違う違う!そうじゃ・・・そうじゃない! 『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』 | 蝦夷☆オブ・ザ・デッド

蝦夷☆オブ・ザ・デッド

蝦夷の片田舎より分析しない掘り下げない脱力バカレビューをお届け(ホラー多めほぼネタバレ)


<写真をクリックするとamazonの奥地へ飛びます>

<あらすじ>
親友同士のタッカーとデイルは念願の別荘を手に入れ、休暇を過ごそうと別荘のある森へやって来た。
しかし2人は、同じ時にキャンプに来た生意気な大学生グループに、人里離れた山に暮らす殺人鬼だと勘違いされる。
更に、彼らが川で溺れかけた女子大生を助けたことで、誤解が誤解を生み、次々と死人が出てしまう。
仲間の女子大生を救おうと大学生が襲いかかってくるが、事態はどんどんありえない展開に。気のいいタッカーとデイルの運命やいかに?
 
<レビュー> 
頭の悪そうな若者たちがキャンプ場に向けてドライブをしています。
軽口を叩く男子に、女子がツッコミを入れています。


「バカと一緒の車とはね」

大変クールにツッコんでおりますが、その言葉、そっくりそのままブーメランでお前に返しますよと言いたいです。
そんなご同類の若者達、途中でビールを忘れたことに気がつき、ドライブインで調達することにしました。
同じドライブインに、この物語の主人公、タッカー&デイルも来ておりました。
女子大生のひとりに心惹かれるデイル。

 

「お前は優しくていい男だよ。自己評価低過ぎるんだよ。ちょっと行って話して来いよ」
タッカーは奥手でいつまで経っても彼女ができないデイルを気遣い、女子大生に話し掛けてみるよう勧めます。
「でも向こうは金持ちで、オレの仕事便所工事だし・・・」
グズるデイルにタッカーは尚もハッパをかけます。
「そんなこと関係ねーよ。行って来いって!笑顔を忘れずにな!」
意を決したデイル、フレンドリースマイル満開で若者たちに近づきます。


「やぁ!元気!?」
 
 
「えーとキミ達はキャンプに来たのかな?」

・・・話しかける以前に、手に持ってるモンどうにかせえよって感じです。
めっちゃほがらかな死神みたい。
どう見ても殺りに来たとしか思えない姿です。
当然、若者達は厳戒態勢です。

 
「おい!!!ぜってー近寄るなよ!!!」

そそくさと逃げるように立ち去る若者達。
「やっぱダメだったよタッカー・・・女はオレを嫌うようになってんだな」
しょげ返るデイル。
別に女じゃなくてもさっきの様子じゃ誰にでも嫌われます。
そんなデイルをタッカーは優しく励まします。
「お前の良さはオレがわかってる!気にすんな!めげるなよ!」
気を取り直した2人は、目的地の森へと向かいます。
ここには、なけなしの貯金をはたいて購入した彼らの「夢の別荘」があるのです。
ほどなく到着し、歓喜の声をあげる2人。

 
「こいつはすげえ!豪邸だぜ!」

 
「ボロ家って聞いてたけど、どこがボロいんだ???」

 

・・・・充分ボロいばかりか、ほぼ廃墟です。
「死霊のはらわた」に出てくるような山小屋。
しかし2人は全く気にせずウキウキと「別荘」へ入って行きます。
別荘の中も外見と同じくカオスでした。
一面蜘蛛の巣、ほこりだらけ。
動物の骨でつくったと見られるモビールがおどろおどろしく天井から垂れ下がっています。
それを見ても「前の住人はきっと考古学者だな☆」と飽くまでもポジティブな2人。
幸せなオツムの持ち主です。
壁一面に貼られた新聞記事の物騒な見出しも全く気にしません。

  
「生存者一名」

 
「大虐殺」

2人は物騒な記事の横に貼られている「ホットドッグ1コサービスキャンペーン」のチラシに夢中です。
「通年サービスだってよ!すげえ!」とか言ってます。
限りなくおめでたい頭脳の持ち主のようです。

一方、彼らの別荘の近くでは先ほどの若者たちがテントを張っていました。
どうやら、これから何らかのご縁がある模様です。

 

