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「社会貢献でメシを食う」の書評

米倉誠一郎 監修 竹井善昭 著  ダイヤモンド社 刊 1600円

副題 だから、僕らはプロフェッショナルをめざす

なかなか魅力的なタイトルの本である。売れそうなネーミングのセンスがある。総評としては、ソーシャル・ビジネスやベンチャーに興味をもった若い人向きだといえる。☆数的には、☆4.5というところ。


米倉誠一郎氏が「なぜいま、ソーシャル・イノベーションなのか」との序文を寄せている。著者の竹井善昭氏は、良く知らなかった人だが、紹介文を読むと57年生まれ、50歳を迎えたときに社会貢献活動に目覚め、現在は「ソーシャルプランニング」代表とある。


NPOで働くこと、社会貢献って現在の世の中ではどんなことなのか、などなど若い人向きの総合的入門書としては、良くできた本である。


事実認識にしても、大きな違和感はない。だが、著者のいう、CSR3.0というのはいまいちピンとこない。CSR1.0が慈善、CSR2.0が本業を通じたCSR、CSR3.0は本業との統合と説く。


P166には、「社会貢献したほうが企業は儲かる」の概念がCSR3.0という。さらにCSRは企業の中核になり、経営戦略そのものになるので、義務を伴ったCSRのR(Responsibility)が消えて、CSになるというのが著者の予言・意見であるが私には、正直、ピンとこなかった。

                                         (以上)


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