香港の貨幣の種類(マカオの貨幣も解説) | 古銭収集と三線と

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今回は「香港」の貨幣について解説しますが、近隣の「マカオ(澳門)」の貨幣について解説します。
まず、「香港」ですが、以前はイギリスの植民地でしたが、現在は中華人民共和国の「香港行政府」の範囲となります。ちなみに「マカオ(澳門)」はポルトガルの植民地でしたが、こちらも中華人民共和国の「マカオ(澳門)行政府」の範囲となり、どちらも元は「広東省の一部」でした。
◎「香港」の通貨は「ドル」で補助通貨単位は「セント」で、「ドル」を「圓」や「园」や「元」と書く場合があります。また「10セント」を「壹毫」などと書く場合もあります。
◎「マカオ(澳門)」の通貨は「パタカ」で補助通貨単位は「アヴォス」で、漢字表記の点では「香港」と同様だったりします。
◎「香港ドル」と「マカオ(澳門)パタカ」のレートは「1香港ドル」=「1.03マカオ(澳門)パタカ」で、「香港ドル」がやや優位になっています。
◎「香港ドル」は中国返還直前と返還後で発行銀行が異なります。また「香港」も「マカオ(澳門)」もそうですが「中央準備銀行」がありませんので、「発行を取扱う銀行などにより一部デザインが変わり」ます。
◎「香港」は中国返還直前は「通称:上海銀行」と「通称:渣打銀行」の二行により紙幣が発行されていました。しかし中国返還後では「10ドル紙幣」に限り「香港行政府」が発行し、「20ドル以上の紙幣」は「通称:上海銀行」「通称:渣打銀行」「通称:中国銀行(香港)」による発行となっています。
◎「香港ドル」の略称は「HKD」です、「マカオ(澳門)パタカ」の略称は「MOP」です。
◎「マカオ(澳門)」は中国返還直前は「通称:大西洋銀行」が紙幣を発行していましたが、中国返還後では「通称:大西洋銀行」と「通称:中国銀行(澳門)」が紙幣を発行しています。
◎現在発行されている「香港の貨幣」です。
◯1000ドル紙幣
◯500ドル紙幣
◯100ドル紙幣
◯50ドル紙幣
◯20ドル紙幣
◯10ドル紙幣
◯10ドル硬貨
◯5ドル硬貨
◯2ドル硬貨
◯1ドル硬貨
◯50セント硬貨
◯20セント硬貨
◯10セント硬貨
(以下は過去に使われていた硬貨)
◯5セント硬貨
◯2セント硬貨
◯1セント硬貨
◎現在発行されている「マカオ(澳門)」の貨幣です。
◯1000パタカ紙幣
◯500パタカ紙幣
◯100パタカ紙幣
◯50パタカ紙幣
◯20パタカ紙幣
◯10パタカ紙幣
◯10パタカ硬貨
◯5パタカ硬貨
◯2パタカ硬貨
◯1パタカ硬貨
◯50アヴォス硬貨
◯20アヴォス硬貨
◯10アヴォス硬貨
(以下は過去に使われていた硬貨)
◯5アヴォス硬貨
◯2アヴォス硬貨
◯1アヴォス硬貨
◎「香港ドル」はイギリスの植民地時代は紙幣や硬貨に各国王の「肖像画」がデザインされていました。また、「マカオ(澳門)パタカ」はポルトガルの植民地時代は「ポルトガル植民地共通デザイン」の硬貨が発行されていました。現在はシンプルな中国行政府のデザインの硬貨などになりましたが、記念硬貨や紙幣も多く「干支デザインの紙幣」や「特別デザインの硬貨」などが多数発行されています。また、「香港」と「マカオ(澳門)」が近接していることもあり、「同じコンセプト・デザインの紙幣」などが「香港」と「マカオ(澳門)」でセット販売されたりすることもあり、なかなかコレクションのし甲斐があります。
「香港」と「マカオ(澳門)」の「紙幣」や「コイン」もコレクションしてみては如何でしょうか?