ゾンビ界のトミーとマツ 『ゾンビ・コップ』 | 蝦夷☆オブ・ザ・デッド

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蝦夷の片田舎より分析しない掘り下げない脱力バカレビューをお届け(ホラー多めほぼネタバレ)

 

あぶない刑事ゾンビ版   
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<あらすじ>
ロサンゼルスの銀行で、強盗事件発生。
強盗団が姿を現したところで警察側が射殺を試みるが、なんと何発銃弾を喰らっても犯人達は死なない。
事件の担当である刑事モーリスとタッグは調査を進めるうちに、なんとその強盗団が犯行当時から既に肉体的には死んでいたという驚愕の事実が判明する。
2人の刑事が更に調査を進めていくと、ある薬品会社にたどり着く。
その会社には死者を生き返らせることができる薬品が開発されており、そしてその薬品が犯罪組織に流れている可能性が浮上した。
社内を捜査していくと、謎の装置を発見。
しかし、そこに突如現れた屈強なゾンビにモーリスが襲われる。
大乱闘の末、スイッチを入れると真空になる装置に閉じ込められモーリスは絶命。
助けられなかった自分を責めるタッグだが、モーリスが発見した謎の装置が「死者を蘇生させることができる装置」だと言うことを知る。
モーリスを装置にセットするタッグ。
ほどなくモーリスはゾンビ刑事となって甦った!
しかし、彼が動いていられる制限時間は48時間。それ以降は腐り切ってしまう。
果たして、モーリスが腐り切る前に黒幕を逮捕できるのか。
がんばれモーリス。がんばれタッグ。
がんばれゾンビコップ!負けるなゾンビコップ!

<レビュー>
ゾンビでコップなんですよ。ゾンビで刑事なんですよ。←しつこい
また、タイトルロゴがすごいんです。
ロメロ監督の「ゾンビ」とバーホーベン監督の「ロボコップ」のそれぞれタイトルのフォント(字体)を・・・
くっつけただけ。
おどろおどろしい「ゾンビ」の文字と、カッチリ近未来的な「ロボコップ」の「コップ」の部分を・・・
くっつけただけ。
原題は「DEAD HEAT」ですので、「ゾンビコップ」という邦題はジャパニーズ・バカセンス炸裂です。
ナイスなネーミングですね。
 
たす
 
いこーる
 
完成

一般的な海外の刑事コンビは、それぞれ人種が違ったり、ヤセとデブ、ノッポとチビというデコボココンビが多い気がするんですが、この作品の2人は似たもの同士。
しかも2人ともちょっぴりバカ。
私は、ゾンビ強盗団がめちゃくちゃ撃たれてるのに全然ビクともしない冒頭付近の場面からすでに顔面が痙攣し始め、2人のバカ刑事が強盗団を追って中華料理店へ行き、北京ダッグのゾンビに襲われている時点で、床に転がり瀕死のゴキブリみたいになってました。

  
巨大ダックの襲撃

非常に貴重な「ゾンビVSゾンビ」も観られます。
この作品のゾンビ、ゾンビ刑事がちゃんと任務を遂行するくらい機敏なので、統一感を持たせるためなのか、他のゾンビもやたら運動神経が発達してます。
走ってくる、殴ってくる。
かじる、感染、定説一切無視。
この辺りが「刑事ドラマに無理矢理ゾンビを絡ませた感」が強く感じられ、非常に好感が持てました。

終盤では、片割れの刑事もゾンビになり、めでたくゾンビ刑事コンビに。
2人ともゾンビになった時点でけん制する人が誰もいなくなったと思いきや、キッチリカッチリ任務遂行。
ゾンビ刑事達の最後のキメ台詞はこうです。

「なぁお前。生まれ変わったら何になりたい?」

「そうだな・・・女が乗る自転車のサドル部分かな☆」

日本人が素で言ったら間違いなく袋叩きにされるだろう、アメリカンジョーク炸裂!
一昔前、あの淀川長治さん(故人)が日曜洋画劇場で解説したことがあるという輝かしい経歴を持つ作品。

 
「北京ダックのゾンビが襲ってきます!怖いですね~!」

<超主観的評価>
ストーリー★★★★ スリル★★ テンポ★★★ バカ★★★★ グロ★★★
総合★★★★ 


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