2015年(43)渓秋の誕生記念...②美幌川釣行編。 | 渓秋の北海道山釣り記

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2015年(43)渓秋の誕生記念...②美幌川釣行編。

忠類村~広尾町~えりも岬方面は十数年に釣り歩いたが、この美幌川

は抜け落ちていたので第二日目の渓に選んだ。


       第363新渓・第976釣行


   午前5時半、太平洋の夜明け。


   一路、広尾町の美幌川を目指す。大草原から望む日高連峰。


   入渓ルートは河口からと、源流部に至る林道があるが、我々は

  中流部に架かる巨大な橋より入渓し林道へ抜けるルートを遡行する。

  入渓早々に尺上の魚影を見るも、龍さん提案で更に上流を目指す。
  間もなく、蛇行を繰り返す好ポイントが現れる。

 清冽な流れで本格的な渓流釣りとなる。

   初の当たりは美しいヤマベ20cmクラスなり。

  深みのポイントでようやく手ごたえあり。

  泣き尺の細目のアメマスなり。源流部の砂防ダムを除けば人工物の

  ないこの渓は大アメマスの遡上が期待できるのだが。

  20cmクラスの源流イワナの魚影は非常に濃い渓だ。釣り誌情報の

  ニジマスも全く姿をみせない。

 突如超大物出現のドキュメント。

 それは長い遡行の末に最後の蛇行ポイントに突然現れた。

 50cm~60cmオーバーが三匹深い水底に定位していた。

 二人に合図を送りそっと近づき、仕掛けも変えた。

十数度の投餌に見向きもしなかった、突如として徳大物が浮いた餌に

 襲い掛かった。












  深みで一気に竿ノサレて暴れ回った化け物は、今度は反転して

  上流へ、小岩が織りなす滝部を右に左に引きずられる。

  更に小滝を超えて水深の上流へ、嗚呼、もうダメかと思い

  必死に竿立ててこらえると、今度は一気に元の深みに遁走す。

  この一気の下りに足元のバランスを崩して竿が伸びきったとたんに

  敢え無く道糸がプッツン。格闘中は巨大の尾鰭を数度見ただけだった。

  尺のタモ網ではとても取り込めなかった。

  推定60cm超級なり。格闘すること20余分。お二人の支援に答切れずに

  残念至極と座りこんでしまった。

   竿を納めて林道へ抜けるルートを模索していると「コクワ」満載の

  巨木が一昨夜の強風で倒れたらしい。労せずして熊さんのご馳走

  を頂く。

  やはり、熊さんも狙っていたのかな。小型の足跡がある。

  これは、狐・狸のいたづらか。サクラマスの死骸が丘にあった。

  長い遡行の末1時間半掛かってやっと林道に至る。

  大幅に遅れて午後7時。様似町のアポイ山荘で安着のカンパイ。

  本日の釣果。泣き尺アメマスを二匹を刺身に仕上げて肴に乾杯。

  部屋で本日の化け物ドキュメントに何時までも話の花が咲く。

  明日の健闘誓って。お休みなさい。