ニューヨークに行ってきたよ。 | 山崎あおいオフィシャルブログ「シュールイズビューティフォー」Powered by Ameba

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ニューヨークに行ってきた。


前々から、思えば10年くらい前からずっと行きたいと思っていたのに、なかなかタイミングが合わずに今日まできてしまった。

…がしかし、その「タイミング」って何だ。ニューヨークに行くタイミングなんて、この先の人生が100年あっても訪れないのではないか。まあ、訪れないでしょうね。もう行ってしまいましょ。

と、完全な勢いで、航空券とホテルを予約した。






アメリカへ向かう飛行機のなかで、松岡茉優ちゃん主演の映画「勝手にふるえてろ」を見た。

松岡茉優ちゃん(死ぬほど好き)が、北村匠海くん(あり得ないほど好き)と渡辺大知さん(正気じゃないくらい好き)との間で揺らぐという…

絶対に好きでしょう、な要素があまりに多すぎて、逆に今まで見られなかったのだけれど、アメリカパワーだ!と勇気を出して見てみた。

「まだ知らぬ幸せ」リストの一つにチェックがついて消去されてしまったような気持ちになって、なぜか少し落ち込んだ。それくらい、とても良い映画だった。
 




英語は全く話せない。1週間の滞在で話した英語は「ok!」「yes」と「latte」「ペプシ!(コーラ苦手だけど通じるから飲み続けた)」だけ。本当に。

基本的に表情とジェスチャーで乗り越えていたのだけれど、思えば日本にいても声が小さすぎて届かないという理由で同じようなコミュニケーションの取り方をしていたから、この世に言葉なんて必要ない説も浮上してくる。

ジャズバーでジャズを聴いたり、ヤンキースタジアムで野球観戦したり、ブロードウェイでミュージカルを観たり、タイムズスクエアでコーヒーを飲みながら歩いたり。

どれも昔から、いつかしてみたい、と憧れていたこと。夢だったこと。

高校生の頃に誕生日プレゼントにもらってから「無人島に持って行くならこの1枚」系の企画で必ず挙げてきた、susan cagleのファースト.



ニューヨークの地下鉄で一発録りレコーディングされたアルバムを聴きながらニューヨークの地下鉄に乗る、という細やかな夢も叶えてしまった。

オリコンTOP5に入りたい!とか、○○で歌う!みたいな大きな夢が叶うときは勿論本当に幸せだけれど、こういう小さな夢をいくつも叶える時間は、心の健康には物凄く良いような気がした。

疲れたから国外逃亡したわけでも、悲しいことがあったから忘れるために旅行したわけでもないけれど、更に心がつるつるになった。
お母さん!今私はかなり元気です!





カッコよかったのは、電動のキックボード。道路をキックボードで爆速で駆け抜けていくウーバーイーツの配達員、名探偵コナンみたいでイケていたな。

日本で乗ろうとすると、道路交通法上、原付扱いになってしまうらしい。ナンバーと、自賠責保険の加入と、ヘルメットが必須。交差点では二段階右折しなくてはいけないのね。バーロー。それじゃあイケてない。自賠責保険に加入してるコナンくん、なんか嫌だもん。

道路交通法を改正するために政治家にでもなろうかな?嘘、思ってもないこと言いました。ミュージシャンらしく、そういう曲でも書こうかな。私なりのプロテスタントソング。



向こうで何かコレという収穫があった訳ではないけれど、旅行って別にタイミングとかじゃないな、と思えただけで少しは成長かな。

海外のディズニーにいきたい。ニュージーランドで星が見たい。アラスカでオーロラが見たい。それら全部「でも新婚旅行で行きたいから」と言って後回しにしてきたけれど、新婚旅行が一度も執り行われない未来だってありえるわけだから。

私の性格上、失恋旅行と銘打てば、旅の終わりに「ああ何か彼のことどうでもよくなった気がする!」とか無理矢理にでも思ってしまいそうだし、自分探しの旅と銘打てば、とりあえずの即席で答えを見つけた気持ちにもなってしまいそう。

1本の映画による衝撃で音楽を始めて今日までやってきた私だから、旅行で人生が変わることもあるかもしれないし、何とも言えないけれど。

むしろタイミングじゃない時の方が、旅に出るべきタイミングなのかもしれないね。




旅行中たくさん音楽を聴いたなかで、この曲のヘビロテが止まらなかった。

あれは本当の恋だった
まるで夢を見ているみたいだった
だから悲しい歌にならないように
誰もが羨むような素敵な結末を探した


こんな歌い出しの失恋ソングが書けるなら、人生もう一度くらい、恐れを忘れて誰かのことを好きになってみたいと思った。

ただいま。

7月1日のライブに向けて、徐々にふわっとしたテンションから、現実にチューニングを合わせてゆこう。現実ば現実で愛おしいものです。

告知です!