イギリス王室属領のポンド・ペンス | 古銭収集と三線と

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イギリスの「王室属領」の地域が「ブリテン諸島」付近に3箇所あります。
◎マン島
◎ガーンジー島
◎ジャージー島
の3箇所です。
地理的には
◎マン島が「グレートブリテン島」と「アイルランド島」の間にあり。
◎ガーンジー島と
◎ジャージー島の2島が「グレートブリテン島」と「ユーラシア大陸」の間のフランスの「ノルマンディー」との間付近にあります。
◎マン島は「マンクス・ポンド」
◎ガーンジー島は「ガーンジー・ポンド」 
◎ジャージー島は「ジャージー・ポンド」
という通貨をそれぞれ発行しており、通貨レートはすべてイギリスの「スターリング・ポンド」と「等価で紐づけ」されており、各島内では各島発行の「ポンド」と「スターリング・ポンド」の併用が出来ますが、「イギリス本土」での使用は不可能となっており、注意が必要となっています。
発行されているコインは各島とも。
◎1ペンス
◎2ペンス
◎5ペンス
◎10ペンス
◎20ペンス
◎50ペンス
◎1ポンド
◎2ポンド
となっています。
ここに記念貨として
◎クラウンが出る場合現在は「5ポンド」の額面となっていますが、1990年以前は「25ペンス」、1971年以前は「5シリング」となっていました。
◎1971年以前の3島のポンド
◯1971年2月12日にイギリス本土同様に「デシマル・デー(100進法の日)」を迎え現在の制度に移行しましたが、それ以前は、こちらもイギリスやアイルランドと同じく「L.s.d制度(ポンド、シリング、ペンス制度)」を取っており、「1£=20シリング=240ペンス」の「20進法」と「12進法」の組み合わせで勘定をしていく制度でした。
◎1971年以前の3島のコイン
◎ファージング(1/4ペニー・1/4d)
◎ハーフペニー(1/2ペニー・1/2d)
◎1ペニー(1d)
◎3ペンス(3d)
◎6ペンス(6d)
◎1シリング(1s・12d)
◎2シリング(フローリン・2s・24d)
◎ハーフクラウン(2s6d・30d)
◎クラウン(5s・60d・記念貨など)
がありました。
◎これらの島々は「英王室直属領」であり「イギリスの領地ではない」ため注意が必要。
◎マン島にはアイルランドにも近いためアイルランド語にも近いマン島語を話す人も住んでいる。
◎ガーンジー島とジャージー島もフランスから近いためフランス語を話す人口もそこそこいるため少し変わっている。乳牛の「ジャージー種」はこのジャージー島が原産地。ガーンジー島は羊の名産地。
◎「マン島」「ガーンジー島」「ジャージー島」は「グレートブリテン島付近にある英王室直属領の島々」であり「イギリス領」ではない。
以上のように色々と魅力的な島々です。
コインも「島ごと」に特徴があり面白いです。
「英王室直属領の島々」のコインもオススメです。