<amazonの奥地ではまだ発見されていないようです>
<あらすじ>
東欧の山奥へと研修にやって来た武器メーカーの社員たちが、ひょんなことから道に迷った末、謎の殺戮集団の標的となってしまい、過酷なサバイバルを強いられる。
<レビュー>
無茶振りされたネタを、なんとか笑いに繋げようと汗だくになっている必死な芸人たち・・・そんな感じの映画でございました(いつものようにわかりにくくてすいません)。
冒頭、黒ブラ赤ブラのおねえさんたちが森の中を逃げ惑い、落とし穴にズボーーーッ!!!
という場面からはじまります。
ところで、ホラー映画に出てくるおねえさんのブラって、黒か赤が多くないですか?
血が目立たないから?白は洗濯大変だから?
せっかくのホラーなんですから血は目立ったほうが良い気もするんですが、それはさておき、おねえさんたち、落とし穴から出ようと必死で知恵を絞っています。
結局、落ちている棒切れに上着を繋いで命綱代わりに穴の外に放り投げることにしたんですが・・
「服を繋げて命綱を作るのよ!」
穴の外で一体誰が命綱引っ張るわけ?
2人とも落ちちゃってるんですがね・・・。
まあ、どっかに引っ掛かるかも知れないし、とりあえず何もしないよりは何かしてみたらいいですよ。
しかし、穴はかなりの深さで、上着2着繋いだくらいでは全く地上に届きません。
そこで結論。
「ブラもはずして!」
「お願い!」
人に頼む前に、まずお前がブラ取れよって感じです。
最終的には2人ともブラを繋ぎます。
(ここで乳は出てきませんからね!あしからず!)
おねえさんたちが命綱ならぬ命ブラを必死に作成中、地上ではオッサンが大変なことに。
ワナにかかり逆さま宙吊り、ジタバタしているとサバイバルナイフを持った何者かが近づき・・・
「たーすけてーーー!!!」
ブスリ!!!
少しもためらう様子もない相手に刺され、絶命。
ちょっと落とし穴のおねえちゃんたち!命綱・・・じゃない命ブラ急いで!!!
・・・と、少しハラハラしたところで、いきなり場面は変わります。
林道を走る一台のバス。
乗客は、とある武器メーカーの社員たちです。
なんでも、会社がラグジュアリーな保養施設を購入したので、そこでチームワーク向上を目的とした社員研修を行うとのこと。
研修だと言うのに、みんなバス遠足気分。図体のデカい小学生みたいです。
一応、上司らしき人がいて車内オリエンテーションみたいなのをやってるんですが、完全にナメられており、誰ひとりとして真剣に聞いてないし、みんな好き勝手に喋り倒しています。
この会話シーンが実にくだらなくて長い!
ひとり、サキイカみたいなモンをクチャクチャ喰ってる男がいるんですが、クチャラーがどうにも我慢ならない女子が顔をしかめつつ一言、
「食べるのやめたらお金あげるわ」
しかし、尚もクチャクチャ食べ続けている男、呆れた女子が「さっきからアンタ何食べてんの?」と訊くと、男はほがらかに、
「マジックマッシュルームさ☆キミも食べるかいっ?」
・・・久々に聞きましたよマジックマッシュルーム。
他の社員の雑談も続きますが、それはもうバサッとザクッと割愛させて頂きますね。
タランティーノ映画のセリフの長さに耐えられる方には全く問題なく、むしろ楽しんで頂けるレベルでしょう。
彼らを乗せたバスは順調に目的地へ向かっていたかのようでしたが、突然、道に横たわる大木に行く手を阻まれてしまいます。
ここで地図を取り出した上司、迂回路を見つけ、バスの運転手にその道を通るよう指示します。
しかし何故かここで不自然なほどキレる運転手。
「何度言えばわかるんです?他の道は通らないって言ってるでしょ!」
上司は「運転手は黙って運転だけしてりゃいいんだよ」みたいなことをいい、遂に彼を本格的に怒らせてしまいます。
「もう、どうなっても知らないからね!」
ここで怒りつつも、結局は渋々迂回路を通ってくれるんだろうなーと思いきや・・・
なんと社員全員バスから降ろされてしまいます。
砂煙を立ててそそくさと去って行くバスを呆然と見送る社員たち。
仕方なく地図を頼りに保養施設まで歩くことにしましたよ。
ここで、さっきのマジックマッシュルーム喰いの男が森の中でオシッコタイム。
パンツ全脱ぎで用を足しておりますよ。
しかも、森の中で男を見たと言う彼。
「スーツケース持った目出し帽の男を見たよ!」
しかし、「マジックマッシュルームのせいじゃねぇ?」と鼻で笑われています。
同僚とフルチンで会話し続けていたら、そりゃ信憑性を欠くのも無理はありません。
再びオシッコ(長い)放出続行のマジックマッシュルーム男。
大変汚いことに、カメラアングルがオシッコの行方を追いズーム。
そして、観客の私達だけに、あるものが見せられます。
積もった落ち葉の下に死体が埋もれてて、マジックマッシュルーム男のオシッコが死体の顔面に直撃してる!
