イギリスの古銭が好きでよく集めてたりしてますが、よく聞かれるのは
「クラウンっていくら?」なんです。
ここでは大昔は置いといて、「ジョージⅥ世」以降の「クラウン貨」の価値について書いていきます。
◯1971年以前と以降では単位そのものが異なる。
1971年以前は240ペンス=20シリング=1ポンドでイギリスの通貨は運用されていましたが、1971年以降は100進法が導入されたため
100ペンス=1ポンドとなっています。
交換レートは1シリング=5新ペンスでした。
◯基本的に1971年以前の大昔のものではない「クラウン貨」は「5シリング(60ペンス)」の価値がありました(額面価値)。
◯1971年以降1989年くらいまでは新ペンスの「25ペンス」が「クラウン貨」の価値でした(額面価値)。
◯1990年以降は「5ポンド」が「クラウン貨」の価値(額面価値)となりました。
他、「クラウン貨」は「銀貨」と「白銅貨」の場合があり、重さが異なります。
「銀貨」の場合は約28.28グラムほどの重さがあり、「白銅貨」の場合は約28.10グラム前後くらいの重さになります。
◯額面価値もありますが、その硬貨を鋳造するのに使用された金属によって価値は大きく変わります。
「白銅」<「銀」みたいな感じです。
◯「白銅」は「銅」と「ニッケル」などの合金ですが、「白銅貨」でも「通常貨」と贈答用などで高度に表面研磨処理された「プルーフ貨」かでも価値が変わり「プルーフ貨」の方が価値が上がります。
これは銀貨の場合でも同じです。
あとは傷や汚れなどによる価値の減額もありますね。
お金としての価値は「25ペンス」のものも「5ポンド」のものもそのまま通用する記念貨幣として発行されていますので、そのままです。(旧5シリングのものは貨幣価値は消滅しています)
◎まとめ、「クラウン貨」の額面価値は
◯1971年以前は旧ポンド制の「5シリング(60ペンス)」。
◯1971年以降の新ポンド制では1989年くらいまでは「25ペンス」。
◯1990年以降は「5ポンド」。
である。
また、「硬貨」の「材質」や「仕上げ方」により「クラウン貨」そのものの価値は変わる。
「傷」や「汚れ」などにより価値の減額もある。
◯「お金」としての価値は「25ペンス」「5ポンド」どちらも記念貨幣としてその額面通りの価値がありますが旧ポンド時代の「5シリング」などは貨幣価値は消滅しています。