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<あらすじ>
凄惨な飛行機墜落事故で唯一助かったドナルド少年は、子供に恵まれないスコットとエリカのもとへ養子として引き取られていく。
あたたかい愛情のもとで幸せな生活を送っているように見えたが、ドナルドが来てからというもの、家族の周囲で不可解な死が相次いで起こっていく。
そして、ついにはエリカさえも謎の死を遂げてしまう。
始めは偶然の一致だと考えていたスコットだが、あまりの無気味さから不審に思い、独自に調査をはじめる。
そして、ついにドナルドに関する衝撃的な事実を発見する。
その事実とは何なのか。
幸せな家庭を不幸と恐怖の底に突き落とす殺人犯は、一体誰なのか・・・。
<レビュー>
大規模な飛行機墜落事故の場面から物語は始まります。
生存者ゼロの絶望的な事故と思われたこの大惨事ですが、実はひとりだけ助かった乗客がおりました。
偶然現場に居合わせた報道カメラマンのスコットが男の子を保護し、病院へ搬送します。
人形を握り締めた男の子
スコットにはアナウンサーの妻がおりました。
妻は夫が撮影していた映像をもとに、独占スクープとしてこの事故を報道します。
思えばこれがすべてのはじまり・・・
偶然と思われたものはすべて必然だったのです。
スコットとエリカは、唯一の生存者である男の子に運命を感じ、孤児院に養子縁組の申し入れをします。
夫婦が芸能関係の仕事をしているということで、育児に充分な時間が割けないのではないかと最初は渋る様子を見せる院長でしたが、エリカの姉が世間的に評判の高い料理研究家で、育児にはその姉の協力も仰げると言うこともあり、ほどなく夫婦の養子縁組審査は通ったのでした。
しかしこの院長、なかなか毒舌です。
「セリーヌ・ディオンを除き姉上だけが・・・」
「この堕落した芸能界で責任を持ったお方です」
院長辛口スーパードライ。
さて、早速、例の男の子と面会する夫婦ですが、その様子を眼光鋭く見つめる人がおりました。
彼女はこの院のシスターで、かなりの古株と予想されますが、何か知っているような面持ちで新しく家族になろうとしている3人を見つめています。
あの男の子にはなにかあるんでしょうか?
男の子の名はドナルド
・・・いつもすみません。
ドナルドは、色白でまつげの長い美少年。
性格も穏やかで素直そうに見えます。
事故のショックで傷ついたドナルドに、夫婦は溢れんばかりの愛情を注ぎ始めます。
仕事が不規則な2人は、スコットの父を同居させ、当面は子守として手伝ってもらうことにしました。
スコットの父にもいち早く馴染み、お爺ちゃんと慕ってキャッチボールをするドナルド。
しかし、夫婦の留守に遊んでいる最中、ドナルドがボールを顔面キャッチしてしまい、流血する事故が。
焦ったスコットの父(じいちゃん)は、ドナルドを至急歯科医のところへ連れて行きます。
ドナルドはどうやら歯医者さんが嫌いな模様。
歯科医のなだめすかす言葉にも頑なに口を結び暴れ、全く治療をさせてくれようとしません。
イラッと来た歯科医は、じいちゃんに外で待つように言い、ドナルドを押さえ付けて治療しようとします。
「このクソガキ!いい加減にしろ!」
子どもの治療の時、親が部屋の外に出されるのは多々あることですが、どうやらこの歯科医、かなりマッドな医者だった模様。
口をこじ開け、泣き叫ぶドナルドに「例のチュイーンの機械」を近づけます。
と、その時!
「うわぁお!!!目が!!!目がぁぁぁぁ!!!」
歯科助手の目と歯科医の目に「例のチュイーン」連続クリティカルヒッツ!
まるで「見えざる手」が働いたかのようです。
このあと、2人は死亡した模様。
驚くべき仕事のはやさです。
その夜。
じいちゃんが寝ている部屋の天井ファンがスイッチも押していないのに、ゆっくり回り始めます。
不審に思ったじいちゃん、起き上がって様子を見ようとしますがファンはもの凄い勢いで回り始め、止まる様子もありません。
ふと、窓の外を見ると少年の姿が。
グローブとボールを手に、超然とした様子で窓の外に立つドナルド
天井ファン、活動限界です!
「・・・ドナルド?」
そう呼びかけた時、天井ファンがものすごい音を立てて外れ、じいちゃん直撃!
・・・ブシュー!
