未来からの道標 皆既月食のホロスコープ | 星の道

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11月8日は皆既月食でしたが、ご覧になられましたでしょうか。

私は見ました。空に雲もあったけど、それでも月食の様子は結構がっつりと見れた方だと思います。

さて、ざっとですが久々に皆既月食の星読みを。
こちらが皆既食最大時(19:59)のホロスコープですが、

chart1


…いやー、すっごい特徴的なホロスコープですね。
皆既月食なのでこのホロの影響が今後半年から数年ぐらい続くのか…。
そうか…うーん…。


実は月食当日、自分のツイ垢のほうに月食の星読みを連投していて、今回のブログ記事はそれをもうちょいまとめて書き直そうかなと思っていたんですが、今見返してみたら改めてまとめる程の文章の量もなかったので、足りてない部分をすこし加筆してこちらに載せようと思います。

 

●月食図の説明
覚え書き。皆既日食のホロ。
5ハウス太陽水星カジミで、金星含めてドラゴンテイルに合。11ハウスでは月天王星がドラゴンヘッドに合。

度数は太陽蠍17度、水星蠍16度、金星蠍21度デトリメント(障害)でコンバスタ。ドラゴンテイルは蠍14度。
11ハウスには月牡牛16度天王星牡牛17度。ドラゴンヘッドは牡牛14度。

 

●5ハウスと11ハウスの特徴

太陽と月がいる5ハウス11ハウスがインターセプト。
インターセプトが示しているのは未来への計画や人生設計の断念など。現実の事象に振り回されて未来を決めあぐねる、など。なので予定は早めに立てていくべきだが8ハウス土星スクエアが絡んでくるので鈍足になりがち。

無意識をあらわす月と変革をあらわす天王星が未来(11ハウス)にある。
未来を変革するための容易ではない道のり。

●太陽と月についての概略

太陽のサビアンは「内側から変革する力が解放される」ことを示す。
月(無意識)は未来からの智慧(天王星)を受け取り太陽と連動する。月のサビアンは牡牛17度「剣とたいまつの象徴的な戦い」。
終わることのない交流があり、休むことのない、自分の本当の生き方を問いつづける聖なる戦い。


長い戦いが始まる。


●5ハウス、11ハウスの惑星について

5ハウス太陽の左右に居る対称的なカジミ水星コンバスト金星。
水星は太陽の心臓と言われる重要な位置にあり、太陽によって水星は強化されている。
水星のサビアンは蠍16度「破顔一笑する少女」。
外界のさまざまな対象に心を開くことによって、さまざまな可能性が予想外に活発に展開される、という象意。

そしてそのことによって、人から可能性がもたらされる暗示。


受容するのはオポジション(11ハウス)にある月と天王星。
無意識(月)からやってくる可能性は未来を変革させる大きな鍵となる。11ハウスにある月(無意識)は良くも悪くも飛躍的な未来への可能性を太陽に引っ張ってくる。
ヘッドの位置が11ハウスなのも同じような意味合いを持つ。

 

月と天王星はともに「個性: 新しい個性を確立するための哲学的な戦いの場所」にいる。
月は牡牛16度で「個性の確立の出発点」に居て、自分の根本的な存在の原点に戻る働きをする。
精神の純化を促す作用があるので、なにがしかの問題が起きたとしてもそれはあくまでも純化の過程なのだという自覚を持つ。

「なんでこんな目に」と悲観するのではなく、「自分の身に起こるべくして起こったとしたのなら、その原因の発端は己の中のどこに?」と、出来るだけ冷静に思考する。
 

己の魂にとって不要なものをそぎ落として自分を純化させる。
月と合になってる天王星の度数は牡牛17度。牡牛座17度のサビアンは「剣とたいまつの象徴的な戦い」。自覚した魂は、自分に合った方法で戦う準備をする。
剣とたいまつは新旧の武器であり、新旧の価値観であるともいえる。

 

17度のサビアンの象意は最初に書いた通り「終わることのない交流があり、休むことのない、自分の本当の生き方を問いつづける聖なる戦いがある」というもの。
未来をあらわすハウスにある天王星は自己(個人)にも社会にも等しく変革を促し、要らなくなった古いものを捨てさせようとする。
なので色々と変化が起こりやすい時期になると思う。



