近年のイギリス硬貨について。 | 古銭収集と三線と

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近年では故エリザベスⅡ世女王の時に一新されたイギリスの「市場循環貨幣(つまり一般の貨幣)」ですが、今般のチャールズⅢ世王に代替わりし、また「硬貨のデザイン一新」があるようです。
紙幣のデザインも王の代替りによるデザイン変更があるようですが、それでは「現行のコインや紙幣」はどうなっているのか?の点ですが、基本的にイギリスの硬貨や紙幣は「現行の2代前」までのデザインのものは普通に通用します、ただし、「旧1ポンド硬貨」のような「回収対象」とされているものでも「イギリスの銀行」へ持って行けば現行の「バイメタル1ポンド硬貨」へ交換してもらえますし、「デシマル(100進法)施行前の古い旧制度硬貨や紙幣」でもない限り「銀行での交換対応」となります。「現行より2代以上前の硬貨や紙幣」は「銀行へ送付して現行のものが送り返されるのを待つ」というのが基本ですね。
「硬貨」の場合は英国の「ロイヤル・ソブリン鋳造・発行」ですが、紙幣はほとんどの場合「イングランド銀行」印刷・発行です。
では「スコットランド」や「北アイルランド」で発行された「ポンド紙幣や硬貨」などは基本的には「イギリスのスターリング・ポンド」として使えますが、それぞれの地域を出てイングランドやウェールズなどで使えるか?といえば各種ATMでも使えないものもあれば、街中の商店で使用を断られる場合もあります。難しいものです。
「銀行で交換してしまう」のも手ですね。
では「イギリスの海外領土などでスターリング・ポンドと等価の価値のポンド・ペンスの紙幣や硬貨」の場合ですが、「英王室直属領」の「ジャージー島」「ガーンジー島」「マン島」や「イギリスの海外領土」の「アセンション島」や「ジブラルタル」などの通貨が「イギリスのスターリング・ポンドと等価の現地ポンド」になります。
それぞれの地域で発行され、しようされています。イギリスのスターリング・ポンドも併用されている場合も多いです。
しかしながら、これらの地域の通貨は「イギリスのスターリング・ポンドと等価」ではあっても「同じもの」ではありません。イギリスのスターリング・ポンドに交換するためには「現地の銀行で両替」が必要になります。価値は等価なので、両替手数料などが掛かることがある以外対等な価値は担保されています。
イギリスの「旧ポンド時代(12進法20進法併用時代)」のコインや紙幣を使えるお金に替えたい場合はもはや古銭商か自分でフリマなどで売るしかないですね。
(私は旧ポンド時代のコインを集めてますが)
1971年に始まった今の現行のポンド・ペンス制度のコインも初期のコインで「NEW PENCE」と記載されていた時代のコインはほとんどが現在は使えません。またそれを更新した初期の「TWO PENCE」などと額面の「価値」を数字で書くようになったものですら現在では旧硬貨です。
手持ちでもしイギリスのコインや紙幣をお持ちの方で「使用する予定」がある方はいろいろ注意が必要ですね。
私は古い硬貨や紙幣を見る方が好きですが。