首から鮮血をほとばしらせて、じいちゃんはあえなく絶命したのでした。
ボールわざと当てたんじゃないのに!ひどいよ!悪魔!(真の意味で)
サイコキネシスか?悪魔の子か?ドヤ顔で微笑むドナルド少年
一夜明け、スコットは父親の突然の死に愕然とします。
あの天井ファンは、暑いのが苦手な父親のために自分が工事してつけたもの・・・。
自分のせいではないかと悲嘆にくれるスコットを尻目に、ドナルドは淡々としています。
だんだん、死人の数がコナン君ばりになってきましたよ!!!
その夜、夫婦の家に謎のシスターが。
振り返るといきなりババアが!
立派な不法侵入ですが、このシスター、ドナルドのことを知っている模様。
しかし、何やら恐ろしいことを言っています。
「父親は手始めだ。あななたち夫婦も残酷な死を・・・」
ここで、ドナルド登場。
「誰この人・・・パパ、こわいよ・・・」
息子の怯えた可愛い声に我に返ったスコット、シスターを追い出します。
彼女がとても重要な話をしていたことに全く気付かずに・・・。
そして通りでは、さっき追い出したばかりのシスターが早速車に轢かれてバラバラになっておりました・・・。
シスター数秒後に木っ端微塵!
相変わらず、仕事が早いです。
「♪邪魔するヤ~ツは指先ひとつで~ダウンさ~.」
翌日、シスター死亡のニュースをテレビで知ったスコット、ふと思い立ってネット検索してみました。
すると・・・
孤児院火事により30名死亡
なんと、ドナルドのいた孤児院が全焼しておりましたよ。
ここで、なんとなく想像がつきます。
あの飛行機事故もドナルドの仕業ではないかと・・・
もうコナン君なんて全然足元にも及びません。
息子に漠然とした恐怖を覚えつつ、その無垢な姿に「そんなはずはない」と揺れるスコット。
そんなある日、妻がニューヨークに出張しなければならず、子守を雇うことにしました。
ちょっと薬師丸ひろ子似の、なかなキレイなおねえさんが来ましたよ。
しかし、このおねえさんの名前・・・。
「名前はルーシー、子守です」
「苗字はファーでぇす☆」
ルーシー・・・ファー・・・
ルーシーファー・・・
ルシファー・・・
ルシファー(魔王)ね・・・あっそう・・・。
ここでピンと来た人は勿論アタリです。
このおねえさんは来るべきして来た、悪魔のしもべだったのです。
「この日を待っていました」
「御前にぬかずくのは光栄です」
しかし、そんなことは当然知らないので、この仰々しい挨拶には一同普通にドン退きです。
「私はあなたの僕(しもべ)、剣となり盾となります」
強力な悪魔ボディーガードが仲間(仲魔)に加わりました。
これから一体、どうなってしまうんでしょう?
さて、先日、孤児院全焼のニュースをネットで知ったスコット、あることが気になっていました。
実は、火事で院長だけがひとり生き残ったとのこと。
スコットは自分の留守中、息子を映画館に連れていってやるよう親友に頼み、 生き残った院長が暮らす施設へ出向きます。
ガーン!ルームナンバー666!
部屋には護符のように、至るところにキリストの写真が。
院長の話では、「ありゃ人間じゃないよー」とのこと。
何でも、「神から追放されたものの子」だそうで、ケダモノなんだそうです。
あんなに可愛いのに?(実際、子役可愛いです)
「あれはこの世の子どもではない」
院長は更に、「悪魔の刻印が身体のどこかにあるはずだ、それは多分666」と話します。
この話はオーメンのリメイクじゃありませんから、いよいよもってダミアンさんの後継者誕生といったところでしょうか。
「あの子の身体のどこかにある。その数字はきっと666」
さて、息子を映画館へ連れて行くように頼まれたスコットの親友ですが、探し物をしている時に偶然ドナルド少年の絵を見つけてしまい、戦慄!
「お前ら地獄に堕ちろ」
「苦しんで死ね」
こりゃ相当問題アリだと感じた親友、スコットに知らせようと電話をかけます。
しかし、何故か電話が全くつながりません。
そうこうしているうちに、悪魔少年ドナルド&子守ルーシー・ファー(ルシファー)がガッチリタッグ!
最凶タッグ
彼らがタッグを組めば、電気もつくれます。
ガレージにいて電話をしていた親友、次々に電源なしで稼動をはじめた釘打ち機や電動ノコギリに襲われ血まみれです。
「イヤーーー!!!顔に釘打ちヤメテ!!!」
「トニー(親友)、電話に出てくれ」
「もう無理・・・」
短期間での不幸続きに参るスコット、深酒。
そんな彼にルーシー・ファー(ルシファー)迫る!色仕掛け!
「私、口は堅いのよ☆」
酔っ払ったスコットは最初妻かと思うんですが、ハッと気がつくと、そこにはルーシー・ファー(ルシファー)のドアップ!
