黒点500個時代に突き進む中で、長く続いた悪の時代は「おそらく最も悪い状態」で終焉を迎える | へっぴりごし

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つれづれなるままに・・・

井戸端談義のネタにでも

誤字脱字が多いのは、年のせいにします。w

【InDeep】記事より↓↓

 

 

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黒点500個時代の再来はあるか?

あまり本題と関係のないことなのですが、「今年は比較的大きめの太陽フレアが多いよなあ」などとは、ずっと思っていたのですけれど、実際にとても多いことを知りました。

 

こちらの BDW にもグラフを載せていますが、1997年から現在までの「 X フレア」の発生回数を、元 USGS (アメリカ地質調査所)の方がまとめていまして、今はまだ 8月だというのに、

「 2024年は、過去 27年で最も Xフレアの回数が多い」

ことを知りました。以下のグラフです。

 

1997年から2024年のXクラスの太陽フレアの発生回数(2024年が36回で最多)

thebigwobble.org

 

これまでは、2001年の年間の Xフレア回数が 34回というのが 21世紀で最多だったのですが、今年は、すでに 36回と、2001年の数を超えています。

 

前回のイギリスに関しての記事でも、太陽のことに少しふれましたけれど、「そりゃまあ、世も荒れるわなあ」と思うところです。

 

しかも、これでもまだ、現在は、完全な太陽活動の極大期(最も平均の黒点数が多くなる時期)には到達していないとみられ、今後さらに活発になる可能性が高いです。

 

X フレアだけではなく、「黒点数そのもの」も非常に多いです。

先週は、全太陽黒点数が「 300を超える日」というのもありました。

 


spaceweather.com

 

その後、最大で 382個の黒点が観測された日もありましたけれど、「これって、どのくらいのレベルなんだろう」と思っていたのですが、先ほどの元 USGS の方によると、300を超える黒点数というのは「 1日の黒点数としては、今世紀最大」だそうです

 

この方は、以下のように興味深いことを書かれていました。


 

元USGSの方のブログより

…上でご覧のとおり、2024 年は記録的な X クラスのフレアの年になるだろう。太陽黒点数も非常に高く、今年の最終的な実際の値はまだ予測はつかないが、近年よりもはるかに高くなることは確実だ。

 

ここで非常に興味深いのは、太陽活動周期 25 (サイクル25)の最も活動が大きな年になると予想されているのは 2024年ではなく 2025年だということだ。

 

私たちは未知の領域に向かっている可能性がある。

 

このような太陽黒点の数が最後に測定されたのは 1957年、つまり宇宙開発競争が始まった年だった。偶然にも、NASA は、このことが起こったまさにその年に太陽活動と世界の気温に何が起こったかを示すグラフを記録した。その結果は興味深いものだ。

 

 

太陽黒点活動が前回これほどの規模に達して以来、世界の気温は突然上昇し、昨年は史上最も暑い年となり、今年はこれまでのところさらに暑い。今後何が起こるのだろうか。

 

1957年に何が起こったのか。

 

1957年のクリスマスイブとクリスマス、それはソ連のスプートニク 1号打ち上げからわずか 2か月後、天からの素晴らしい兆候が起こった。

 

それはまた、人類史上かつて見られたことのないものだった。ベルギー王立天文台と他の科学観測者によると、1957年のクリスマスイブとクリスマスの 48時間で、私たちの太陽は突然爆発し、記録破りの 503個の太陽黒点が発生したのだ

 

この 1日あたり 503個の太陽黒点の記録は、科学者や専門家たちを驚かせた。これは前例のない数の太陽黒点だった

 

この太陽の暴走は当時の科学界を怖がらせ、その結果、アイゼンハワー大統領は詳細を調べるために 1958年7月にアメリカ航空宇宙局(NASA)の開設を承認した。

 

しかし、このクリスマスの大爆発が起こる前の 1957年全体で、すでに記録的な数の太陽黒点が発生していた。

thebigwobble.org


 

ここまでです。

 

上のグラフで興味深いのは、1957年を起点として地球の気温が上昇しているのはいいとして、黄色いラインのほうは、太陽の輝度(あるいは 放射束密度 / irradiance)なんですよね。

1957年を境に輝度は、むしろ下がっているように見えます

 

「ふーむ」とか唸りながら、このグラフなどを見ていたのですが、しかし、1957年に「 1日に 500個の黒点が出ていたときがあった」ことを初めて知りました。

そして、ふと思うことは、

「今、そこに向かっているのかもしれないなあ」

ということでした。

 

つまり、黒点 500個時代にカムバック、と。

 

