徐々に成長をみせてくれるいっちゃん。

しかし、2ヶ月が経つ直前、またしてもCRPがあがり、検査の結果、血中に菌が見つかりました。

このときの診断は "菌血症" ですが、たぶん前回ほどはCRPの値が上がらなかったからかなと思います。

なお、培養して検出された菌はMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)でした。皮膚の常在菌(黄色ブドウ球菌)が耐性を持ってしまったものですね。人工肛門(ストマ)や点滴で、体外に血管等がさらされている状態なので皮膚の菌が侵入しやすいのです。今後も感染症発症のリスクが高い状態が続きます。


抗生物質を投与したので、CRPの値は本来は0近くまで下がるはずなのですが、下がりきらず、2週間後3回目の感染症を起こしました。

幸いなことに3回とも大事には至らず、抗生物質がよく効き1週間くらいで通常の状態に戻ったのはよかったです。


また、この3回目の感染症のあと呼吸状態が改善され生後3ヶ月を迎える頃にハイフローに変更できました。

主治医曰く、「何かしらのきっかけ(今回は感染症)で、症状か改善される子を何度もみたことがあります」とのことでした。

よく頑張ってくれましたキラキラ



この時期、ルセンティスによる未熟児網膜症の治療をしました。

先生は「23週で産まれてからよく頑張って持ち堪えた」とおっしゃってくれましたニコニコ

治療しなくてよいのがベストですが、ベターなところまでは持ち堪えてくれたのかな。



あわせて、この時期は長く続けている点滴により、徐々に肝臓の数値が悪化しはじめました。


いっちゃんはほとんど小腸が使えていない状態、所謂  "短腸症候群" のため、身体の成長に必要な栄養のほとんどを点滴に頼っており、特に「脂肪分」の投与は徐々に肝臓を悪くしてしまう原因でした。


脂肪分はもちろん必要なのですが、長く続くと肝臓に回復ができないほどのダメージが溜まってしまいます。

このまま悪化すると肝硬変等の重篤な疾患に繋がってしまいます。


先生方が様々な方法と、海外から取り寄せた脂肪製剤(オメガベン)を使い、なんとか悪化を食い止めてくださいました。

現在は点滴も外れて、肝臓の数値も改善して肝硬変の心配はなくなりました。




初めてハイフローになったいっちゃん