変容する未来と大いなる助走 【2022年冬至の星読み】 | 星の道

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こんにちは。ろぜ太です。
今年は結構暖かいなーと思っていたんですが、最近は朝晩がめっきりと寒くなりましたね。
体調を崩されないよう、皆さまもどうぞ暖かくしてお過ごしになってくださいませ。

少し遅くなってしまいましたが、今回は2022年冬至の星読み更新になります。
(途中になってる比叡山参拝記事はまた次回に…)
ホロはいつもの「アストロ・コム」ではなく「さくっとホロスコープ」で作成しました。






※「さくっとホロスコープ」の仕様上、小惑星とドラゴンヘッドがこの図には記載されていませんが、小惑星セレスが天秤座1度、ドラゴンヘッドが牡牛座13度にあると思ってくださいませ


まず、今回のホロで目につくところを挙げていくと

・1ハウス太陽6ハウス天王星135度の直線を底辺とした1ハウス太陽3ハウス木星90度、3ハウス木星5ハウス天王星45度で構成される三角形
・12ハウス月と6ハウス火星の180度
・アセンダント山羊座1度太陽を頂点とした9ハウス天秤座1度セレス、3ハウス牡羊座1度木星のTスクエア
・しかもTスクエアの感受点がみなクリティカルディグリー
・ドラゴンヘッド(牡牛座13度)に天王星合
・1ハウス7ハウスのインターセプト
・土星太陽のセプタイル

です。


このホロスコープには冬至以降に気を付けておいた方がいい注意事項も、そして今の時期だからこそ伸ばしていったほうがいいスキルや資質のこともちゃんと示されているな、と思います。

個人的には今回のホロは前回(11月8日の皆既月食・天王食のホロ)で浮かび上がった「予想もしない未来の変化」についての延長線上にあるように私には見えました。

「未来が予想外に激しく変化するとして、では変化する社会に個人はどう適応していくのか?」ということがテーマな気がする。

どうしても変化、改革が主題になるんですよね。
そしてこの流れは一過性のものではなく、水瓶座冥王星の時代(2024年以降)にはさらに激化するのだろうなと思ってます。
今はその前哨戦なんだろうな…。



そして以下が今回のホロの星読み記事



まず目が行くのは冬至の太陽が入った三角形のアスペクトが2つ。
太陽天王星135度・太陽木星90度・木星天王星45度のアスペクトと、太陽セレス90度・太陽木星90度・木星セレス180度のTスクエア。
太陽はASE合(日の出時刻で作ったホロだから当たり前ですけど)でライジングであり、そしてTスクエアの頂点でもあります。

太陽のいる山羊座1度は社会や集団の中で役割を見つけ、目的を実現することで成長する山羊座の本質をあらわす。
その太陽山羊座1度に木星牡羊座1度、セレス天秤座1度がスクエア。
牡羊座1度は「全くの新たな試み」「環境への未適応」をあらわし、天秤座1度は「集団性の中での自己の確立」。

牡羊座にある木星は1度という事もあり、自分を取り巻く周囲(社会)の反応が正確に把握できない。
この木星は海王星と合で「見通しの甘さ」も出ているので、3ハウスの「他者との交流から社会的に役立つ知識を持つ」という象意が逆回転する。

天秤座1度のセレスは自分の中の未発達な意識や才能、長期的に取り組むものをあらわす。

これが太陽とスクエアなので目的が明確化されない、となる。
山羊座1度で掲げるべき「己の中の大きな目標」を容易に明確化が出来ない焦りのようなものをこのTスクエアからは感じてしまう。

そしてそれには今の時代ならではの事情があるのでは、とも思います。
私が思うにこの「自分の目標を明確化することの困難さ」の原因は、多くの人が予測もつかないくらい周囲(社会情勢や環境)がこれから激変するからなのではないだろうか、と。


先月に起った皆既月食・天王星食は「未来」をあらわす11ハウスで起こったんですが、天王星の作用で未来が従来の予測では見通せなくなってしまった結果として、個としての自分の未来の見通しも立てづらくなってしまう。
社会での役割を見つけて成長する山羊座太陽にとっては、これがかなり厳しい。


じわじわ好転するとか、じわじわと悪化するという変化であれば予測はまだ立てやすいんだけど、天王星の起こす変化は中断・切断としてあらわれることが多いことからもわかるように、「ある日突然」みたいなタイミングで出ることが多い。
(人間関係だとある日ぷっつりと縁が切れてしまった、とかね)
この辺りは太陽天王星135度のアスペクトからも見て取れます。

