イタリア・ワイン探策(その19)ピエモンテ州「バルバレスコ・2018・アラルディカ」(バルバレスコDOCG)

 

 またまたピエモンテ州の共同組合「アラルディカ」から、今度は有名どころ「バルバレスコ」行ってみましょう。

 イタリアのワインでは「王様バローロ」「女王バルバレスコ」と言われるぐらいの知名度を誇っていますが、バルバレスコを紹介するのは遥か昔の縦走編第4回お安いバルバレスコ以来ですね。

 バローロ、バルバレスコも品種はネッビオーロ種、縦走編第6回のロンバルディアのキアヴェンナスカもシノニムで同じ品種ですが、こうも風味が違うのか!というぐらい、テロワールごとに特徴が異なるのが飽きさせない理由ですかね。

 一般的にバローロは強固で骨格のしっかりとした男性的なワイン、バルバレスコはエレガントでしなやかな印象の女性的なワイン(このご時世、こんな表現は許されるのか:笑)と言われています。

 ネッビオーロ種は、通常長期熟成する必要があり、ワイン法による樽熟成期間はバルバレスコが最低9ヶ月、バローロに至っては最低2年と、他のDOCG格付けワインに比べても長く厳しい規定になっています。

さらにネッビオーロは、環境に大きく左右されるとてもデリケートな品種のため、栽培エリアも限られており、他の国(カリフォルニアとか南アメリカ)のネッビオーロは突然変異で全く異なる風味になるそうですね。

 今回のワインは何度か紹介済みの優良共同組合「アラルディカ」ですので、なんと3000円以下で飲めるお安いバルバレスコなのです。(かなり昔ですが、阪神百貨店のワインコーナーで担当者が「今から3000円以下のバルバレスコを販売します!」と試飲コーナーで宣伝すると一瞬で売り切れてました、私も買いましたが(笑)、それぐらい衝撃的な価格ですね)

 

 北イタリアの冷涼な産地らしく、色調はおだやかなガーネット色、南イタリアなどの土着系に比べると透明感のある美しい色彩ですね。

 タンニンも穏やかで飲みやすいです。典型的なミディアムボディですね、香りも素晴らしいですが、空気を含ませた方がまろやかになるので2日目も美味しくいただけました。

 

 さて、今日は38度のなか、法事・・お参りに行ってこっちが倒れそうな予感(笑)