この元 USGS の方のブログ記事はこの後、「今後、地震が増えるかもしれない」という、やや異なる方向に向かいますので、それは割愛しますが、ただ、大きな太陽フレアの「多発」と大地震の関係は確かにあります。

 

以下の記事には、2020年のネイチャー誌に掲載された「太陽フレアは大地震を確実に誘発する」という論文の内容をご紹介しています。

(記事)太陽フレアは大地震を誘発する : 太陽と地震の関係を過去20年のデータ分析から「確定させた」2020年のネイチャーの論文を、黒点活動が過激化している今再び読み返してみる
In Deep 2022年3月29日

 

ただ、このことは学問にはなっても、現実的に生活に適応できるものとはならないのは、「地震の発生場所がわからない」ということがあるからです。

 

今のところはわからない、としたほうがいいのかもしれないですが、そのこともあり、現実的な予知や予測とは関係しないものです。

 

ただし、この論文を発表した科学者たちは、以下のように述べていまして、フレアと大地震(M5.6以上)の関係性は 99.9%以上の確率がある、つまり完全に確実だと断言しています。

論文より

私たちは、陽子密度と、マグニチュード 5.6以上の大地震の発生との間に、1日のタイムシフトで明確な相関関係があることを発見した。この相関関係の有意性は非常に高く、(この理論が)間違っている可能性は、10,000分の1未満であることを意味する。

ですので、場所云々を別にすれば、

「今後、全世界で地震はさらに増えていく」

可能性が極めて高いといえます。

 

もちろん、唐突に太陽活動が弱くなっていけば、そういうことにはならないでしょうが、そういう可能性は考えがたく、むしろ、「黒点 500個時代」などに突き進んでいく可能性が高いように感じます。

 

……と、ここまでなぜか太陽フレアと黒点について長々と書いてしまいましたが、つまり、「まだまだ世は荒れる可能性が高い」ということを前提として、今回ご紹介させていただこうと思っていた海外のブログをご紹介します。

 

カリ・ユガの時代の終わりは?

以前から、たまにご紹介させていただくこともあるアメリカの人気作家マイケル・スナイダーさん(最近は表記が「マイケル」だけになっていますが)の「私たちは本当に終わりの時代に生きている」というタイトルの記事です。

 

まあ、今回の太陽のことはともかくとしても、いろいろな面でそういう方向に時代は進んでいるのかなと私も思います。

 

そして、たまに、今に続く「この 5000年間」の時代は、インド秘教などでいう、

「暗黒時代(カリ・ユガ)、あるいは悪魔の時代」

だということを書かせていただくこともありますが、そういう時代の「末期」は、やはり壮絶なものになるのではないでしょうか。

 

そのような困難を経て、もしかすると、その先に希望が見えるのかもしれないですし、それでも見えることはないのかもしれません。

 

ここから記事ですが、このマイケルさんの記事には途中、新型コロナや鳥インフルエンザなどの脅威についてふれている部分があるのですが、それはまた、別の意味での脅威ということで、割愛します。
 

 


私たちは本当に終わりの時代に生きている

We Really Are Living In The End Times
End Of The American Dream 2024/08/11

 

イエスは、私たちが生きている時代について、2,000年近く前に特に警告していたのだろうか。最近、世界的な出来事が制御不能になり始めていることにお気付きかもしれない。

 

通常、夏は比較的静かな時期だ。ニュース業界に関する限り、8月は世界中の多くの人がホリデーを取るため、最も静かな月だ。しかし、2024年は間違いなくそうではなかった。ジャーナリストのサイモン・ティスダル氏は、ここ数週間、私たちは「近年前例のないほどの不安定さや変動のピーク」を経験しているとして以下のように書いている。

8月は最も静かな月だ。少なくともニュース編集者はそう考えていた。政治家たちは休暇を取り、政府は閉鎖され、人々は山や海へ向かう。普通は大した出来事は起きない。しかし、今年の 8月は違う。今月、世界は近年に例を見ないほどの不安定さ、変動性、不安感のピークを迎えている。それは恐ろしく、衝撃的で、荒々しい。

突然の革命、現在および差し迫った戦争、恐ろしい犯罪、大きな賭けの争い、飢餓、生活費の逼迫、暴力的な暴動、そして計り知れない市場パニックは、単独ではなく、大隊としてやって来る(※ ひとつの国だけで起きるのではなく全体で起きる)。

 

残酷さと絶望に満ちた相互破壊が人間の好む娯楽である世界では、エリオットの『荒地』の陰鬱な光景が再び呼び起こされる。

theguardian.com

 

彼は正しい。

 

