イタリア・ワイン探策(その92)ヴェネト州「サンアントニオ・ソアーヴェ・フォンタナ2022・テヌータ・サンアントニオ」(ソアーヴェDOC)
イタリア白ワインの代表格「ソアーヴェ」、その割に散策編第73回「ナターレ・ヴェルガ」以来なんですね。「ナターレ・ヴェルガ」同様、「ガルガーネガ100%」ではなく「ガルガーネガ90%、トレッヴィアーノ・ディ・ソアーヴェ5%、シャルドネ5%」のブレンド・ワインです。ソアーヴェは1500円程度で買えるのも魅力ですね。
標高200mの石灰岩質土壌(砂利質の下に、石灰質の層が存在)の畑で、手摘みで収穫後、酵母とともにステンレス タンクで低温醗酵させます。熟成も低温のステンレス・タンク。
ソアーヴェと言えば、お手頃、軽い、爽快感抜群な暑い季節のワインかな。
前菜やオイル系パスタ、お魚に合わせるのが無難でしょうか。
これまでサクラ・アワード2018で金賞(2016Vtg)を受賞しております。
アマローネで知られるワイナリー「テヌータ・サンアントニオ」。
アントニオ・カスタニェーディ氏はコロニョーラ・アイ・コッリの生産者協同組合を立ち上げたメンバーの一人で、兄弟4人で1995年にワイナリーをオープン。
1997年から販売、1999年以降は新しい醸造所を醸造も開始、昔のヴェローナ地方の伝統的な植樹方法をやめ、高品質のブドウを作るグイヨ方式に変更し、1ヘクタールあたり10000本の高密度植樹を行っています。
収獲も2回~3回など、最良のブドウを使用(収穫タイミングが重要だそうです)。
SO2無添加の「テロス・プロジェクト」も行い、なんでもブドウが健全な状態、かつ収穫や醸造に至るまで1つも失敗が許されない綿密な作業が求められるそうで、テロスは古代ギリシャの言葉で「目標」を意味だそうです(T=テロワール、E=エネルギー、L=仕事、O=産物、S=太陽)。
認証は未取得ながらテロス・シリーズに使われるブドウは有機栽培のものを使用するこだわりです。
ハーフワインは飲みやすいですね、1本はきつくてもハーフなら軽く飲めてしまう。
今回は赤ワイン、おフランス「フランケット2022」品種はメルロー。
ラベルはテーブルクロスみたいですが、これとっても美味しかったです。
飲んだらメルローってわかるぐらいの果実感があって、とっても滑らか。
スペインもあります。
「オラシオン・デ・ラ・マニャーナ2021」品種はガルナッチャ、テンプラリーニョのブレンドです。
こちらは結構濃厚で、これまたとっても美味しかったです。
ラベルはネコなのかトラなのか・・ワイン名は「朝のお祈り」なんですがねえ。
今週末日曜日は雨予報のため、土曜日に恒例春の山上チーズフォンデュ宴会ですね。
今日は会社のビルにあるビアガーデンを予定していましたが、あまりに寒いので中止(笑)、うまいこと行きまへん!