『新しい価値観によって不必要なものを削ぎ落して精神を純化させる宇宙的な働きが月(無意識)から太陽(自意識)に流れ込んでくる』

ではこの削ぎ落すもの、とは一体何なのか。
ホロスコープを見ている限り、そのヒントになるものは太陽の隣にいるコンバスタでデトリメントな蠍21度金星じゃないかと私は思う。
傷だらけなので、深刻な感情や痛みを伴う記憶や事象が削ぎ落し(清算)の際にに表面に噴き出してくるように見える。


 

金星のサビアンは蠍座21度にあり、その区分は「反逆:荒々しい衝動をどう処理するか」というもの。
この金星も月とオポジションであり、かつ牡牛17度の天王星ともオポなのでかなり反骨心、反抗心が煽られる。 己に対する自問自答の時期でもあるが、感情的にダメージを受けやすい時期でもあるともとれる。

 


 

太陽は蠍座17度で「受容」のゾーンにあって、17度のサビアンは「自分の内面に対する受容性」を示す。
昏いもの醜いものを含めた自分を許すことで可能性が開く、という象意。内部に澱む昏いもの醜いものに振り回されず、そして否定もせずにただ受容する。その苦しみを伴う受容の先に劇的な未来の変化がある。
蠍座17度の「内的な通路を通じての超越的な力への自我の明け渡し」というサビアン解説は、この月食図のホロだと太陽のオポジションにある月天王星合のことなのだろうと私は思う。


 

カジミの水星は蠍16度で太陽と同じく受容のゾーン。サビアンシンボルは「破顔一笑する少女」。
受容的な姿勢で取り組むことで様々な可能性が展開される、とある。

大事なことは「知的な偏見を取り去る」こと。
オポに居る天王星も差別や偏見を嫌う(水瓶の支配星なので)。 つまり知性によって偏見を取り払い、心の受容をフルに拡大することが大事。今までの知識や常識的な概念ががらっと変わるような事象が起きる。
世界的な事象だが、日本もそうなる。今までとは違う社会基盤になる。
(個人的な見立てでは法制度を含む国防関係の基盤がかなり変わると思う)
 




そんな感じです。

「痛みを伴う改革」というフレーズを聞いたことがありますが、月食ホロの5ハウス11ハウスから受ける印象もその感覚に近い。
個人の話で言えば、知らず知らずのうちに身についた己の中にある偏見や差別はまず自覚するのも相当しんどいし、血肉になっているそれを取っ払うこともストレスフルなんですよね、感情的に。
金星が傷だらけなのもその関係もあるんだろうなあ…。

今のままではダメなんだけど、変化にはかなりきつめの心の痛みが伴う。
これは個人でも社会(日本)でも同じことだと思います。

簡単にはいかないことは5ハウス11ハウスにTスクエアをかけている8ハウス土星からも見て取れて、しばらくは世界規模で荒々しい衝動が吹き荒れるうような状況になるのではないのでしょうか。
暴風のような昏く重い感情にとらわれず巻き込まれず、無意識の月を通って天の叡智(天王星)を降ろすことに集中することに5ハウスの水星は使うといいです。

魂の奥底にある聖なる智慧(天王星)を無意識から現世に降ろすために、水星はここまで太陽に強化されているんじゃないのかなと思ってます。

何故ならハイアーオクターブの天王星の叡智を受け止めるのは同じく知を司る水星だから。ホロを見ている限り、天は困難な状況に立ち向かうための援助もきっちり私たちに与えてるように見えます。


 

『目の前の事象や感情に振り回されるよりも「どう生きるべきか」という哲学的な知性的視点で生きる』

月食のホロを見る限り、これが正しい道標に私には見えます。
ただこれは、口で言うのは容易いけども実行するのは大変というか、理想を現実化するのには結構な時間がかかるとは思います。土星も絡んでるし。

でも今すぐ始めないと間に合わない…みたいな、そういう焦慮もホロを見てて何故か感じてしまうので(何に間に合わないんだろ?とは自分でも思う。もう少し時間が経てばわかると思うけどまあ、私の予感です…)出来るだけ早めに意識しておくといいかもしれませんね…。