?」
中「あぁ~俺も心配やから知り合いとか・・・
店に来る客らに連絡を取ったら・・・
店の客が見かけたって言うとったんや!」
蔵「いつ頃・・・見かけたって?」
中「なんや・・・一昨日の明け方やけど!
小が大男と揉めてたって!」
蔵「はぁ~?大男って・・・あいつやろ?」
中「あぁ~俺も・・・そう思うんや!」
蔵「なんか・・・嫌な予感がするのぉ~!」
中「なぁ~蔵!あの大男は何者なんや?
それに・・・どこの奴なんや?」
蔵「龍一の手下や!でも俺が知ってる限り・・・
あの大男はホストで無いらしいわ!
まぁ~龍一とツルんでるらしいけど
詳しくは・・・分からんのや!」
中「じゃ~龍一は・・・どこで働いてるねん?」
蔵「龍一は黒川の下で一軒のホストクラブを・・・
任されてるらしいわ!」
中「どこや?そのホストクラブって・・・
どこにあるんや?」
蔵「ちょと待て!俺も一緒に動くから合流しよや!
取りあえず・・・こっちまで来いや!
中が来るまでに情報を得るから!」
中「分かった!すぐ行くわ!」
そして蔵は電話が終ると・・・
蔵「よぉぉぉ~土佐犬!」
土佐犬「なんや?」
蔵「ちと・・・えらい事になっとるで!」
土佐犬「何が?」
蔵「小が・・・さらわれたかも?」
土佐犬「小が?誰に・・・さらわれてん?」
蔵「きっと龍一と居た・・・あの大男にや!」
土佐犬「マジかい?」
蔵「なんや小が最後に目撃されたのが・・・
小と大男が揉めてる姿なんや!」
土佐犬「おいおい!ヤバいんと違うんか?
なんやかんやと言っても・・・
小は女やで!なんか・・・
どえらい事になってるかもな?」
蔵「あぁ~それも・・・ありうる話なんや!
中の話では・・・
あの大男は突然・・・
中らの店に現れたらしいわ!
まぁ~当たり前の事やけど・・・
大男を追い返したみたいやけど!
でも・・・
その時も小の事しか・・・
見てなかったみたいやで!」
土佐犬「おいおい!マジかい!気持悪いのぉ~!
ともかく小の居所を探さないとアカンやんけ!
取りあえず・・・龍一を拉致るか!」
蔵「あぁ~それが手っ取り早いやろ!
あと中はこっちに来るから・・・
中が来たら・・・出るぞ!」
土佐犬「分かった!」
蔵「あと赤川はんにも報告しとくわ!」
土佐犬「マジかい?赤川はんに言うたら・・・
また待てとか言うんと違うんか?」
蔵「あほぉ~!待てる状況では無いやんけ!
んで・・・赤川はんは?事務所か?」
土佐犬「あぁ~事務所や!ちと呼んで来るわ!」
そして・・・
赤川が蔵の所に来ました!
赤川「よぉ~土佐犬から聞いたけど・・・
早よ動かんとヤバいぞ!
もう手遅れかも知れんけど!」
蔵「何が?」
赤川「あの龍一とツルんでる大男・・・
あいつが何をやってるか
知ってるか?」
蔵「知る訳ないやん!」
赤川「あのな!あいつがやってるのは・・・
南の兄貴がやってた商売を・・・
まんま真似とるんやわ!」
蔵「南の兄貴がやってたって・・・
あの・・・
えげつない風俗やん!」
土佐犬「マジかい?ほな!小は・・・」
赤川「あぁ~・・・悲惨な事になってるかもな?」
蔵「でっ?その風俗をやってる場所は・・・
知ってるんかいな?」
赤川「あぁ~!今は解体前の古いアパートで・・・
やってるみたいやわ!」
蔵「ほな!その場所・・・教えてや!」
赤川「まぁ~待てや!」
蔵「はぁ~?何が待てやねん?」
土佐犬「よぉぉぉ~赤川!何を言うとんじゃい!
待てる状況でない事も分からんのか?
こうなったら力づくでも喋らすで!
