必殺!共喰いジャンピングアタック! 『共喰山』 | 蝦夷☆オブ・ザ・デッド

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蝦夷の片田舎より分析しない掘り下げない脱力バカレビューをお届け(ホラー多めほぼネタバレ)


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<あらすじ>
古代壁画に興味を抱くアーニャは、視察のため、友達5人を誘って深い森に広がる洞窟を目指す。
だが、森の中でテントを張り宿泊中に、仲間の一人、メルが近くの池で水浴びし、全身を蛭(ヒル)に襲われる。
その後、容態が急変したメルを病院へ運ぼうと悪戦苦闘するが、車のタイヤが正体不明の虫に食い破られ、搬送を一時断念。
メルの様子を気遣いながら、なんとかして助ける方法を模索する仲間たちだったが、一夜明けてみると、メルは無数の牙を持つ人食い悪鬼へと変身してしまった・・・!

<レビュー>
シンプル(ありがち)なストーリー構成の後、終盤付近で激辛スパイス投入!
鍋料理を食べていたら、最後に靴下(使用済)が入っていたのに気付いたぞ!・・・って感じの作品です。
よくわからなくてすいません。
(注*画像が暗くてわかりにくいものはクリックして頂くと大きめの画像が見られます)

まずはタイトル画面。

 
シャーーーッ!!!
激熱!
汚いです!気合も満タン!

最初から安心の顔出しです。
では、この顔がいつ登場するか、ワクワクしながら観てみましょうか。

古代壁画に興味を持つ若者一行が、山の中に発見されたと言うある壁画を調査しにやって来るのですが、その前にちょこっとプロローグが入ります。

 
今から一万年と二千年前・・・アクエリオンか。

ここで、古代の絵師さんがフンドシ一丁で壁画を描いておられます。
人が何かに追い掛けられているような絵が記号のように描かれ、中には怪物のような絵も。
どこか緊迫したような面持ちで壁画制作に取り組む絵師さん。
その絵師さんの後ろに得体の知れない男の影が迫ります。
そして・・・

 
ブシュッ!!!

壁画に絵師さんの血が飛び散ります。
残されたのは、壁画についた絵師さんの血まみれの魚拓ならぬ、手拓。
ここまでが序章。

壁画には何か忌まわしいエピソードがある模様ですが、そうとは知らない若者たちは呑気に言い合いをしながら車で現場に向かっています。
かなりのロングドライブだったようで、女子のひとりが「本当に着くの?まだ着かないの?あんたバカなの?」とイライラし始めます。
その時、ドライバーの男子がドヤ顔で急ブレーキ。

 
「オレの勘に狂いはなかったぜ!」


「ほーら着いたっしょ☆」

どうやら、道は間違えていなかった模様です。
車では深い山中まで入れないので、そのへんのテキトーなところに停めて壁画のある洞窟へと急ぐご一行。
しかし、ここでひとりの女子がパニック発作を起こしてしまいます。
若者たちの雑談から推測すると、どうやらこの女子、男を見る目が全くないだめんずで、元カレに地下室に閉じ込められ1週間監禁されたレアな経験があり、パニック発作はどうやらその時のトラウマから引き起こされているようです。
倒れた女子を洞窟から運び出し、介抱する仲間たち。
ひとりの女子が「メンヘラウザい。いい加減克服しなよ」みたいな捨てゼリフを吐いてその場を去ります。厳しいです。

肝心の壁画ですが、洞窟の外にありました。
パニックで卒倒者を出しておきながらご本尊は外。倒れ損です。
その壁画には何かメッセージ性があるかのように見えました。
興味深げに壁画を見つめカメラ撮影していた女子が「気味が悪いものが描かれている」と指摘します。


イカの怪物のような正体不明のキャラが描かれた壁画

ここで壁画の分析に入ると思いきや・・・
なんと、一緒にいた男子と良い雰囲気になり、壁画じゃなくて男子をカメラに収めはじめます。
さすが(バカ)です。
しかし、カメラのアングルにこだわり、ふと後ずさりした時。
草むらで何かがガサゴソと動き、その何かに女子がいきなり足をかじられてしまいましたよ。

 
小動物に噛まれたような傷痕

男子がビックリして女子を襲った何かを確認しようとすると、それはあろうことか男子にも飛び掛ってきました。
すんでのところでかわし、そいつを仕留めた男子。
女子を襲ったものの正体は、突然変異したかのようなおぞましい姿のウサギでした。 

 
なんて気合の入ったイナバの白ウサギ!