そんなことも露知らず、早く休みたいがために彼らは先を急ぎます。
しばらく歩き、ようやく目の前に現れた建物。
かなりボロいです。廃墟寸前。
これの一体どこが「ラグジュアリーな保養施設」なんでしょう?
彼らは会社に騙されてるんでしょうか。
それとも、この施設とは違う場所に、本当の保養施設が?
しかし、地図を見ると、この辺りにはこれしか建物がありません。
全然ラグジュアリーじゃない!!!
仕方なく、この建物で研修を行うことにした社員たち。
しかしこの建物には、恐るべき過去と秘密が隠されていたのです!
<記事長いドアホとそろそろ雨風呂さんに怒られるので、ここからいつものようにかいつまんでお送り致しますよ☆>
社員さんが見てない隙に、普通に道を横切るグリズリー。
もしかして、誰かがグリズられて動物パニック映画に方向転換?
なんてことをチラリと思ってしまいますよ。
今後クマの活躍はあるのか?
社員のひとり、プールの飛び込み台らしきところで無邪気に遊び始める。
「イエッフー!盛り上がってきたー!ビヨーンビヨーン☆」
このあと多分コイツはプールに落ち、中は腐った死体だらけ・・・と期待していたら、彼が延々と飛び跳ねる姿が続き・・・終了。
なんだか自分がホラーに毒され過ぎの、とっても汚れた人間のような気がしてきましたよ!
上司、美人女子社員の部屋を覗く。
するとそこには、いつでもウェルカム状態の女子社員が!
「待ってたわ。今すぐカモォン☆」
「・・・・・OK☆」
即決上司、いそいそと女子社員に近寄り、彼女の肩に手をかけようとしたその時!
「もぉ~。とんでもないエロガッパだわぁ~☆」
わぁぁ!!!男子社員だったよ!!!
でも、さっきの美ボディは一体何!?
・・・と思っていると、上司目が覚める。夢でした。こりゃすごい悪夢だ!
夕食に男性社員がおいしそうなミートパイを作ったので、みんなでありがたくパクついていたら衝撃の事実が!
「え?オレ作ってないけど?最初からここにあったよ?」
なんと、誰がいつ作ったかもわからないパイを平気で出していた男性社員。
当然、吐き気を催した皆から非難の嵐。
しかし彼は謝るどころか・・・
「えっ?生焼けってこと?」
・・・そういう問題か?
「一時間焼けばいいのかよ?」
・・・もう、死んだらいいと思うよ。
女子社員の背中にデカい蜘蛛。
あーこりゃまた殺人鬼とは関係ないところで大絶叫して、社員全員召集するんだろうなぁと思いきや・・・
「あら。こんにちは!クモさん☆」
ステキ虫ガールでした。
しかし、そんな虫ガールが外にクモを放してやろうと窓を開けるとそこにはビックリ、マスクをした男の姿が!
今度こそ本当に大絶叫です。
大パニックの虫ガール、「マスクの男がいたの!ほんとよ!」と同僚たちに説明します。
それに対して彼らは・・・
「キミ、キノコ食べたっけ?」
またキノコ(マジックマッシュルーム)か。
保養施設の周りに不審者がいるので研修を中止して帰りたいと言う社員を代表して、2名が携帯の電波が通じて助けを呼べる場所まで向かう。
その途中、来る時に自分たちが乗っていたバスに遭遇。
無人の上に、車内も荒らされている。
運転手の姿を探して、付近を調べてみる2人だが・・・
運転手、付近の川で惨殺死体!
あれだけ迂回路をイヤがって逃げたので、とっくにストーリーから除外されて戦力外だと思っていたのに、結局殺されてる!
森の中で男性社員、トラバサミに捕まる。
ふと見れば辺り一面トラバサミだらけ!
男性社員を助けようとトラバサミをこじ開ける同僚ですが、手が滑って何度も何度も挟んでしまい、しまいには足が取れちゃいましたよ・・・。
ジュースを外に放り出し、冷蔵庫に同僚の足IN!
しかし結局冷蔵庫は忘れて逃げてしまうのでした。
まぁ、冷蔵庫持ってちゃ走れないよね・・・。
バス運転手の惨殺死体発見後、移動手段(バス)得た一同、一目散に逃げようとするが、道路にはホラーでは最早お馴染みの例のギザギザ。
当然、タイヤパンクでドゴーーーン!!!
これだけで全滅クラスの横転事故。
バス横転にも関わらず助かった社員に魔の手が迫る!