おぉぉぉぉ~こら!」
赤川「あほ!慌てるな!俺も一緒に動くから・・・
ちと冷静にならんかい!」
蔵「マジ?一緒に動いてくれるんか?」
赤川「あぁ~!お前らだけで行かしたら・・・
事件になりそうやんけ!
ほな!東兄弟と猛と攻を呼べ!
このメンバーで動くから!」
蔵「分かった!」
そして・・・
東兄弟と猛と攻も集まり・・・
中が来るのを待ちました!
そして中が来ると・・・
2台の車で大男の元へ向かいました!
そして車の中で・・・
蔵は大男の正体を話すと・・・
中の顔から血の気が無くなり・・・
何とも言えない顔をしながら・・・
大男への怒りと・・・
小に対して不安からか?
手がガタガタと震えていました!
その姿を見た蔵も土佐犬も・・・
なんと声をかければいいのか?
分からないまま・・・
風俗が行われてる・・・
古いアパートに着きました!
蔵達の車は・・・
アパートの少し先に車を停めると・・・
簡単な作戦会議を・・・
すると赤川が・・・
赤川「よぉぉぉ~!あそこが・・・そうや!
ほら・・・見張りと言うか?
入口で受け付けてるんかの?
男2人が居てるやんけ!」
蔵「じゃ~俺と土佐犬と中は・・・
まず小を救出するから・・・
見張りの者は猛らに任すわ!」
猛「はい!」
赤川「ほな!俺は大男を確保するから・・・
好きなだけ暴れろや!」
蔵「分かった!じゃ~中!土佐犬!
行くぞ!」
土佐犬「おぅ~!」
中「・・・・・」
そして・・・
蔵達がアパートの前に行くと・・・
見張りの男が・・・
男「なんや・・・お前ら?客か?」
と言った瞬間・・・
攻は男の顔面を殴り・・・
そして男を持ち上げ・・・
地面に叩きつけました!
そして・・・
もう一人の男は・・・
猛が男を転ばせると・・・
顔面を蹴ってました!
そして中に入ると・・・
表での異変に気づいた別の男が居て・・・
その男は東(ひがし)の餌食に・・・
そして・・・
赤川「ほな!蔵と土佐犬は1階を調べろ!
俺と東(あづま)は2階を調べる!」
蔵「了解!」
そして・・・
手前の部屋から・・・
扉を開けて行くと・・・
一番手前の部屋に・・・
小汚い中年の男が二人いました!
蔵「んっ?」
土佐犬「なんや・・・こいつら?」
蔵は部屋の中に居る男に・・・
蔵「よぉぉぉ~オッサンらは順番待ちかいな?」
オッサン「そやけど!なんやねん?」
蔵「今日は店じまいや!だから帰れや!」
オッサン「はぁ~?なんでやねん?」
蔵「なんでもクソもあるかいボケェ~!
帰れって言うとんじゃい!」
土佐犬「面倒臭いのぉ~!このオッサンらも・・・
殴られた方がええんとちゃうか!」
すると・・・
オッサン「おいおい!帰るがな・・・」
蔵「ほな!行けや!」
そして・・・
部屋から出たオッサンは・・・
この商売の従業員が東(ひがし)から・・・
殴られているのを見て・・・
ただ事でないと思ったのか?
逃げるように帰りました!
すると・・・
表で見張りをしていた男を動けなくした
猛と攻が男二人を連れ・・・
アパートの中に入って来ました!
ひがし「よぉぉぉ~猛!お前らは・・・
このアホ(男3人)ら見張れ!」
猛「了解!じゃ~お仕置きでもして・・・
遊んどくわ!」
ひがし「じゃ~俺は2階に行くわ!」
蔵「おぅ~!」
そして・・・
先に別の部屋を調べていた中が・・・
中「蔵~!来てくれ!」
そして・・・
蔵と土佐犬が中の元に行くと・・・
そこには二度と見たくなかった光景が・・・
蔵の心(うわぁぁぁ~!あの時と同じやんけ
扉を開けられてるのに・・・
それすら気にせず・・・
行為に及ぶって・・・
まったく同じやのぉ~!)
蔵の心(こんな所に来る奴は・・・
あれ意外に興味は無いんかの?)
