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20051120日日曜日

 

 

昨夜の消灯後、DVDで映画『パッチギ』を観ていたとき、足の痙攣がすごかった。

特に左足がひどく、膝まで動いていた。

これは良い兆候であろう。

足首から下も、痙攣が強くなったあと動かせるようになったし。

先日のMRI検査の結果が出て、順調に脊髄の炎症は引いていっているということだった。

これがまたひどくなっていたりすると

『多発性硬化症』

という難病指定をうけている重病となるそうだ。

まだ100%安心できるわけではないが、ひとまずは快方に向かっている。

 

 

 

 

多発性硬化症は

 

亡くなられた林家こん平師匠が患われていました。

 

 

午後、病棟の談話室にあるテレビの前はいつになく賑わっていた。

今日は東京女子マラソンが快晴の秋空の下行われていたのだ。

テレビには颯爽と走る高橋尚子選手の姿が映っていた。

そして見事復活の優勝をとげた。

一度頂点まで登った人間が挫折を味わい、そこからまた這い上がる。

とても格好いい。

僕を含め入院している人たちも魅入られていた。

それぞれが自分の闘病生活と重ね合わしていたのだろう。

ゴールの瞬間にはテレビの前で拍手が起こったほどだ。

優勝インタビューも中継された。

誰一人テレビの前から離れる人はいない。

そして今日のQちゃんは饒舌だった。

「これを見てくれている、今の自分は最悪の状況だと思う人にも夢を持つことを忘れないでほしいと思います」

まさに入院患者に入院患者にぴったりの発言。

 

その後もインタビューは続いた。

これは泣きが入っている人もいるんちゃうか?

と、その時じっとインタビューを聞いていたおっさんが口を開いた。

「しゃべりすぎだよ」

人を感動させるのってむずかしい。

 

 

 

あのおっさんの一言、笑ったなぁ。

 

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