しかし、最近物事がおかしくなったからといって、私たちが終末の時代に生きているというわけではない。もし私たちが本当に終わりの時代に生きているのなら、私たちが目にするべき非常に具体的な兆候がいくつかある。

マタイによる福音書 第24章で、イエスはそれらの兆候のいくつかについて論じた。

 

マタイによる福音書/ 24章 06- 08節

また、戦争と戦争のうわさとを聞くであろう。注意していなさい、あわててはいけない。それは起らねばならないが、まだ終りではない。

民は民に、国は国に敵対して立ち上がるであろう。またあちこちに、ききんが起り、また地震があるであろう。

しかし、すべてこれらは産みの苦しみの初めである。

 

もちろん、人類の歴史を通じて戦争、飢餓、疫病、自然災害は存在してきた。

 

もし私たちが本当に終末の時代に生きているのなら、これらすべての要素が同時に起こり、それぞれの要素の強度が非常に高いレベルにあるはずだ。

 

まず戦争について話そう。経済平和研究所によると、昨年世界では 56件の軍事紛争が発生したこれは第二次世界大戦以来、最も多い数だ

ウクライナ、ガザ、スーダン、エチオピア、アフガニスタン、シリア、コンゴ民主共和国、コロンビア…など、世界では最大 56の紛争が進行中で、これは第二次世界大戦以来の最多数だ。

さらに、これらの紛争はますます国際的な要素を帯びてきており、92カ国が国境外での戦争に巻き込まれている。

これらは、軍事投資や暴力のコストから軍法、163の国と地域での戦闘での死者まで、あらゆるものを分析するシンクタンク、経済平和研究所が毎年作成する最新の世界平和指数のデータからのものだ。

elpais.com

 

これを書いている今、世界中で「第三次世界大戦」についての憶測が飛び交っている。中東紛争は「全面戦争」に変貌する寸前で、米国がウクライナ戦争に巻き込まれてロシアと直接戦うのは時間の問題だろうし、中国が台湾に侵攻した瞬間に中国と戦争になるかもしれない。

 

私たちは間違いなく戦争と戦争の噂の時代に生きており、「第三次世界大戦」の激化する局面は、私たちがこれまでに見たことのないようなものになるだろう。

 

歴史を通じて、飢饉は戦争を伴ってきた。

 

今、私たちは前例のない規模の世界的な食糧危機に直面している。スーダンでは、終わりのない戦争により、本当に恐ろしい飢餓が発生している。現時点では、今後数か月以内に何百万人ものスーダン国民が死亡すると予測されている

スーダン軍(SAF)と準軍事組織の緊急支援部隊(RSF)との間で 15か月間にわたって戦闘が続いた後、食糧不安の専門家たちは、9月までにスーダンの人口の半分以上にあたる約 2,600万人が栄養失調に陥る可能性があると推定している。

そのうち 850万人が急性栄養失調に陥る可能性がある。さらに悪いことに、戦争がこのまま続けば、今後数か月以内に数百万人が飢餓と病気で亡くなるだろう。しかし、私たちの世界でそれに気づく人はほとんどいないだろう。

thenation.com

 

自分の家族が飢えでゆっくりと死んでいくのを見なければならなかったら、あなたはどう感じるだろうか?

オランダ国際関係研究所のティモ・ガスベーク氏によれば、スーダンでは「 9月の農作物収穫までに」 250万人が死亡する可能性があるという。

…ガスベーク氏は、戦争による破壊、避難、作物の不作によって崩壊したシステムでは、炊き出しで埋められる穴は限られていると警告した。

同氏の研究所は、現在の食糧分配率では、9月の作物収穫までに 250万人が飢餓と病気で死亡する可能性があると推定している。言い換えれば、最も被害の大きい地域のスーダン人の 10~ 20%が死亡する可能性があるという衝撃的な数字で、これは、1969年のナイジェリアの一部、1984年のエチオピア、1992年のソマリアで発生した恐ろしい飢餓の死亡率と同程度だ。

thenation.com

9月はもう 1カ月後だ。

 

しかし、大手ニュースネットワークはカマラ・ハリスとドナルド・トランプのことばかり話したがっているため、ほとんどのアメリカ人はこのようなことが起こっていることにさえ気づいていない。

 

ロイター通信は、スーダンの一部地域では飢餓が深刻で、人々は、お腹を満たすために文字通り土の塊で食事を作っていると報じている。

ガラン・アチエン・アコクさんは、この地域に新たに到着した数千人のうちの一人だ。アコクさんによると、ラクダに乗ったアラブ民兵が村を襲撃し、小屋に火を放った後、アコクさんと妻、そして 5人の子どもたちは、コルドファン州南部の自宅を放棄したという。

