美濃国一宮 南宮大社 (岐阜) | 星の道

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神社巡りの記事ばかりです。

前回の記事の続きとなります。
真禅院前から巡回バスに乗って、美濃国一宮である南宮大社へとやってまいりました。

 

(※前回記事はこちらになります)

 

 


こちらに着いた頃には空に雲がかなり多くなってて、風も結構強めに吹いてました。
そんなわけで撮った写真も全体的に暗めになってます。
 


端っこにちょこっとだけ映ってますが、立派な楼門の前にはこれまた立派な造りの太鼓橋がありました。
(通行は出来ません)
 
 
色とりどりの花手水。
秋頃だったので菊花が多めだった気がする…。
 

手水舎で手を清め、楼門からまっすぐに進むと高舞殿があり、その奥には拝殿と本殿が見えます。
 

こちらが拝殿前で撮った写真。
奥に見える本殿に向かってご挨拶をさせていただきました。

写真の神前幕を見ても伝わるかもですが、当日は本殿のほうからこちら側に向けて風が強く吹いてました。
神前に立つ人をこちらの神様が風を使って祓ってくださってるんだろうな、という感覚が自然に胸の中に湧きます。

というのも、手を合わしてる途中から不思議と風がパタッと止んだんですよね。
もうお祓いがすんだので風を止めたんじゃないかな、とその時に感じました。
 

拝殿を横側から撮った写真がこちら。
廻廊から本殿両横に鎮座する南大神社、高山社、樹下社、隼人社を参拝できるようになってます。

この高山社は南宮山山頂にある高山神社(奥の宮)から大社内に勧請されたお社なんでしょうか…?
ご祭神は木花開耶姫命・瓊瓊杵尊の二柱です。
 

境内で参拝した後は南門から一旦外に出て、南雲山に続く参道を進みます。
参道沿いに幾つものお社があり、そちらにもご挨拶をさせていただきました。

上の写真は「瓦塚」とよばれる建築物。
社殿で使われていた瓦を供養する為に作られたものだそうです。
お寺にある三重塔に似た造りといい、「供養」のために作られたことといい、仏教の思想感のようなものが神社のあちこちに色濃く残っている気がしました。
(明治までは真禅院の仏像も南宮大社で祀られていたんですし、当然と言えば当然なのかもですけど)
 

ご祭神が金属の神様ということもあってか、こういった鉄製の三重塔もありました。
 

下から2段目の正面にある彫像のアップ。
片足を上げているから蔵王権現かな…?一番下の段にはたしか多聞天があった気がしたので、多分ですが四天王が彫像されているのではないでしょうか。
「お寺にある」と言われたら信じてしまいそうなくらい仏教(というか修験道)の色合いが強い塔だと思います。
 


「聖武天皇大仏建立勅願所」と刻まれた石碑。
聖務天皇が大仏建立を願ってこちらの神社の霊泉を汲んだという謂れがあるそうです。
 

多分これがそれなんじゃないのかなーと思われた水がこちら。
正式には「聖武天皇行幸曳常泉」と言うらしく、説明によると神仙界の霊気を常に引寄せる泉で、引常明神とも呼ばれてます。

かなり小さなサイズだったので、大量に汲むというようなものではなかったのかもですね。
それとも昔はもっと大きかったのかしら…。
 

こちらが引常明神(トヨタマヒコ)がご祭神の湖千海神社。
ど真ん前には小さな磐座がありました。
大仏の建立を願って霊泉を汲んだという謂れの通りなら、かなり古くから祀られてきたお社です。
 
 
参道沿いには幾つものお社があって、正直もう記憶がかなりおぼろげです…。
こちらはどのお社だったっけな…。

強いご眷属が居たりするお社だと、周囲の木がいびつな形になってたりすることがままあります。
こちらもお社近くの木にくぼみがあったり、真横にある木がグネグネしてたりして妙に気になりました。
(その割にどのお社だったのかはもう綺麗に忘れてるっていうね…)