蔵「前と同じやのぉ~!土佐犬!」
土佐犬「いや!前と同じでは無いで!」
蔵「同じやんけ!」
土佐犬「ほら!女を見てみ!」
蔵「あっ!」
ここでは前と違って・・・
テーブルの様な台の足に・・・
女の手足が縛られた上・・・
あと口には猿轡(さるぐつわ)が・・・
蔵「おいおい~これって集団レイプやんけ!
女を縛って無理矢理やんけ!」
すると土佐犬が・・・
客のオッサンのケツを蹴り上げると・・・
土佐犬「こらぁ~消えろ!」
オッサン「なっ・・・なんやねん?お前ら?
俺は客やぞ!」
土佐犬「ボケ!客もクソもあるかい!
これ立派な犯罪じゃ~!
警察に突き出すぞ!」
すると・・・
オッサンは逃げる様に帰りました!
そして・・・
蔵は女の顔を確かめましたが別人でした!
蔵は女に・・・
蔵「もう大丈夫や!だから・・・
そのまま大人しくしとき!」
女は顔をクシャクシャにして・・・
大粒の涙を流してました!
そして・・・
蔵「なぁ~探すより奴らに聞こや!」
土佐犬「そやの!それに2階が騒がしいで!
なんか大きい音がしてるで!」
蔵「なんか見つけたんかの?まぁ~ええわ!
取りあえず・・・聞こや!」
蔵は猛らがボコボコにした男達に・・・
蔵「こらっ!チチの大きいオナベと・・・
ここを任されてる大男は?」
男「・・・・・」
蔵「なぁ~土佐犬!ライター持ってるか?」
土佐犬「あるけど・・・何するねん?」
蔵「こいつらの頭・・・燃やしたるわ!」
すると・・・
男「にっ・・・二階に居ます・・・」
蔵「ほな!2階に行くで!じゃ~1階は・・・
猛らに任すわ!」
猛「了解!」
そして・・・
蔵達が二階に上がる為・・・
階段の所に来ると・・・
大きな音と共に・・・
パンツ一枚の半裸の男が転げ落ちて来ました!
蔵「んっ?こいつ・・・大男やんけ!」
すると・・・
2階から赤川が降りて来ながら・・・
赤川「おいおい!逃げようとするから・・・
足を踏み外すんじゃ~!」
大男「くっ・・・んっ・・・だっ黙れ・・・
後ろから・・・蹴ったやろ・・・」
赤川「逃げるからやんけ!」
すると・・・
蔵は大男の髪を掴み・・・
階段の下から廊下に引きずり出そうとすると・・・
大男「痛い痛い痛い・・・引っ張るなや!
あっ足が・・・折れてるかも?」
蔵「知らんがな!なぁ~土佐犬!手伝ってくれ!
このボケ(大男)重たいわ!」
そして・・・
大男を廊下に出すと・・・
大男「むっ無茶するなや!」
蔵「黙らんかい!それより小は・・・?」
すると・・・
赤川「2階に居てたけど!蔵と土佐犬は・・・
行かん方がええかもな!」
蔵「はぁ~?」
蔵の心(やっぱり・・・何か・・・されたんや!)
すると・・・
中「小ぅぅぅ~!」
と言って2階に向かいました!
それに続き蔵と土佐犬も2階に・・・
そして2階に上がると・・・
一番奥の部屋の前に東(あづま)が居ました!
東(あづま)は無言で部屋を指差しました!
そして・・・
先に中が入りましたが・・・
中「小ぅぅぅ~・・・なんでや・・・
くっそぉぉぉ~・・・」
小「ぅぁぁぁぁぁぁ~ぅぁぁぁぁぁぁ~・・・
ぁぁぁぁぁ~・・・ぅ・・ぅ・・」
と泣く小の声が・・・
すると・・・
中「蔵らは入ってくるなぁぁぁ~・・・
うわぁぁぁぁぁ~・・・・・」
そして・・・
蔵と土佐犬は部屋には入いりませんでしたが・・・
でも少し開かれたドアの隙間から・・・
衣服を着ていない小が・・・
布団を体に纏っている姿が・・・
蔵と土佐犬の目に入りました・・・
この部屋で何が起きてたのか?
