イギリスの旧ポンド時代のコインの呼び名について | 古銭収集と三線と

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イギリスの貨幣単位である「ポンド(スターリング・ポンド)」ですが、現在の1ポンド=100ペンスの時代の前は少し違った通貨制度でした。
具体的には1971年2月13日の「デシマル・デー(100進法の日)」以前は違ったのです。
1ポンド=20シリング=240ペンスというもの。
「デシマル・デー」には旧1シリング=新5ペンス、旧2シリング(フローリン)=10ペンス、などのように交換されました。
旧制度の硬貨を額面の低い順に並べると
◎ファージング硬貨(4分の1ペニー)
◎ハーフペニー硬貨(2分の1ペニー)
◎1ペニー硬貨
◎2ペンス硬貨(ハーフグロッシェン・ハーフゴート・タペンス)
◎3ペンス硬貨
◎4ペンス硬貨(グロッシェン・ゴート)
◎6ペンス硬貨(ターナー)
◎1シリング硬貨(12ペンス・ボブ)
◎2シリング硬貨(フローリン・24ペンス)
◎ハーフクラウン硬貨(2シリング6ペンス)
◎クラウン硬貨(5シリング)
◎ハーフ・ソブリン硬貨(ダブルクラウン・10シリング)
◎ソブリン硬貨(1ポンド・20シリング・240ペンス)
◎ギニー硬貨(1ポンド1シリング・21シリング)
などです。
呼び名などは発行された時代や使われたにより多少変化しますが、少なくとも旧ポンド時代が終了した頃に実用的に呼ばれたのは以上のような感じだと思います。
また、他の英連邦などの国でも昔は多く旧ポンド制度が導入されていましたが、イギリスのスターリング・ポンドよりは低いレート設定で運用されていたところが多いです。
過去に旧ポンド制度を導入していた国家や地域(一部)
オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、フィジー、ガーナなど
旧ポンド制度における硬貨の呼び名は複雑ですが、慣れると割と簡単です。
イギリスの旧ポンド制度のコインに興味のある方は是非覚えられてはいかがでしょうか?