1.仏教
仏教には、次の二つの意味があります。
①仏(釈迦)の教え
②仏になるための教え
煩悩による迷いの多い世界・穢土(此岸)から清らかな真理の世界・浄土(彼岸)の境地に渡り、幸せになるためには、大乗仏教は、六波羅蜜の実行を勧めています。
また、因果の道理でいう、因、縁、果の中で縁(間接原因)を良くして良い結果をもたらす為にも六波羅蜜は効果的とされています。六波羅蜜は、別名六度万行(諸善)ともいわれていますが、釈迦がたくさんの善業の中で凡夫(一般人)のために6つに絞ったものとされています。


2.六波羅蜜
①布施波羅蜜(親切)
見返りを求めない布施を言い、無財の七施、財施、法施があります。
②持戒波羅蜜(言行一致) 
「嘘をつかない」というように法律的に罰せられるものではないが、仏との約束を守ることを言い、たとえ守れなくても反省の機会になるので、破戒は無戒に勝るといわれています。
③忍辱波羅蜜(忍耐)
人は、生きていくために、例えば不殺生戒など守れず、他の生物に迷惑をかけているほか、知らず知らずのうちに他の人に迷惑をかけている。だとすると、私たち自身も他人から受ける迷惑を我慢しなければならない。そして、お互いに妥協しあって生きていかねばならない。これが忍辱です。
④精進波羅蜜(努力)
真実の道をたゆまず実践することであり、仏教でいう努力は中道で、極端に頑張りすぎず、かといって怠けずを説いています。
⑤禅定波羅蜜(反省)
精神統一であり、一般的には座禅ですが、写経や念仏でも良いとされています。
⑥智慧波羅蜜(修養)
ここでいう智慧は、知識とは全く異なり、煩悩から離れて、「空」の立場に立つて、事物をありのままに眺めることのできる智慧です。この習得は仏教の目的でもあります。


3.六波羅蜜の特徴

六波羅蜜の実践は、すべてを実践しなければならないというものではなく、1つでも実践すれば効果が出てくるとされていますので、自分にとって実行しやすいものからぜひ取り組んでいただきたいと思います。 (代表社員北村喜久則)

 

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