蔵も土佐犬も口には出しませんでしたが・・・
分かっているようでした・・・
そして・・・
小の低い泣き声と・・・
中が怒りと悔しさから・・・
泣き叫ぶ声が・・・
蔵や土佐犬の心まで突き刺しました!
土佐犬「もう限界や!行くぞ!」
蔵「おぅ~!」
蔵と土佐犬は・・・
1階に居る大男の所へ・・・
すると・・・
開き直ってるのか?
まずパンツ1枚で不貞腐れて座る・・・
大男を見た蔵は・・・
躊躇なく顔面に蹴りを・・・
大男「なっ・・・何するんじゃい!」
蔵「・・・・・」
蔵は何も言わず・・・
蹴り続けると・・・
土佐犬「蔵!代われ!」
すると・・・
土佐犬「よぉぉぉ~大丈夫かい?」
大男「うるさい!」
土佐犬「でっ!さっきは足が折れてるやら・・・
言ってたけど・・・足は折れてるんか?」
大男「おっ折れてはないと思うけど・・・
でも・・・これだけ腫れてるんや
きっとヒビくらいは・・・
だから・・・無茶するなや!」
と言った瞬間・・・
土佐犬は大男の大きく腫れた足首の所を・・・
思いっきり踏みつけました!
大男「ぐうぁぁぁぁぁ~・・・」
土佐犬「んっ?まだ折れてないみたいやのぉ~!
まだ躊躇してるんやのぉ~・・・
ほな!次こそ・・・折ったるわ!」
と言って・・・
階段の5段目くらいまで上がると・・・
そこから勢いよく飛び降り・・・
大男の足に目掛け・・・
両足で踏みつけるように着地しましたが・・・
土佐犬「アカンのぉ~!外してもうたがな!
ほんま動くなよ!なぁ~蔵!
動けないように抑えといてや!」
蔵「あぁ~!でも次は・・・もっと上から・・・
飛び降りろよ!」
土佐犬「おぅ~!」
すると・・・
赤川「おい!終りや!もう止めろ!」
土佐犬「なんでやねん?」
赤川「あほ!先に聞く事があるやんけ!
ボコボコにして・・・
意識が無くなったら面倒やんけ!」
土佐犬「ほな!早よ!聞きいな!」
赤川「よぉぉぉ~久しぶりやの!」
大男「・・・・・」
蔵「なんや?知ってる奴なん?」
赤川「あぁ~こいつも元はスープレックスの・・・
ホストやったんや!
まぁ~でも龍一以外・・・
誰にも相手にされなかったから・・・
俺も記憶は無いんやけどな!」
蔵「なんで相手にされないの?それに・・・
こんな太っちょのホストなら・・・
覚えてるやろ?」
赤川「まぁ~スープレックスに居る時・・・
こいつは痩せてたしなぁ~!
あと誰にも相手されないのは・・・
嘘吐きの勘違い野郎やったから・・・
誰からも相手にされなかったみたいやで!」
蔵「嘘吐きの勘違い野郎?」
赤川「あぁ~こいつは口を開けば・・・
なんの得も意味も無い・・・
なんで?そんな嘘を言うかな?
と思うような・・・
嘘しか言わないらしいわ!
おまけに龍一の下に入った事で
自分も強くなった気で居るらしいわ!
なんの中身も無いのにな!」
蔵「確かに居てるわな!」
土佐犬「なぁ~こんな嘘吐きの事は・・・
どうでもいいがな!
それより聞く事があるんやろ!」
赤川「あぁ~そやったな!よぉぉぉ~こら!」
大男「なんやねん・・・」
赤川「なんでまた・・・オナベをさらったんや?」
大男「・・・・・」
赤川「おらぁ~言わんかい!」
大男「そっそれはオナベなのに・・・
巨乳やったから・・・
興味が湧いたと言うか・・・」
すると・・・
赤川が靴の爪先で大男の・・・
目の下の頬骨の辺りを蹴りました!
大男「ぐぅわぁっあぁぁぁ~?」
赤川「あらら・・・外してもうたがな!