ビックリ!
スコットは「今すぐ出てけ!」と彼女を追い出します。
しかし、ここで終わるハズはありません。
口堅いとか言っておきながら、ルーシー・ファー(ルシファー)、ライブカメラで録画した先ほどの模様(未遂)をニューヨークの妻に向けて発信。
もうサイテー☆
ガーン!夫と黒ブラの女!
失意の妻エリカに仕事の電話が。
胸中穏やかでないまま準備をしていると、鏡に真っ赤なルージュの伝言!
「泣かないで、ママ」
わーん!!!こわいよーーー!!!
仰天して後ずさりした妻エリカの足元に、ここにあるはずのないドナルド少年お気に入りの人形が・・・
わーん!!!これもこわいよーーー!!!
妻エリカはこの人形に足をとられすっ転び、バスルームのガラスを突き破って大流血、そしてご臨終・・・
ものすごい勢いで登場人物が減っていきます!
ニューヨークからの電話で妻の訃報を知るスコット。
もう限界です。あの悪魔少年をなんとかしなければ。
そんなスコットに可愛らしく、そして白々しく、ドナルド少年は声をかけます。
「パパ、どうしたの?」
どうしたもこうしたもねぇよ。おめーだよ。
スコットが応えずにいると遂にドナルド、本性を発揮します。
「そう言えば、ルーシー(ルーシー・ファー=ルシファー)はどこいったの?どこなんだよ!!!」
「ルーシー(オレのしもべ)はどこだよ!!!」
悪魔少年ドナルド、スコットに飛び掛かります。
揉み合い、大乱闘の2人。
ここで、なんとあの666の刻印発見!
ベロに666!(クリックすると大きな画像が見られます)
この666がまた刻印って感じじゃなくて、おなまえペンで描いたみたいなんですよね・・・。
歯医者で口を開けたがらなかったのは、治療がイヤなんじゃなくてこれ見られるのがマズかったからということなんでしょうね。
「お宅の息子さんのベロに666ってイレズミあるけどこれどうしたん?」
って言われたくなかったってことなんでしょう。
唸り声を上げて更にスコットに襲い掛かる悪魔少年ドナルド。
今度はゾンビよろしくスコットの肩を食い千切ってます。
「ガブゥゥ!!!」
そこに、追放したはずのルーシー・ファー(ルシファー)再登場。
銃持ってます・・・もう絶体絶命
私たちには勝てないわよ☆
しかし、銃でトコトンやればいいのに、一発撃ったあと何故かものすごい勢いでスコットに掴みかかってくるルーシー・ファー(ルシファー)。
そして、スコットが苦し紛れに突き出した火掻き棒に向かってまっしぐら・・・何故??
激弱だよ・・・ルーシー・ファー(ルシファー)
スコットは覚悟を決めます。
あれは息子じゃない。忌まわしい存在。
心を鬼にして、自分が成敗せねば・・・。
かつての「息子」に銃を向けるスコット。
「頼む!もう死んで!」
しかしここで悪魔少年ドナルド、実に可愛らしく「父」に懇願します。
「パパやめてー!」
「ボクを守るって言ったじゃない!」
どうやら、人の心を意のままに操ることにかけては天下一品の模様です。
さすが悪魔。
ここで、この場に及んでまた情にほだされてしまったスコットがグズグズしているうちに、いつから待機していたのか背後に警官が。
そして、スコットの脳天めがけてズガーン!
「えっ!?ちょっ・・・・・」
そして、悪魔少年ドナルドはまんまと警官に保護されたのでした(振り出しに戻る)。
後日。
テレビでは、ドナルド少年の一件がニュースになっていました。
世界一不幸な子どもとして、只今人気大沸騰の悪魔少年ドナルド。
あんだけ関係者が死んでおきながら、「不幸を乗り越えた少年」として、ものすごい美談になっています。
アナウンサーが話すのは、ドナルド少年に新しい母親が決まったというニュース。
「今日、決まった新しいママを紹介しましょう」
また新たな犠牲者が・・・
次のターゲット、早々にロックオン!
「エリカの姉で、著名な料理研究家、メアリールーさんです」
えっ!!!被害者の姉が次なるターゲット?
もう、一族根絶やしにする勢いです。
アナウンサーは「今度もこの素晴らしい子をあたたかく見守ってください」と結びます。
してやったり☆
悪魔少年にしては可愛らしく、悪魔度はダミアン少年のほうがはるかに上でした。
今後もダミアン少年を越える悪魔少年の出現を心待ちにしています。
本家「オーメン」のダミアン君。このツラ構えには到底かなうまい
<超主観的評価>
ストーリー★★ スリル★★ テンポ★★ バカ★ グロ★
総合★★
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