キャンプを設営した若者達、早速、お約束のようにホラー話をはじめました。
何でも、遠い昔の今日、この森で猟奇殺人事件が発生し、犠牲者の遺体はまだ行方不明なんだとか。
「この下に埋まってるかも知れねーぞ」
リーダー格の男子が嬉しそうに話しています。
ホラー話に飽きた頃、仲間の一人が「川があるぞ!裸で泳がねぇ?」と皆に持ちかけます。
キャンプ場で裸で水遊び。
ホラー映画において必ず死ぬやつが辿るシチュエーションそのものです。
無防備な姿で水遊びを始めた若者たち。
その近くでタッカーとデイルが釣りをしていました。
どこまでもご縁がある模様。
そのうち、彼らの存在に気付いた女子が驚いて岩場から転落、頭を打って気絶してしまいます。
「大変だ!助けなきゃ!とりあえず別荘に運んで手当てをしよう」
彼女を引き上げる彼らの姿に気付いた若者達は震え上がります。
「友だちがサイコキラーに捕まった!!!」

目を覚ました女子、デイルをサイコ野郎だと思い込んでいるので警戒心丸出しですが、彼の献身的な看護に次第に態度を軟化させていきます。
話せば話すほど、デイルが人畜無害でバカがつくほど正直でイイやつだとわかった様子。
外でひと騒動起きかかっているにも関わらず、デイルと呑気にゲームを始める女子。
ここで、うすのろに見える彼の驚異の記憶力に驚く女子。


「バカなのに聞いたことは全部覚えちまうんだよね」

そんなことはない、あなたは賢いとフォローする女子にデイルは言います。

 
「本当にバカなんだって。小3の試験も落ちかけた」

まさに「紙一重」のデイル。
そんなやり取りの中、女子の仲間達が別荘を見つけ、外で女子救出の機会をうかがっておりました。

 
「作戦どおり、女子を助けるぞ」

そこへ、デイルがトイレを作るために外へ出てきて作業し始めます。
「私も手伝うわ。実家は農家だったのよ☆」と女子。
「女の子に便所堀りなんて手伝わせるワケにはいかないよー」とデイルは遠慮しますが、女子は構わず実に手際よく彼を手伝います。
そんな様子を観て仲間達は・・・

 
「おい見ろよ。自分の墓掘らされてるぜ」

自分の墓掘らされるなんて、どこのマフィアの話なんでしょう。
しかし、頭に血が上ってしまっている若者達は女子が殺されるものだと思い込んでしまっています。
その時、ひとりの若者がこちらへ向かって来ましたよ。

 
「あっ良かったね☆友だちが迎えに来たみたいだよ」

デイルは言いますが、友だち、迎えに来るどころか、殺気立って武器を手に突進してきてます。

 
「うわああああああああああ!!!!」

 
「うおおおおおおおおおおお!!!!」

 
「死ーーーねーーーーーー!!!!」

 
・・・サクッ☆

・・・友だち、勢い余って足をくじいて、自分が棒に刺さります。

 
一方、ウッドチップの機械で作業するタッカーにも、若者が襲い掛かろうとしています。

 
「あのサイコ野郎め!やってやるぜ!」

しかし、作業中のタッカーを用意周到に狙ったハズが・・・

 
ドゴオオオオン!!!!

・・・勢い良過ぎてウッドチップの機械に自ら飛び込んでます。

 
ビシャアアアア!!!(処理中)

 
「ギャーーーー!!」

ウッドチップではなく、仲間を浴びる女子。
仰天したタッカーが若者を救出しようと焦ります。

 
「おいちょっと!出ろ!出ろって!危ないからほら!!!」

半分処理済みの若者を一生懸命引っ張るタッカー。
しかし若者はどんどん巻き込まれ、しまいには詰まって機械が停止。

 
「・・・・・・・大丈夫か???」

大丈夫なわけないよね☆

この後、地元警察が出てきたり若者の新たな襲撃があったり弁解したりで忙しくなるのですが、どういうわけか彼らが誤解を解こうとするたびに死人が出る始末。
もう呪われてるとしか思えない。
彼らの潔白は果たして証明されるのでしょうか?

おまけ☆
 
銃を持つ若者を目の前にして、絶体絶命のタッカー&デイル。
しかしバカ正直デイルが余計な一言を・・・
「あのー・・・安全装置、はずしてないよ?それじゃ撃てないと思うけど・・・」
どこまでも愛すべきバカです。

<超主観的評価>
ストーリー★★★ スリル★★ テンポ★★★★ バカ★★★★ グロ★★
総合★★★★

応援クリックして下さると、とっても嬉しくてウッドチッパーに飛び込みます(*気持ちだけ)

にほんブログ村