そして太陽木星スクエアは目的にたどり着くまでに紆余曲折があることも示しているので、太陽が関わるアスペクトはなんだかんだと似たような示唆が多いな、という印象です。


太陽頂点のTスクエアに話を戻すと、構成する惑星の一つが小惑星とはいえ、ポイントが全てクリティカルディグリーで構成されているので、かなり威力はあると思ってます。なんせ頂点太陽だし。

自分が立つ土台となっている組織、あるいは社会が安定せずに予期せぬタイミングで劇的に変化する。
この情勢の見えなささに個人の精神が揺れ動いて負荷がかかってしまう(月火星180度アスペクト)。

なんというか、自分が属する社会や外界に対して苛立ちやすくなったり、不穏な感情に陥りやすい配置に思えます。
外から圧がかかるとどうしてもストレスを感じてしまうものなのですが(射手座の月なので余計にそういうのが嫌に感じると思う)、こういう時はいったん外部との接点を切り離して一人で過ごす時間を作り、自分にとって心地いい穏やかな時間を過ごして心を鎮めるのがいいんじゃないのかなと思います。
 

要はできるだけ他責の思念に振り回されない、というのがポイントですね。
誰かを責めないという事は、巡り巡って自分の心を護ることになるので。


ドラゴンヘッドは4ハウスの牡牛13度(天王星は16度)「ポーターが重い荷物を運んでいる」。
4ハウスなので住環境、衣食住などの生活の基盤となるものの突発的、革新的な変化。
従来のままではいられないので、それに個人としても国家としても適応することの大変さ。
1ハウスに入っている惑星がみな抑制の強い星座にあり(山羊座)、しかも冥王星も1ハウスに入っているので個人としても我慢や自制を強いられる。

 

「社会のために己が我慢しなくちゃいけない」と、なんとなく強制されているように感じてしまう情勢になるかもですね。
今出ている増税の話とかもそうだけど、多分もっとそういう話が出てくる。 社会基盤が変わるので、参加している個人も負担を負わなくてはならなくなる。
 

例えば最近物騒な事件が近所で起こるようになってきたな…と不安になったら、個人で出来る上位の対策としてはセキュリティのしっかりしたマンション(高額)に住むとか、戸建てならセコムに加入する、とかになりますよね。

こういうのは安全に暮らしたいという目的に対しての相応の代償(お金)を外部に支払うということなんですけど、この牡牛13度はそういう意味合いのサビアンです。
環境に望むものに見合う対価を支払う。


 


では、視点を変えて「ある日突然劇的に変化するような、情勢の見えない混沌とした世界に参加することによって個人が得られるもの」とは何なのか?という事を考えます。



この冬至のホロを見る限り、それは「現実的な実務能力」なのではないのかなと私は思いました。

地に足の着いた金銭感覚というか。
土星天王星スクエアがあるので全体的な景気は悪くなるけれと、土星は個人天体とは軒並み吉角なのが興味深い。

・月土星72度 実務能力の向上(しかし心が狭くなる)
・水星金星0度 工夫する能力
・金星土星36度 堅実な金銭能力の育成

などの現実的なスキル向上をしめすアスペクトが幾つも並んでいます。
そしてこの吉角のアスペクトにおいても狭量さなどが副産物として出てくるので、いささか注意が必要でもあります。

ホロには土星天王星90度や木星海王星0度という景気の悪さをあらわすアスペクトもあるので、全体的な情勢は混沌としている中でいかに個人の持つ資質(処理・実務能力)を磨いていくか、ということが冬至以降の課題となっていくのではないでしょうか。


そしてもう一つの課題である「社会との同調が難しくなるがゆえの自己実現の困難さ」について。

これはですね、まずは自分の実務処理能力をあげて、目の前の事態(現実)に対処がしっかりと出来るようになってからじっくりと取り組む方が良い、という感じになるのではないかなと。

変化する社会と向き合って自分の人生の目標をしっかりと再構築し、組みなおす。
太陽土星セプタイルなのでいいタイミングになると思います。
叶えるのに時間がかかるような、かなり大きな目標でもいいですね。土星が絡むと吉でも凶でもどちらにしても時間がかかるので。
1ハウス7ハウスがインターセプターになっているので、時が経つにつれて「自分はどうなりたいのか?」ということの指針が内部で徐々に形成されていくような、冬至以降はそんな期間になりそう。





もうすぐ新年ということもあるし、そういう意味でも新たな目標を立てるにはいい時期なのではないでしょうか。



そんな感じの冬至の星読みでした。