ここで、観賞しているほうは「こいつが最初に感染するんだろうな」と思って身構えてしまいますが、予想を覆して何事もなくお話は進んでいきます。

 
「狂犬病が心配ね」
調べてみたら、ウサギも狂犬病に感染するんですね。

ウサギを持って帰ってきた男子は「見せしめだ」と言い放ち、キテレツウサギを近くの木の枝にブッ刺します。
愛護団体から苦情が来そうですが、ツクリモノ感満載のウサギですのでご安心を。

ここまで、不穏な空気をチラリチラリ漂わせながらも、場面のほとんどは能天気な若者たちの他愛のない会話で占められ、早くしろよ!シャーーーッて牙むいてる例のヤツ早く出せ!といささかイライラしてしまうのですが、ここから急速にテンポアップ致します。

テントを張っていた近くに水場を発見した若者たち。
山の水が溜まって、大きい溜め池のようになっています。
水はあまりキレイではなさそうですが、日常を離れ浮かれポンチになっているバカ者にはそんなこと大して重要じゃなさそうです。
しかし、水辺でちょっと気色悪いものを発見してしまいましたよ。

 
小さな黒い虫がビッシリたかったペットボトル。
ギザギザにむしられたような容器の形状も気になります。

そして、こんな気色悪い虫が棲息しているにも関わらず、お仲間の中でもひときわテンションの高い、ちょっとビッチな女子がMAPPAで行水です。

 
「早く!気持ちいいわよ!お前も脱げよ!」

女子は彼氏を誘うんですが、どうやらこの彼氏、この女子の節操ナシな発言に以前からハラワタが煮えくり返っていたようで、タオルだけ置いて無視して行ってしまおうとします。
が、その時。

 
「!!??」

なんと女子の身体には、真っ黒でよく肥えたヒルたちが無数に貼り付いておりましたよ。
当然、大パニックの女子。

 
「ギャーー!!!取って!!!可及的速やかに!!!」

その絶叫にお仲間たちがかけつけ、女子の身体にバーベキュー用の塩をすごい勢いで振り始めました。
ナメクジと同等の効果が得られるのでしょうか。

 
アジシオ振り掛け、ヒルをピーリング!

ヒルかじられ女子(塩味)、予想外の出来事に憮然として、早々にテントに引き篭もってしまいます。
そこでお仲間の男子がまぬけな一言を・・・

 
「水泳はやめた方がいいな・・・。」

もちろんやめようね☆
とりあえず、裸になるヤツはホラー映画では良く死ぬって覚えといたほうがいいと思うよ☆

夜になり、焚き火を囲み、談笑する若者たち。
ここで、「歌ってよ」と頼まれ、ひとりの男子が
ジャイアンリサイタルクラスの弾き語りを始めます。
歌はオリジナル、しかも即興。

 
「枝に刺さった不気味なウサギぃ~♪」

見たままです。体験ソングのようです。

 
「彼女の胸は揺れてぇ~ お尻は揺れてるぅ~♪」

願望ソングでもある模様。

夜も更けてきたので、そろそろ解散。
各自カップルでテントに入り、床につくことに致しました。
しかし、しばらくして、先ほどの「ヒルたかられ女子」の彼氏が、緊迫した面持ちでお仲間を起こしに来ましたよ。
どうやら、彼女が発熱したようです。
この時点では、先ほどのヒルにアレルギー反応を起こしたかも知れないと判断し、お仲間にヒスタミンを分けてもらったり、水を飲ませたり、ごくごく普通の対応をします。
しかし、彼女が飲んだペットボトルの水には血が・・・

 
歯槽膿漏じゃないよね?

その後、みるみるうちに容態は悪化。
なんと、歯茎が真っ赤な血に染まり、歯がポロリと抜け落ちてしまいました。


やっぱ歯槽膿漏なの?

そればかりか、脈絡のない電波なことばかり口走り始めましたよ。

 
「うんとねー、ハンバーガー食べたらねー・・・
なんかかたいモンが入ってると思ったらねー・・・
・・・硬貨が入ってたの!!!」

それはよかったね☆
・・・では当然済まされませんよ。

この後、みるみるうちに衰弱する、ヒルたかられ女子。
これはヤバいと感じたお仲間たちは、車を出して、彼女を病院まで運ぶことにしました。
しかし、車に戻ってみると、さっき溜め池の近くで見た黒くて小さな得体の知れない虫が無数に群がり、なんとタイヤを食い散らかしていましたよ。
この虫の正体は結局謎のまま、劇中では明かされていません。


歯はすべて抜けてしまいました。保険適用、チョー厳しい!

