●塔影礼讃 奈良 当麻(たいま)寺東塔・西塔 | きょうのもののふフォト列伝 ー古戦場 城 もののふ 旅ー

きょうのもののふフォト列伝 ー古戦場 城 もののふ 旅ー

熱く 燃えて 散って 逝った 我ら祖先のもののふ達 その懸命な生きざま姿を追う旅を続けています。

塔の立つお寺の風景がいつごろからか好きになった。

塔の背に青空が、緑濃い木々が、碧き山々があれば、

さらにまた美しく、素晴らしい!

 

東塔西塔といえば、奈良の薬師寺がもっとも名高い。

あの六重塔に見えるリズム感を持つ三重塔、実に美しい。

 

だが驚くなかれ(驚かないか)!

大和平野西麓に位置する当麻寺の東塔西塔は、2塔とも国宝!

薬師寺は東塔のみなのに! そうか、そうだった!

 

ならばなおのこと、当麻寺の東塔西塔を一つのカメラにおさめねばと、冬の当麻寺を訪ねた。

左が東塔。おぉ、うまく撮れたか、しかし曇り空…。

ズームにしたが。

あまり変わりはないか。

 

薬師寺の東塔西塔と違って、當麻寺は同じ高さの地に2つは建てられていない。

意匠もいささか違う感じがした。

 

これが西塔。

 

東塔はなかなかうまく撮れず、これは以前に撮ったもの。

 

遠景からだと最上層のみしか撮れず。

緑樹の波に浮かぶ東塔か。

 

当麻寺は、今は東からの仁王門が正門口の役割をなし、境内に入ると東塔西塔は左手に並んでいて、いささか違和感がある。

かつては南側に寺の正門が置かれ、左右に東塔西塔が見えたという。

 

奈良天平時代からの一千年以上の風雪の歴史の中で、寺の様相も様々にかわったのである。

東塔は奈良時代初期、西塔は奈良後期の建立という。

ともに本瓦葺き、高さともにおよそ25㍍、まさに「天平の甍の三重塔」。

 

やはり二つの塔がともに並ぶ景色がいいなぁ。

いつかまた青き空、緑濃い時季に、良き写真を撮りに来よう。

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