イタリア・ワイン深淵(その19)「サーラガト・ヴェルメンティーノ・イゾラ・デイ・ヌラーギ2024・アッツェイ」(イゾラ・デイ・ヌラーギIGT)

 

 さて、本日6月2日は「イタリア・ワインの日」だそうです。由来など詳しくは知りませんが・・

 ということで(笑)縦走編第89回以来の「サーラガト」シリーズです。 

 前回はサルデーニャ州の土着品種モニカの赤ワインでしたが、今回は夏に向けた爽快なヴェルメンティーノ種100%の白ワイン。

 イタリア大手のファルネーゼ社がサルデーニャ州で手掛けるのが「アッツェイ」。

 ミネラル感と酸味、そして果実感たっぷりの暑い季節向けのワインです。

 ふわーとお花の香が漂ってきます。価格帯は2300円程度です。受賞歴「ルカ・マローニ95点(2024本Vtg)、ルカ・マローニ95点(2023)」。

 2022年7月にファルネーゼのマーケティング・マネージャー、ジュリア・ショッティ氏のお話でも。

「ヴェルメンティーノは二つのエリアで栽培しています。一つは丘に位置しており、かつて火山があったとされる場所です。そのため、黒曜石のようなものが土壌に多く存在することが特徴の一つです。火山性土壌由来のミネラルをワインにも感じていただけると思います。もう一つは、海に近い畑です。二つのエリアのヴェルメンティーノを用いることで、ストラクチャー、アロマ、ミネラル感を表現することができるのです。カラレンタ・ペコリーノと飲み比べると、全く違う個性に気づかれると思います」

「畑はオリスターノ県モーゴロとその周辺に位置しています。土壌は石灰岩の上を砂が覆っています。島の南にあり海が近く、海からの風が吹いてくるため、高いミネラル感を持ったワインが出来ます。ヴェルメンティーノは果皮が少しでも破れると発酵し始めてしまうため、必ず手摘みで注意深く収穫しています。サルデーニャは収穫時期も暑いため、ドライアイスを入れて低温に保ちながらセラーに運びます。低温で短時間のスキンコンタクトを行い、果皮からの豊かなアロマを抽出します。温度コントロールしたステンレスタンクで発酵を行います。発酵終了後、バトナージュを行いながらステンレスタンクで40日間、熟成を行います。」

「アッツェイでは、契約している畑をひとつのエリアでまとめるのではなく、それぞれが出来るだけ離れた違うロケーションに持つようにしています。同じブドウ品種であっても、植える場所によって性格が異なります。また、1つの品種だけではなく、異なる品種を植えることでバリエーションが生まれます。これが、ワインに複雑性をもたらすために非常に大切だと考えています。また、土壌には砂が多いことが特徴的です。サルデーニャの気候は暖かく、雨もほとんど降りません。砂質土壌は、雨が降った時に、少しの湿度を保ちながらブドウに水分を供給できます。また、このような砂地はフィロキセラにも耐性があるため、ブドウの根はアメリカ産の台木に接いでいません。アメリカの台木に接ぎ木すると、ブドウの寿命が短くなると言われています。サルデーニャには、樹齢50~80年といった古いブドウ樹がまだ多く残っています。」

 ワイナリー「アッツェイ」。

 アブルッツォ州がメインのファンティーニ(ファルネーゼ)・グループがサルデーニャ州に進出して創設したワイナリー。

 1994年の設立からわずか10年足らずの短い間でイタリアのトップ生産者へと成長。

 シチリア、プーリア、バジリカータ、カンパーニャ、トスカーナに進出し、様々なワインを生み出し、そのコストパフォーマンスの高さで、国際的にも高い評価を獲得。

 その後数年間にわたるリサーチを重ねサルデーニャ島でワイン造りを開始。

 ヴァレンティーノ・ショッティ氏が社会人になりたての頃、仕事でサルデーニャ島を訪れ、この土地の風土、文化、ワインに魅了されたのが始まりだそうです。

 「アッツェイ」はサルデーニャ島の中西部、オリスターノ県のモーゴロにあり、サルデーニャを代表する品種、ヴェルメンティーノ、モニカ、カンノナウを中心に栽培。

 ファンティーニ・グループは大規模の会社ですが、一つひとつのワイナリーの仕事はブティック・ワイナリー風に経営してるのが特長だそう。

 

