リーディング・イメージ | 身体を奏でる♪「身体奏法」

身体を奏でる♪「身体奏法」

楽器のように体を使う「術」 安全で、快適な動きを育む♪

皆さん、こんにちは。
川島大和です。
先日、フランスの指圧学校の校長先生がいらして
経絡指圧実技強化クラスを見学されました。


その時、藤崎先生が経絡指圧の治療では
イメージを大切にする
ということを強調されていました。
腹診の際、ただお腹を指で押すのではなく、
イメージをもって圧すことで証がとりやすくなる
とのことでした。

最初にこの表現を聞いたとき
???
でしたが、
イメージによる身体操作を訓練することで
筋力による指押しではなく、
圧しつつも、相手の状態を観ることができる
経絡を感じることができるのだと思います。

ただ決まった場所を押すということだと
ここを押すとこう反応が出る。
そこを押すとこうなる・・・

みたいにまるでスイッチのONとOFFでのようで
施術者 ⇒ 患者
という一方向の関係しかないみえてこない
システマティックなやり方になってしまうと思います。
(世の中のお手軽にできる○○健康法や☆☆アプローチは
まさにこういうものだと思います。
ま、それを悪いとは言いませんが・・・)
そうではなく、
施術者 ⇔ 患者
というような双方向な関係で、
腹診を通じた相手との体話があり、
施術者と患者の間に共感が生じます。
共感が生まれるからこそ、
経絡の響きを感じることができ、
虚実の診断をつけられるのではないでしょうか?


どうしても腹診の際、
問題を見つけ出そう!
とか
頭でわかろう!
としてしまうと
手や指で押してしまうので、
気持ちはニュートラルに
動きは自然に

という感じで腹診をするには、
やはり右脳的な発想が必要になってきます。
そこでイメージというのが重要になってきます。

例えば、体操やストレッチなどで
腕を真横に広げてストレッチします!
と言われて体を動かすのと




鳥が翼を大きく広げているように




両手をいっぱいに開いてストレッチ!





と言うのとでは、
ストレッチの仕方が全く違ってくるはずです。

アレクサンダーテクニークでは
リーディング・エッジといって
末端が動きを導いていく
というのがありますが、
この場合は、動きの先端ではなく、
イメージが動きを導いていきます。
イメージを使うことで力んだり、踏ん張ったりすることなく、
快適に動けたり、無理なく体を使ったりすることができたりします。
ここで注意してほしいのは、
イメージがしやすいものをセレクトすること
です。
自分で行うときも、相手に指導するときも
イメージしやすいものでないと
うまくいきません。
具体的に鮮明にイメージができればできるほど
効果が上がると思います。


腹診の際、指でお腹を押すのではなく、
触れているところから2、3cm奥を圧すようなイメージ




あるいは
水面にゆっくり指を入れていくようなイメージ




で行うとそのイメージに指が導かれて
原始感覚の圧しで腹診ができました。
リーディング・イメージ
ぜひ活用して下さい。


それでは、今日はこの辺で。
ありがとうございます。