夫が食べず、話さなくなってから、15日目。
2023年2月27日
近所のメンタルクリニックの初診が翌週末に取れましたが、そこまで待てず
少し遠いところにある精神科のある病院へ連れて行くことになった。
夫の両親が来てくれてなんとか着替えさせる。
以前、便失禁があった時(こちらのブログ→ベッド脇に便失禁)以来、リハパンを履かせていることを、ご両親に伝えた。
夫の手を引いて玄関まで連れて行く。私は自分のカバンと上着をとりに一旦部屋へ戻る。
夫は玄関で私が来るまで動こうとしない
靴も履けない。自分がこの玄関で何をしたら良いかわからないみたいだった。
「ここに靴があるよ。履いて出かけるよ」と声をかけて、やっと夫は靴を履いた。
家を出る時、なぜか急にしっかりした声と表情で
「鍵閉めた?」と夫が言った。「うん閉めたよ!」と私が答える
この時の言葉、声のトーンは会話は今でもすごく大切な思い出
だって、夫の人生”第一部”における最後のまともな会話となったからだ。
身体を支えながら、なんとか車に乗り込ませた。車の中では私の膝に頭を預けて横になっている。
病院ではかなり待たされて12時半くらいまでかかった
本当は午前の問診のあと脳のCTを撮る予定だったが、CT担当の先生がお昼に出てしまったそう
午後の診察の開始まで2時間ほど待つか、次の受診時にするか迷ったが、
夫がすごく疲れていたので、CTは来週に撮ることにした。
夜ご飯は、なぜかトンカツを作った。うっすいお肉で。
奇跡的に夫は一切れだけ食べた!
結果的に、これが夫が食べた最後の固形物となった。
〜〜〜〜〜〜
そう、、、この日、CTを撮っていれば脳の異常に気づいたはず。
この日の判断は、私の一生の罪です。ずっと背負っていく十字架です。
この時脳腫瘍が発覚したとしても、余命に関してはどうしようもなかったと思うけど、
現在の夫のように寝たきり、重度の認知障害にはならなかったかもしれません。
夫の人生"第一部"が幕を閉じるのは、この2日後、、、
カウントダウンが始まりました。。。