そんな感じで参道沿いのお社に手を合わせつつ奥へと歩いていくと、百連鳥居が見えました。
その前で正装で参拝されてる親子連れの方(たぶん七五三)が数組ほど居て、皆で楽しそうに話しながら写真を撮ってられた。
 
「まあインスタ映えしそうだし写真は撮るよね…」と思いつつしばらく待ってたんですが、参道前から退く気配が一向に無かったので、これはもしやお稲荷さんが今日は別にいいよと言う的なアレなのかなと思い、そのまま参拝せずに帰ってきました。

話せばそこを通してもらえるとは思ったんだけど、子供のお祝いで楽しそうにしてるところに水を差すのもさすがに気が引けますしね…。
(というわけで、親子連れの方々が映ってしまいそうだったので百連鳥居は撮ってません)

また今度、南宮大社に参拝に行った時には参拝しようと思います。
 
 



南宮大社奥宮の本地仏がおられる真禅院と、南宮大社の両社をこんな感じで参拝してきました。
真禅院でお経の本をくださったのはご住職ですが、こちらのご本尊から、そしてひいてはこちらの大社から「これからも頑張りなさい」という意味で頂いたものだと思って大事にしようと思います。


風の強い神社は大きな力を持つ神社だと思ってます。
本殿や神体山からこちらに向けて吹く強い風は、ただの強い風ではなくて祓いの力の強さを感じるので。

熱田神宮も数回ほど行ってますけど、毎回本殿から強い風がびゅうびゅう吹いてきます。
あそこは天気がよくても悪くても関係なくいつでも風が強いのが凄い。いつ行っても凄い風が本殿から参拝者に向かって吹いてるんだけど、あれ、神剣から出てる風だろうと私は思ってます。


そしてそれとはまた違う理由で風の強い神社やご神体山があって、そちらは境内に祀る稲荷社のご眷属が強いというか、元気なところじゃないのかなと。
毎回ではないけれど、そちらのご眷属のご機嫌がいい時なんかに境内に凄く強い風が吹いてることが多い気がしませんか?

私はこれを建部大社の武富稲荷神社で感じたことがあります。
結構前に参拝に行った時のことなんですが、武富稲荷神社からすっごい風が吹いてて、風に舞った落ち葉の群れみたいなのが稲荷社の鳥居を抜けて神社の境内をすごい勢いで飛び回ってました。

その様子が私には「ご眷属(狐)が神社の境内を嬉しそうに走り回ってる」ように見えた。
葉っぱがバラバラに飛んでるんじゃなくて、落ち葉でできた実体みたいになって境内を動いてたんです。まるで犬か何かが走り回ってるみたいに。
「今日はお稲荷さん元気がいいなー。なんかいいことあったのかしら」と微笑ましく見てたんだけど、もしかしたらあれも歓迎のサインだったのかもしれませんね。

「稲荷社のご眷属が元気が良いところは境内に吹く風も強い」と感じたのは奈良のとある山にある神社もそうで、そこは体が宙に浮きそうなくらいの、ちょっと怖さを感じるくらいの風の強さでした。
そちらはご祭神も山の神様なので、山に吹く風くらいそりゃなんぼでも強く出来そうなんですが、自分の感覚ではその時の風は神社の神様由来ではなく、お山を駆け巡ってるご眷属が巻き起こした風だろうなという印象でした。
「嬉しいときはお山の中を走り回ってるんだなー、それにしても強いご眷属だなー」と、その時も思ってた記憶があります。



話がそれましたが「稲荷社のご眷属が元気いっぱいな神社も風が凄い」という印象があるので、百連鳥居の先にある南宮大社の稲荷社も結構なご霊験のあるところなのではないかな…?という気がします。


ただ、参拝出来てないのでこれはあくまでも推測です。
今度参拝に行った時に確かめられるといいんだけどな…。