眼球を潰したろうと思って
目を狙って蹴ったのにのぉ~!」
大男「やめろぉぉぉ~やめてくれぇぇぇ~」
赤川「なぁ~俺がモノを潰すのが好きなのは・・・
お前も知ってるやろが!」
大男「やっやめて・・・ください・・・」
蔵の心(そっか!龍一が銀川の頃・・・
龍一の親指を潰したのは
赤川やったよな!)
蔵の心(だから躊躇なく目を狙って・・・
蹴れてんやろな?
なかなか残忍な奴やな!)
赤川「でっ?もう一回・・・聞くけど!
なんでオナベを襲ったんや?
もう嘘を吐くなよ!」
大男「それは赤川らが変な動きをしてるから!」
赤川「変な動き?なんじゃい・・・それ?」
大男「白川(北)が死んでから赤川らが・・・
こそこそ動き回ってるのは・・・
黒川の耳にも入って来てたんや!
おまけに白川(北)の後輩も・・・
この街に戻って来てると知った
黒川から指令が出たんや!」
赤川「指令?」
大男「あぁ~こそこそ動き回ってる・・・
ゴキブリ達を炙り出せってな!
それでまず白川(北)の・・・
後輩の知り合いのオナベを・・・
襲うように言われたんや!」
蔵「なんや?小を襲ったのは・・・
俺らの責任とでも・・・
言いたいんか?」
大男「あぁ~!お前らが龍一君に・・・
可愛げのない態度を取ったから・・・
こないな事になっとるんじゃ~!」
蔵「はぁ~?何を言うとんや?ただ単に・・・
お前がエロイだけやんけ!」
土佐犬「もうええやんけ!こんなのに・・・
何を聞いてもイライラするだけや!
もう・・・やってまおや!」
すると・・・
赤川「あほ!お前らは何もするな!」
土佐犬「なんでやねん?」
赤川「あほ!お前らが被害に遭ったオナベや・・・
ここで働かせられてる女達として・・・
こんな酷い事をした奴への復讐を・・・
人に任せたいか?目の前には・・・
酷い事をした加害者が居てるのに・・・
人や警察に任したいか?」
土佐犬「そらぁ~復讐は自分でしたいわ!
まして警察に任すなんか・・・
ありえへんで!
ちと塀の中に入るだけやがな!
痛くも痒くも無いがな!」
赤川「そやろ!中には塀の中は・・・
快適と言う奴も居てるくらいや!
だから・・・
この復讐のチャンスは・・・
上に居るオナベらに・・・
させてあげろや!」
土佐犬「そやな・・・」
赤川「それに!ここまで来れば・・・
待てと言っても待たんやろ?
今の怒りを保ったまま・・・
黒川らと・・・やりたいやろ?」
土佐犬「あぁ~待てと言われても・・・
もう待つ気は無いで!」
蔵「あぁ~俺も同じやで!」
赤川「じゃ~この場の事は・・・俺に任せろ!
きっちりオナベにも復讐させるし・・・
まぁ~俺が見て物足らんかったら・・・
俺が・・・お仕置きするがな!
あと北の事も聞きたいしのぉ~!」
大男「なぁ~白川(北)の件は何も知らんのや!
これは嘘でも何でもない・・・
その件を知ってるのは・・・
黒川と龍一だけなんや・・・
だから見逃してくれ・・・」
蔵「見逃してやて?甘いのぉ~!」
土佐犬「ほんま・・・自分が何をやったのか?
分かってないんかの?
これじゃ~お仕置きレベルでは・・・
アカンかもなぁ~!
拷問が必要かもな?」
赤川「まぁ~その辺は俺に任せろや!」
土佐犬「マジかいな?」
赤川「あぁ~俺に預けるのは・・・不服か?」
土佐犬「じゃ~任すやんけ!」
いつもとは違う・・・
赤川の真顔が・・・
土佐犬を抑えましたが・・・
でも土佐犬の怒りの矛先は・・・
東(ひがし)の餌食になった男に・・・
土佐犬「おいっ!さっきから何を睨んどんや!」
土佐犬が容赦なく殴り続けてる中・・・
赤川「でっ?今後の動きは・・・
どうするつもりや?」
蔵「じゃ~先に黒川や龍一を狙っていいんかな?」
赤川「あほぉ~!黒川は俺がやるんや!