 おフランス・ボルドー・ポムロール地区と言えば、メルローの銘醸地でそれこそ憧れの「シャトー・ペトリュス」を始め有名シャトー揃いですよね。

 また、ボルドー赤ワインのメジャーな産地の中でも、比較的には比較的新しく、格付けもなく、生産者ごとの栽培面積も小さいのですが、今や最も高価なワインを産み出すアペラシオン(AOC)になっていますね。

 

 私は行ったことありませんが、このエリアはブドウ畑が広大に広がるだけで、シャトーと名がつくワイナリーでも、ポイヤック村のような豪華なお城があるシャトーは殆ど存在せず、ワインを造る小屋と倉庫のような小規模な施設が建ち並び、先入観無しではここが世界中のワインラヴァーが憧れる生産地なのかという感じらしいです。

 

 今回はそのポムロールからちょっと変わったワイン「メゾン・シシェル・ポムロール2021」。品種は「メルロー、カベルネ・フラン、マルベック」のブレンド。

 なんでも本ワインはポムロールのとある有名シャトーが醸造から樽詰めを行い、大手ネゴシアンであるメゾン・シシェルが樽ごと買い付けて瓶詰/販売するワイン。

 購入元のサイトでは「訳あって、シャトー名をお教えすることはできない」のだとか。

 なんでもポムロールで最も西寄りに位置し、上質なワインを生産する知る人ぞ知る名シャトーだそうです。(調べてみると「シャトー・ド・サル(Château de Sales)」の可能性が高いですね)

 このワインを買い付け、瓶詰を行ったのは、格付け3級のシャトー・パルメを所有することでも知られる、1883年創業の「メゾン・シシェル」。

 ボルドーを拠点に活躍し、一流シャトーからの信頼も厚く、ワインの目利きも一流の大手ネゴシアンです。

 そんなメゾン・シシェルのもとには、様々な一流シャトーからのオファーが。一流ならではの厳しい選別により、トップキュヴェとしてリリースできなかったワインを、シシェルは樽ごと買い付けし、メゾン・シシェルのワインとしてリリース。リーズナブルな価格で販売しています。

 ちなみに本ワインは4600円でした、なかなかお高いですよね~。

 例によって、山宴会で飲もうということになり、二上山で焼き焼きシリーズで頂いてみました。

 アテははんぺん、連れさん曰く大阪人は食べないそうです。(私は東京に10年いたので普通かな)

 ふるさと納税の牛タン。

 

 焼きそばにも合わせます。

 肝心のワインですが、 メルロー独特の滑らかな口当たり、ぶどうを感じます。タンニンも丁度良くやっぱり美味しいですね。

 帰りはヤギさんに餌やり。今日はお散歩中でした。(飼い主がいるとおとなしいです:笑)

 

 おフランス・ボルドーからお安い(1300円程度)「シュヴァリエ・サン・マルタン・ボルドー・ブラン2023」です。

 セパージュは「ソーヴィニヨン・ブラン80%、セミヨン20%」、粘土石灰岩土壌の畑の平均樹齢25年のブドウを使用。ブドウは鮮度を保つため午前中に機械で収穫されます。

伝統的なボルドー・スタイル、ダイレクトプレスと窒素ガスを使用してワインを不活性化し、酸化を抑え、香りを抽出するために澱と漬け込み、14℃で2週間発酵、ステンレスタンクで2ヶ月熟成。

ワイン名は「聖マルタンの騎士」、ラベルにはボルドーの建築遺産が描かれています。

例によってジルベール&ガイヤール金賞。

 おフランスのソーヴィニオンブランはあまりスモーキーさはなく、さっぱり飲めます。

 こちらも前菜や白身のお刺身なんかに会うのではと思います。

 

 さて、久しぶりにたいふーん襲来です。関西はこれからが佳境ですね、明日は東京出張大丈夫なのか・・