きょうは早朝から、信州安曇野は小雨まじりの雪舞。
7年前秋、播州赤穂へ。
ゆっくりと四十七士の木像を堪能したいと足を運んだ。
楽しみだった。
夜の赤穂城は良かった!
橋の向こうから、裃姿の内蔵助が提灯の灯りとともに歩いてきそうだった。
大石神社門前には、なんと四十七士の石像がズラリ居並んでいた。
以前にはなかった。これもよかった。
木像とはまた違った感じが良かった。
市街のチャリでの史跡巡りは、秋雨がたえまなく難儀した。
四十七士の居宅跡碑巡りは、案内図が雨にぬれ、自分もぬれ。
それでも何とか探し当てて撮ってきた。
かつて四十七士の名をすべて暗誦していた私にとって、みな親戚知人のごとく、楽しかった。
旅へは、妻も赤穂浪士のふる里ならば行くかも、と誘ってみた。
だが体調がすぐれず、ひとりでいくことになった。
……それから数か月後、12月14日深夜。
妻は静かに旅立っていった。
あれから7年…。
つくづく悪い夫であった。
今も悔いる。