まず・・・お前らは・・・
黒川の下の者から潰して行け!」
蔵「もう深夜やし!じゃ~今日の明け方から・・・
スープレックスのホストを襲うわ!」
赤川「分かった!」
すると・・・
男を殴り終った土佐犬が・・・
土佐犬「ふぅ~疲れた!なぁ~蔵!」
蔵「なんや?」
土佐犬「こいつ・・・なんか見た事ないか?」
蔵は土佐犬が殴った男を見ました・・・
蔵「はぁ~?見たことないか?と聞かれても・・・
こないボコボコで血まみれでは・・・
たとえ知り合いでも分からんぞ?」
土佐犬「確かに・・・そうかもな!」
蔵「でも・・・なんなん?この挑戦的な目は?
なんか?俺に恨みでもあるんかの?」
土佐犬「前の抗争の時にシバいたんやろ?」
蔵「そうなんかの?でもムカつくのぉ~!
もう立てないくらい・・・
くたばってるのに・・・
眼だけは勢いがあるの!
こんな奴は・・・これやな!
ちと土佐犬!蹴ってくれ!」
と言って・・・
蔵を睨む男の背後に回ると・・・
後頭部を靴の裏で前に押した瞬間・・・
土佐犬の蹴りが男の顔面に・・・
男「くそぉぉぉぉぉ・・・・・」
すると男は前のめりに倒れました・・・
赤川「悪いのぉ~!後頭部を押したまま・・・
前から顔面キックって!」
土佐犬「これぐらい・・・ええねん!」
蔵「なぁ~赤川はん!もう動いてもいいんやろ?」
土佐犬「それは当然やろ!ここに来てまで・・・
また待てと言われても待てんわな!」
蔵「まぁ~の!」
土佐犬「でっ?どの辺から攻める?」
蔵「そんなのは適当に見つけた者からでいいやろ!」
土佐犬「そやの!じゃ~俺は俺の班で動くわ!」
蔵「分かった!」
すると・・・
赤川「おいおい!ちと忘れてないか?」
蔵「何を?」
赤川「狼煙や!」
蔵「のろし?」
赤川「あぁ~黒川との決戦で上げる狼煙やんけ!
まず狼煙として上げるのは・・・
アンクロの裏切り者からなんやろ?」
蔵「そっか!裏切り者が居たんやったな!
こんな事があったから忘れてたわ!」
土佐犬「じゃ~教えてや!裏切り者の正体を!」
赤川「あぁ~・・・まず自分の目で確かめろや!
裏切り者の住所や行動は調べてある!
だから店に戻って冷に聞け!
俺から電話・・・入れとくわ!
ちと車も回してほしいしの!」
蔵「そっか!ここで客を取らされてた女や・・・
中と小も居てる事やし・・・
ここで働いてる男だけでも・・・
大男の他に5人も居てるもんな!」
赤川「あぁ~!まぁ~どっちにしろ・・・
場所を変えるわ!」
蔵「じゃ~ここと中らは任すわ!ほな!」
赤川「おぅ~待て!猛と攻も連れて行け!
ここは東兄弟と俺でやるから!」
蔵「よぉぉぉ~!東らだけで大丈夫か?」
ひがし「あほ!もう抵抗する気力も体力も・・・
あらへんやろ?ボロボロやんけ!」
蔵「まぁ~な!猛らも手加減なしやもんな!」
土佐犬「ほな!行くぞ!」
蔵「おぅ~!」
この風俗とも言えない場所には・・・
客を取らされていた女は3名・・・
あと大男から被害に遭ったオナベが1名・・・
そして・・・
この出来事が男達(ホスト)を・・・
獣に変える事になり・・・
蔵と土佐犬は裏切り者への制裁に・・・
動き出しました・・・
そして・・・
ここから本格的に・・・
黒川との戦いが始まりました!
続く・・・
次の九夜は・・・
来週・・・火曜日に更新します!
この物語はフィクションであり・・・
登場人物や店名などは・・・
架空の物であります!