41歳のアコックさんは 12月にアル・ライトにたどり着いたが、仕事がなく、家族を養うことができない。

時には 2、3日何も食べないこともある。そんなとき、妻と子どもたちが棒で地面に穴を掘り、手を滑り込ませて土をつかむのを、アコックさんはなすすべもなく見ている、とアコックさんは言う。そして、子どもたちは土を丸めて口に入れ、水と一緒に飲み込む。

reuters.com

 

一方、世界中で食糧供給はますます逼迫し続けている。

CNN は、私たちが「近代史上最悪の食糧危機」に直面していることを認めているが、真実はこれが始まりに過ぎないということだ。

 

さらに、核兵器が使われれば、すべてが変わってしまう。

 

数年前に行われたある研究では、全面核戦争から 3~ 4年後には世界の食糧生産が約 90% 減少すると結論づけられた

研究者たちは、気候、農作物、漁業のモデルを使用して、核戦争による煤(すす)の気候への影響は最初の数年間でピークに達し、その後約 10年間続くことを発見した。

研究によると、最悪のシナリオでは、150テラグラムの煤が放出され、核戦争からわずか 3~ 4年後には、作物から得られる世界の平均カロリー生産量が約 90%減少することになるという。

CBS

 

同じ研究では、米国とロシアの全面核戦争では約 3億6000万人が直接死亡し、その後 50億人以上が飢餓で死亡すると結論づけている。

調査された最大のシナリオは、米国とその同盟国、ロシアの間で起こるような、4,400の武器と 150 Tg(3,306億ポンド)の煤を伴う 1週間の戦争で、3億6,000万人が直接死亡し、50億人以上が飢餓で死亡すると研究は述べている。煤の密度によって、地球の気温は、 58度(華氏)以上低下する。

CBS

 

もし 50億人が同時に飢餓で死んでいくとしたら、世界はどのようになるだろうか。

 

自然災害についてはどうだろう。

昨年、「 10億ドル(約 1500億円)規模の災害」の件数が過去最高を記録した報じられた

保険ブローカーのギャラガー再保険社は 1月17日に発行した年次報告書の中で、2023年に地球は過去最高の 63件の 10億ドル規模の気象災害に見舞われ、2020年の 57件というこれまでの記録を上回ったと述べた。

2023年の気象災害による総損害額は 3010億ドル(約 44兆円)で、そのうち保険による損害額は異例の 57%に達した。

yaleclimateconnections.org

 

世界的にも地震は多いが、アメリカでの地震も増えている。

 

先週、私は西海岸、東海岸、五大湖の海底、そしてテキサスで目撃されている奇妙な地震活動について記事を書いた

 

地球の反対側では、日本で最近起きた地震が大きなパニックを引き起こした。日本の人々は「超巨大地震」の可能性を非常に懸念し、必死に食料を買いだめしていると報じられている

日本当局は、巨大地震の可能性に対する不安から、防災キットや日用品の需要が急増したため、人々に買いだめを避けるよう呼びかけた。

気象庁は、このような警報を初めて発令し、8月8日に日本の南部でマグニチュード 7.1の地震が発生し 14人が負傷したことを受けて、超巨大地震が発生する可能性が高まったと述べた。

東京のスーパーマーケットでは 10日、「地震関連の報道」が原因で一部商品が品薄になっていることを顧客に謝罪する看板が掲げられた。

sg.news.yahoo.com

 

しかし、私は、このようなことや、あるいは私たちがこれまで経験してきたことはすべて始まりに過ぎないと確信している。

 

私たちはまだこの「最悪の事態」のほんの初期段階にいるに過ぎず、もし私が正しければ、私たちの前には途方もない量の死と破壊が待ち受けている。

 

それでも、ほとんどの人たちはそのようなことを聞きたくないだろうし、信じたくはないだろう。


 

ここまでです。

 

スーダンのことには驚きましたが、探すと、こちらにも記事(英語)がありました。知らないことがたくさんありますね。

なお、記事の中に出てきました、「核戦争の後、飢餓で 50億人が死亡する」というシミュレーションの論文については、以前、こちらの記事でふれています。

 

あと、マイケルさんはそのことには全然ふれていないですが、今も増え続ける各国の「超過死亡」が、今後さらに拡大していった場合、これも将来的な大量死の大きな要素となっていくと見られます(日本の超過死亡は 2024年も増加しています)。

 

超過死亡の増加は十年単位のスパンで見ますと、ほぼ確実ですので、ある意味では完全な未来予測とも言えます。