ひとりは首チョンパ。
そう言えばこの人、劇中でギロチンについて熱く語ってましたよ。
「マリーアントワネットは首が飛んだあとも自分の血を見たって言うぜえ~☆」
そのせいか、心なしか笑顔の首。
「やっぱりオレの言ったとおりだったぜえ~☆」と言わんばかりのドヤ顔(首)。
虫ガールは木に縛られ、ガソリンかけられて丸焼きに。
せっかくクモ助けたのに・・・あれはネタ振りじゃなかったの!?
ここで巨大蜘蛛もしくはクモの大群に恩返しされたら面白かったのに!(一気にスティーブンキング臭くなるが)
バス横転後、怪我人多数のため保養施設に一旦戻り、施錠して立て篭もることに。
そんな中、施設内に地下牢発見。
やっぱりここ、ラグジュアリーな保養施設じゃない!
全く別の意味でラグジュアリー!
施錠もしたし、とりあえず一服。
しかしだね・・・志村うしろうしろ(クリックすると大きい画像が見られます)
いつの間にか侵入してきた殺人鬼を、女子が呆気なく片付ける。
「殺れる時に殺っとかなきゃ!」
頼もしい女子。でもこれで終わり??思ったより激弱なんですが・・・
案の定、終わりじゃなかったですよ。
殺人鬼ひとりじゃないばかりか、武装した殺戮集団でした。
一番へタレな上司、ひとりで逃げようとして地雷を踏む。
皮肉なことにその地雷、自社製品。
しかし、ここでただ自爆してダサ過ぎる最期を迎えると思いきや、自分に構わず部下に逃げるよう指示し、殺戮集団を自分(地雷)のほうへおびき寄せる!
「お前ら、こっち来いやぁ!!!」
頃合を見計らって地雷ON。
ヘタレ上司の立派な最期、人間地雷。
劇中で散々バカにされていた彼、土壇場で発揮した見事な男気で伝説に!
合掌・・・。
殺戮集団から逃げ惑う生存者(残り2名)、逃走途中でやたら豪華な屋敷を発見!
そしたらさぁ・・・。最初から別行動してた同僚がさぁ・・・。
「エッチなおねえさん宅配サービス」利用して、酒池肉林中でしたよ!
つまり、ここが本当の「会社所有のラグジュアリーな保養施設」
地雷で爆死した上司の言うこと無視してれば、無事ここに到着してたわけなんですよ。
やっぱ上司男気レジェンド、取り消し!!!
エッチなおねえさんたちと遊んでいた同僚に事情を話すと、彼はとんでもないモン持ち出してきましたよ。
「コイツの効き目を試す時が来たようだな。任せとけ!!!」
意気揚々と殺戮集団の元に向かう!(BGMは能天気なマーチ)
「やってやるぜ!!!」
「喰らえ!ロケラン発射!!!」
(*ミサイルの行方にご注目下さい)
「あー・・・?撃ちあがって・・・る・・・?」
「うーん・・・?撃ち上がっちゃってる・・・ねぇ・・・?」
なんとこのロケラン「地対空ミサイル」
つまりお空の標的専用。
全く関係ない旅客機撃ち落してドカーン・・・。
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
・・・この後、普通に逃げます。
ラスボスVS生き残り女子
しかし、ラスボスとの攻防戦で足を痛めて大ピンチ!
そこへいきなり現れた金髪美人、銃乱射。ラスボスあっさり撃退。
えっ・・・誰???
よくよく見たら、ラグジュアリーな保養施設(ホンモノのほう)に呼ばれていた「エッチなおねえさん宅配サービス」の人。
しかも、冒頭で落とし穴にハマっていた赤ブラのおねえさんでしたよ。
致命傷を負ったかに思えた男子社員(マジックマッシュルーム喰い男子)、黒ブラのおねえさんに支えられ生還。
どうやら冒頭でおねえさんたちが落とし穴の中で作っていた「命綱(命ブラ)」を、この男子社員が引っ張って助けてくれた模様。
ちょっと話が出来過ぎているぞ!!!
ボートで脱出を図る生存者たち。
「エッチなおねえさん宅配サービス」のおねえさんたち、オプションサービスでもないのに、文句も言わず実にかいがいしく働いてくれます!
「全くひどい社員研修だったわ・・・。」
「あっ!!!ちょっと!!!しっかり!!!」
持ちこたえていた男子社員、ここで精根尽き果てご臨終と思いきや・・・
「・・・4Pする?」
胸に刺し傷負っていながら、この生命力。
マジックマッシュルーム効果?
ちなみに、クマの活躍はありませんでした。もうホント、道路横断しただけ。
ネタ振りしといて放置が多い、頻繁に肩透かしを食らうステキ作品で御座いました。
<超主観的評価>
ストーリー★★ スリル★ テンポ★★ バカ★★★ グロ★
総合★★
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