徒歩以外の移動手段がなくなり、ヒルたかられ女子の搬送を一時断念した御一行。
一夜明けた朝、引き続き、彼女の救出方法について話し合っておりました。
しかし、具合が悪くて起き上がれないハズのヒルたかられ女子、いつの間にかテントを出てボケッと突っ立っておりましたよ。

 
「・・・・・。」

女子のひとりが「起きてて大丈夫?」などと優しい声をかけながら近づきます。
無反応で後ろ向きに立ちつくす、ヒルたかられ女子。
そして、次の瞬間!


「起きてて全然・・・」

 
「だーーーいじょーーーぶだぁああああーーー!!!」

いや、こっちは全然だいじょばないよ。
DVDパッケージの人キタコレ
なんと彼女は、先ほどの変異ウサギをムシャムシャとお召し上がりになっておられました。
更に、ヒルたかられ女子(変異ver.)、有り得ないハイパー運動能力を発揮します。

 
「秘技、共喰いジャーーーーーーンプ!!!」

<ここからは、得意のやっつけ仕事でお送り致します>

 
オーストラリアなので、カンガルーもいます。

しかし・・・

 
「共喰いアターーーーック!!!」

カンガルーも捕食されてしまいます。
・・・つーか共喰いじゃないよねもう。

  
お仲間はもう「エサ」なので、当然ロックオン。

ここでも共喰いジャンピングアタック炸裂です。


「共喰いジャンピン・・・」

 
「アターーーック!!!」

しかし、弱点が全くないわけではありません。


なんと、獣特有の弱点・・・

 
火がキライ!なにそれ普通!

このあたりで、逃げる最中にヒル棲息の溜め池に男子のひとりが入ってしまうんですが、何とかヒルにはたかられずに水から上がったと思ったら、なんとその後「共喰いさん」に変身。
ワケがわからなくなってきます。
そこで検証

*キテレツウサギにかじられた女子→現時点で感染の様子見られず
*キテレツウサギを仕留めたあと、血のついた手を大して洗わずバーベキューをパクついていた男子→逃亡の際、ヒル池に入るがヒルにはたかられず→感染 
*ヒルたかられ女子→感染
*感染症状は数時間後に現れる→ウサギかじられ女子はシロ

どうやら、感染の共通点はヒル池のようです。
一生懸命考えてたのに、この後、若者のひとりが「ヒル池の水が感染源だ!」といとも簡単に叫びましたよ・・・死ね☆
しかし、山中の池の水なんて山にいる限り少なからず誰もが影響を受けると思うんですが、ハッキリした感染源はとうとうわからずじまいでした。
不完全燃焼! 
 
 
遂に「共喰いさん」が2人に。

 
しかも、ケンカしています。
エサ争奪戦?縄張り争い?

結局、最後まで残ったのは、お話の冒頭付近、洞窟内でパニック発作を起こした女子でした。
共喰いさんに追い掛けられるうちに彼女はあることに気がつきます。
どうやら、共喰いさんは洞窟内が怖いらしい。
共喰いさんが入って来られないので、彼女はトラウマと闘いつつ洞窟内へ逃げ込みます。

  

そこで彼女が見たものは・・・

 
「もうダメ!生まれる!」

なんと、とっくの昔にエサになっていたかと思っていたお仲間の女子でした。
この短期間で、有り得ないほどの臨月腹になっていましたよ。
しかもこの人、刃物で自分の腹を切り裂きセルフ帝王切開、こんな赤ちゃんを産んじゃいました。


バブー☆

どう見てもニンゲンのあかんぼでは御座いません・・・。
一体、洞窟で誰に何をされたんでしょうか。
このあと、ラスボス登場なんですが、もう開いた口が塞がりませんでしたよ。
これ、もしかして次回作に繋げる気満々?

おまけ☆
 
「やったわ!ざまあみろ!」

おおっ!!!遂に洞窟を抜けたか!?

 
「クズ虫のバケモノめ!」

もしかして、ラスボスも倒したの!?やるなぁ!
と、思いきや・・・






 
「共喰いジャンピングアターーーック!!!(背後から)」

またお前か。しつこいなぁ。

<超主観的評価>
ストーリー★★ スリル★★ テンポ★★ バカ★★★ グロ★★
総合★★

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